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2012年10月21日放送 再放送:10月28日

ルオー 受難の道にさす光

出演

鹿島田真希さん(作家 第147回芥川賞受賞)
後藤新治さん(西南学院大学教授)

20世紀最大の宗教画家、フランスのジョルジュ・ルオー(1871-1958)。生涯、道化師やキリストの姿を通して、人間の苦悩を見つめ続けた。道化師を描いた傑作を公開する展覧会が開かれているのを機に、洋の東西を越えて愛されるルオーの世界を紹介する。
その魅力をひもとくのは、作家の鹿島田真希さん(35歳)。三島由紀夫賞、野間文芸新人賞、そして今年、芥川賞を受賞し、純文学の新人賞三冠を達成した気鋭の新進作家だ。鹿島田さんは、夫が数年前病に倒れ、今も全身に障害が残る。ルオーの絵には「不幸な気持ち、悲しい気持ち、なぜこんな目に遭わなければいけないんだ、だけでは終わらない、その一歩先のメッセージが表現されている」という。
キリストの顔だけを描いた「聖顔」など、宗教画の傑作で知られるルオーだが、生涯描き続けたもうひとつの重要なモチーフがある。それは「道化師」。ルオーは、旅周りの貧しい道化師たちの悲哀に、人間が抱える受難を見つめ、数百点もの作品を残した。道化師の傑作の数々を通してルオーの人生をたどり、作品に込められた深い思いに迫る。

関連展覧会

ジョルジュ・ルオー アイ・ラブ・サーカス展

パナソニック汐留ミュージアム 10月6日~12月16日

写真

ジョルジュ・ルオー(1871-1958)


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