2019年12月06日 (金)

浦和レッズのエース!興梠慎三選手   一橋忠之

みなさん、こんにちは。

前任地の京都時代、週末はよくお寺巡りをしていました。

そのうちのひとつ、龍安寺にあったつくばいの文字「吾唯足知」(われ ただ たるを しる)。

この言葉を先日、インタビューをしながら思い出しました。

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浦和レッズのエース、興梠慎三選手。

ACL決勝、第2戦の直前というタイミングにも関わらず、和やかな雰囲気で応じてくれました。

今シーズンの興梠選手はACLでチームを2年ぶりの決勝に導く原動力としてゴールを量産。

J1でも史上初の8年連続二桁得点を達成するなど、活躍を見せています。

ただ、デビュー当時から取材をしてきてずっと引っかかっていたのが、これだけ活躍しながら個人タイトルとは無縁なこと。

鹿島、浦和でチームとしてはACLもJリーグも、カップ戦も、天皇杯も。主なタイトルはすべて獲得し、

そのチームの中心選手の一人として活躍してきました。

かつて、鹿島時代のオリヴェイラ監督や日本代表の岡田武監督も興梠選手の能力の高さに太鼓判を押していました。

にもかかわらず、得点王などのタイトルを獲得したことはありません。

日本代表としても16試合の出場。

同じ年の長友佑都選手が歴代2位タイの122試合に出場しているのと比べるとずいぶん少なく感じていました。

ACL決勝前という本来の趣旨からはそれると思いつつ、その疑問をぶつけてみると・・・。

 

一橋:「これだけ活躍しているのに不思議で、自分の欲とかないですか?」

興梠:「自分の欲はないですね。普通の選手だったらチームで活躍して日本代表に選ばれたいとか

    海外に行きたいとかあると思いますけど、僕に関してはチームのためにいつもやってきたので。」

一橋:「何でですか?」

興梠:「正直言うと昔からエリートで来ていないので、例えば年代別の代表とかに入っているわけでもないし、

    プロになること自体、奇跡といわれていたので、だからここまでやれると思っていなかった。

    高みを目指していなかったというか、それがいいことか悪いことか分んないですけど、

    自分はこう考えてきたので、僕はこれでいいのかなと思いますけどね。」

 

そう笑顔で話す興梠選手を見ていて思い出したのが冒頭の言葉です。

正確な意味は分かりませんが、無欲の先にある大きなもの。

そんなものを目指しているように感じる興梠選手に改めて質問を続けてみると…。

 

一橋:「逆に言うと、興梠さんってどういうところを目指して、どういうモチベーションでやってらっしゃるんですか?」

興梠:「やっぱり日々みんなこうやって家族以上に一緒にいる時間が長い選手たちと一緒に喜びを味わいたい。それが一番ですよね。」

 

その3日後、レッズはACL決勝で敗れ、タイトルを逃しました。

そして、いまJリーグでは残留争いの中にいます。

最終戦。

興梠選手がどんなプレーをするのか。

試合後、どんな風に仲間とその瞬間を迎えるのか。

楽しみにしたいと思います。

投稿者:一橋忠之 | 投稿時間:13:30


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