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2014年6月29日放送 再放送:7月6日よる

京の"いろ"ごよみ 染織家・志村ふくみの日々 冬から春へ

出演

志村ふくみさん(染織家)

元旦に放送して好評をいただいた特集「京の"いろ"ごよみ 染織家志村ふくみの日々」。その続編を、日曜美術館の特別編としてお届けする。初夏から晩秋までを追った前作に続き、今回は冬から春。一見、色が失われる冬。しかし、そこにこそ、芽吹きを待つ植物の"命の色"が宿っている。
京都・嵯峨野で半世紀、植物からとれる染料で糸を染め、鮮やかな着物に織り上げてきた人間国宝の染織家・志村ふくみさん。その着物は色が奏でる叙情詩と評され、素朴な織物だった紬織(つむぎおり)を芸術の域にまで高めた。そんな志村さんが織りなす色との日々を徹底した映像美でつづる【日本人ならではの感性を"いろ"で呼び覚ます映像詩】。
冬、寒さ厳しい中でしか出会えない色がある。春にむけて花を咲かせようと桜や梅が体中にたくわえている色を、花の咲く前に炊き出していただく。それは匂い立つほどの生命力を宿す"聖なる色"。しかし同じ植物でも採れた年や場所、自分の心の状態で一度として同じ色は出ない。だからこそ懸命に、植物の声に耳をすませる。90歳を目前にしてなお、みずみずしい感性で自由にイメージを膨らませる創作の現場、自然とともに歩んできたからこそたどりついた境地から、静かにつむがれる言葉。
「植物の色を復活させたい」と語るその思いとは?

写真

愛おしそうに桜の糸にふれる志村ふくみさん