2018年12月14日 (金)

フィギュアスケート 紀平梨花選手の強さ   一橋忠之

みなさんこんにちは。
朝、布団から出られなくなってきた一橋です。
日に日に寒さが厳しくなるこの時期。

ということは・・・。
フィギュアスケートシーズン本番ということです。(ちょっと強引ですかね・・・)
連日お伝えしてきたフィギュアスケート。
女子では紀平梨花選手。グランプリデビューとなったNHK杯で優勝すると、フランス大会も優勝、そのままの勢いでグランプリファイナルまで制して、日本女子13年ぶりとなる快挙を成し遂げました。
その強さは本物です。

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(フリーの演技前の決めポーズ)

特に、トリプルアクセルを、あれだけの確率で跳べるというのは本当に強い。
というのも、アクセルジャンプは、SPでもFSでも、必ず跳ばなければいけないジャンプだからです。ルールでは、SPでは3つ、FSでは7つまで、ジャンプを入れることができます。そのため、苦手なルッツやサルコーは大会やプログラムによって入れないという選手もいます。しかしアクセルだけは、唯一、必ず跳ばなければいけないジャンプなのです。
このアクセルジャンプでみんなが2Aしか跳べないなか、3Aが跳べる。つまり、成功すれば必ず相手に差をつけられるわけです。
そして、このことは気持ちの面でもかなり有利に働くと、解説の本田武史さんは指摘しています。

現在、女子のトップ選手の最高難度は、3回転3回転のコンビネーションジャンプです。しかしみんなが同じようなジャンプコンビネーションを跳ぶため、そこでは点数の差がつきにくい。逆に言えばそこでミスが出ると文字通り大きな減点となります。こうなると、選手の心理はミスできないという守りのメンタルになりがちなのです。

ところが紀平選手にとっては、3回転3回転は最高難度ではありません。3回転3回転を跳べるうえで、さらに難しい3Aにチャレンジしています。今回グランプリファイナルは、SPで1位。普通はよりいっそう守りのメンタルになりそうな状況のFSで、冒頭2本の3Aを跳ぶ。紀平選手はそのことで、気持ちの面で守りに入らず、チャレンジャーとして試合に向かえていたというわけです。

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(NHK杯直後の濱田チームに完全に勘違いして入る一橋)

 

さて、紀平選手が指導を仰ぐ濱田美栄コーチは、宮原知子選手のコーチとしても知られています。
NHK杯終了直後、会見を終えたときのことです。優勝者に渡された月桂樹の冠を手にした紀平選手に、2位だった宮原選手が声をかけました。
「それつけて先生と写真撮ってあげるよ。」
自らが敗れた悔しさは間違いなくあったと思います。でもそれよりも、勝った後輩を称え、共に指導を仰ぐ濱田コーチへの感謝と喜びを分かち合う。宮原選手は、グランプリファイナルで6位。結果はくやしいものとなりました。でも宮原選手も、このあと必ず巻き返してくると思います。

切磋琢磨する2人をこれからも取材していきます。

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(次は全日本で見られる2人の直接対決)

 

投稿者:一橋忠之 | 投稿時間:15:59


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