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2014年5月18日放送 再放送:5月25日よる

祈りの仏画 鈴木空如と法隆寺金堂壁画

出演

有賀祥隆さん(美術史家)
みうらじゅんさん(イラストレーター/仏像仏画マニア)

明治から昭和のはじめにかけ、失われゆく古い仏画をありのままに模写し、後世に伝えようと格闘した仏画師・鈴木空如(1873~1946)。日清戦争に出征。
九死に一生を得た後、描いた仏画は生涯、五千尊に上る。中でも最大の画業は、法隆寺金堂壁画12面の原寸大の模写を単独で生涯三度も行っていることだ。
生前の空如は、画壇とは一切かかわりを持たず、展覧会に出品することもしなかったゆえ、その名はほとんど知られていない。しかし、昭和24年に法隆寺金堂の火災による壁画の焼損後、にわかに脚光を浴び、昭和42年に行われた再現模写事業にとって、空如の模写は貴重な資料となった。
近年は、ふるさとの秋田・大仙市が大規模な研究調査を実施、その芸術性が認められ、再評価が急速に進みつつある。
この春、空如の母校である東京藝術大学の美術館で開催される「法隆寺展」では、空如の金堂壁画模写が目玉として登場する。世俗の名誉から離れ、信仰を支えに、ひたすら古い仏画を世に伝えることをみずからに課した空如。今、あらためて見直される画業と生涯を、法隆寺金堂壁画の模写をとおして見つめる。

関連展覧会

法隆寺 祈りとかたち

会場 東京藝術大学美術館 6月22日まで
巡回 新潟県立近代美術館 7月5日~8月17日

写真

空如 3回目の法隆寺金堂壁画6号壁「阿弥陀浄土図」(秋田・大仙市所蔵)