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新潟よつば学園が開校 「新潟盲学校」と「新潟聾学校」が統合

  • 2022年04月28日

    県立の盲学校とろう学校がこの春統合して「県立新潟よつば学園」が開校したことを記念して、新潟市東区の新校舎で記念の式典が行われました。それぞれの児童や生徒はふだんは別のクラスで学びますが、運動会や文化祭は一緒に行うということです。

    県立新潟よつば学園は県立の「新潟盲学校」と「新潟聾学校」が統合して今月開校したもので、視覚や聴覚の障害がある人向けの教育部門と知的障害がある人向けの自立教育部門からなり、3歳から62歳までの96人が在籍しています。

    校舎は新潟市東区の旧新潟東工業高校の跡地に建設され、4月27日は開校を記念した式典が開かれました。

    式典では手話を交えた校歌が披露されたあと高校生の代表生徒によるあいさつが行われました。

    「盲教育部門」3年生の生徒
    「点字ブロックなど私たちが生活しやすい環境で、スムーズに学習に入ることができています。新しい学校ではさまざまな背景の幅広い年齢の方が学んでいます。お互い支え合うことで笑顔あふれる学校にしていきたいです」

    「聾教育部門」3年生の生徒
    「幼稚部から13年『新潟聾学校』に通っていたので、学校がなくなると聞いて寂しい気持ちもありましたが、楽しい思い出がいっぱいできました。ことしは3年になり、ちょっと大変ですが、職場実習を頑張っていきたいです。立派に卒業を迎えられるようにしたいです」

    「自立教育部門」3年生の生徒
    「夢、友情、協力、感謝を目標に、クラスのみんなと協力しなが夢に向かって進んでいきたいです。卒業後も自立した社会人を目指し、たくさんの人に感謝の気持ちを忘れずにしっかり学びたいです」

    学校によりますと統合前の学校では入学者が減り、建物が老朽化していたことから施設の建て替えにあわせて統合を決めたということです。

    児童や生徒はそれぞれの障害に応じてふだんは別のクラスで学びますが運動会や文化祭は一緒に行うということです。

    新潟よつば学園 岡村浩之校長
    「『新潟聾学校』では児童や生徒の数が減っていて空き校舎ができたので、知的障害の支援学級ができて、11年間、聴覚障害と知的障害の子が一緒に勉強していた。その様子を見て違う障害でも一緒にできるんじゃないか考えたのがそもそものきっかけです。その後、『新潟盲学校』の建物が老朽化し立て替えのタイミングで統合の議論が進みました。子どもたちの方が柔軟な発想で一緒に何ができるか考えていて、どんなことができるか楽しみです」

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