2009年04月04日 (土)■ぼくも熱中しちゃうかも「換気扇熱中人」
| やや興奮気味に予告しましたとおり、今回の「換気扇熱中人」は個人的にかなりぐっときました。ぼくのエキサイトぶりがうっとうしく感じられるかもしれないこのレポートです。すみません。 |
![]() だいたい、この光景だけで大興奮ですよ、ぼくは。 |
| ■15歳、熱中歴14年! | |
新年度第2回目にして、衝撃の熱中人登場。換気扇熱中人の津島さんです。 今年高校生になったという、年齢15歳の津島さん、しかし侮ってはいけません。なんせ換気扇熱中歴14年という強者ですから。 いわゆる物心つく前から換気扇に熱中していたという津島さん。サンタさんへのプレゼントリクエストが、本物の換気扇だったというくだりには心底驚きました。ぼくも団地熱中人ですが、彼にはかないません。勉強させていただきます。 放送中にもありましたが、ご本人もさることながらお母様がすばらしい。「本物の換気扇が欲しい」とリクエストされてはぐらかさずにちゃんと本物をプレゼントする。これ、なかなかできることじゃないと思います。 |
|
実は、最近津島さんのように非常に若い熱中人にお会いする機会が何度かありまして。それは鉄塔の熱中人と国道の熱中人さん。どちらもまだ小学生なんですが、大人顔負け(というかこういうのに大人も子どももないんだと思い知りましたが)の知識と経験をお持ちでした。 で、やはりその親御さんもすばらしい。津島さんのお母様と同じように、ご自身のお子さんが自分の理解を超えた趣味に熱中するのを不思議に思いながらも応援しておられました。日本の未来は明るいと思うな。ほんとに。 印象的なのは、国道熱中人のお母様は「自分の子どもが全く見知らぬ生き物に見えるときがある」とおっしゃっていたこと。津島さんのお母様もそう感じたことあるのでしょうか。 ぼくは結婚もしていなくて、子どももいないわけですが、でも、自分の血を分けた子どもが実はいちばん理解しがたい、というのは子育ての面白いところなのかもしれない、と思いました。お子さんをお持ちのみなさん、どうですか? それにしても、「うまれた医院にあった乾燥機の回転を覚えている」というのは、本当にあり得るんでしょうか?名越先生もびっくりしていましたが、にわかには信じがたいです。ぼくもうまれた医院の窓の外に団地があったりしたんだろうか。いや、それはないと思う。たぶん。 |
|
| ■これは「設備萌え」なんではないだろうか! | ||
VTRのなかで印象的だった、所有する換気扇50個がおいてあるご自身の部屋の様子。かなりシュールなものでしたが、なかでもぼくがいちばん面白かったのは、壁に穴あけて設置されたお気に入りの換気扇。 外とつながっていなくて、隣の部屋とつながっている。換気扇の意味ない。ちょうシュール。これ、シャーロックホームズの「まだらのひも」のあの換気口と一緒だ!って思いました(マニアックな話で申し訳ない)。 で、これ、ただシュールなだけでなく、ここに津島さんの換気扇に対する興味の在り所が示されていると思いました。おなじくVTRにあった、津島さんが通っているお気に入りの現役換気扇のある市場。1時間半かけて見に行っているという換気扇ですが、素人目にはただの業務用換気扇でしたね。でも、ここで重要なのは「現役である」ということだと思うのですよ。 おそらく、津島さんが惹かれているのは換気扇というモノではなく、壁に設置され。そこで機能している換気扇という「設備」だと思うのです。お店や家庭で換気扇が働いているその姿にぐっときているのであって、そこから切り離した換気扇そのものに惹かれているのではないのではないかと。 もちろんモノである換気扇にその働くさまが凝縮されているので、部屋にコレクションしているのだと思うんですが、ほんとは換気扇が働いている壁ごと、いやその環境ごと集めたいはず。 だから放送中にあったように、おなじような機能を持ってはいるけれど「扇風機」には興味がない、となるんだと思います。あれは「設備度」が低いからね。移動できちゃうから。 |
||
|
||
|
モノ自体は大量生産品で、同じ型のものがたくさんあるけれど、それがある場所に設置されて働き出すと、その瞬間から唯一無二のものになる。この「同じものはたくさんあるけれど、同じものは他にはない」というところに惹かれてしまう種類の熱中人をぼくは「設備萌え」と呼びたい。 じつは、ぼくにもこの設備萌えの気質があるんですよ。団地もそうだけど、大量生産品がある環境に設置されている風景にぐっとくるんです。換気扇に近いところで言うと、家屋の「小屋裏換気口」とか飲食店などにある換気の煙突などを見て歩いてます。友人にはまさに「換気口」を見てまわっている人もいますし。設備萌えをキーワードにひとつ熱中人をあつめてみたいところです。 ちなみに換気の煙突は興味ないですか?って津島さんに訊いてみたら「羽根が見えないとちょっと…」って言われちゃいました。そりゃそうか。 |
||
もうひとつ、設備ならではの特徴でグッときたのが、名称。放送で津島さんの選んだお気に入り換気扇ベスト3を見て笑ったのは、「第3位:VFH30-A1」「第2位:KF-40CSC」「第1位:FV-25QPZ」っていうくだり。 型番だ。一般コンシューマー向け商品でない、まさに設備なのでメーカーも愛称をつけないのですね。これはいい。たぶん換気扇熱中人たちはこの型番見るだけで「あー」ってなるんでしょうね。いいなあ、それ。 あと、放送で津島さんの服の色が第1位の換気扇と同じだったのをぼくは見逃しませんでしたよ。リスペクト?ヒントだったのか? |
||
| ■収録後盛り上がったよ | |
個人的にかなりぐっときた今回の換気扇。これはぜひとも津島さんとじっくりお話しがしたい、と思い、収録後収録用に並べられた津島さんのコレクション群を見ながらお話しさせていただきました。 換気扇って一度に並べてみることがない代物なので、こうやって見てはじめて気がつくことがいろいろあります。ご本人によると「60年代はシンプル、70年代はポップ、80年代はインテリア風、90年代以降は目立たないデザインに」という傾向があるそうです。たしかに、いま真っ赤な羽根の換気扇作らなそう。 |
|
で、その真っ赤な換気扇を見てぼくは驚喜したわけです。この換気扇のなにで盛り上がったか? 分かるいらっしゃいますか?いないよなー、きっと。 これ、団地用の換気扇なんですよ!「また団地かよ!」とか言わないように!これ、重要な話だから! |
|
この墨痕鮮やか「kj」のマークは、公共住宅の大量供給を可能にするために、流し台などを中心に規格化・標準化されたモデルに付けられるものなんです。 1960年に発足した「公共住宅規格部品協議会(KJ規格部品協議会)」がその任にあたったのです。ってちょっとマニアックすぎる話題でしょうか。いやいや、これ現在の日本のキッチンの原型として非常に重要なことがらですから!ほんとに! といった内容は団地マニアであるぼくは当然知っていたわけですが、換気扇は見逃してました!大反省です。まじで。 これのほかにもkj型がいくつかあり、津島さんのコレクションの充実ぶりにますます敬服。きけば団地にあったものを、新しいものと取り替えてもらったのだとか。確かに、換気扇って人知れずリフォームされてなくなってしまうからねえ。入手するのもなかなか難しいでしょう。 |
|
そうそう、どこで入手するのか、と訊いたら普通に購入するほかには、ネットオークションだそうです。あるんだ!換気扇のオークション。 きけば日本には換気扇熱中人は20人ほどいて、オークションはいつも数人の常連での競り合いになるのだとか。すごい世界だ。いや、団地熱中人の間でも旧公団の資料なんかが出品されると常連による競り合いになりますけどね。 |
|
| ■ビル屋上の空調機で意気投合 | |
|
前述した換気の煙突では津島さんの興味をひくことができなかったぼくですが、それでも意気投合するものが2つありました。 それは高速道路のトンネルにあるジェットファンと、ビルの屋上にあるエアコンの室外機。前者は高速道路のトンネル天井に取り付けられている、ジェット旅客機のエンジンに似た形の大きな筒状のあれ。これはまさにトンネル用換気扇で、このファンから吹出す風によって、トンネル内の排ガスなどを外に出す仕組み。 後者はぼくじつはいま熱中しかけているもののひとつなんですよ。津島さんも「展望台とかに登ると遠くじゃなくて足下のビル屋上の室外機見ちゃいます」って言ってました。同じ!ぼくも同じ! |
|
![]() こういうやつ。いいよねえ、ぐっとくるよね、室外機。いま、ぼくのパソコンのなかにはこういう写真がたくさん入っています。わるいか。 |
|
そんな津島さんに、つい調子に乗って熱くお勧めしたのが左の写真の室外機。これ、NHKからすぐ、原宿駅そばにある有名な集合住宅「コープオリンピア」の屋上のもの。この住宅、公団の手によるものではないですが団地の歴史を語る上では欠かせない…って団地の話はいいか。 とにかく、この大きさ、色、存在感、ぼくが今一番注目しているビル屋上室外機です。津島さんにも「このあと行って見るべきです!」って熱弁しました。いま思えばちょっとひいてたかも。 |
|
|
次回は新企画の登場です。熱中人は「なんで熱中しているのか分からない…」とおっしゃる「クジラ熱中人」。
|
投稿者:大山編集長 | 投稿時間:18:39













