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2012年7月1日放送 再放送:7月8日

この画家が見たもの
磯江毅 写実の眼

出演

アントニオ・ロペス・ガルシアさん(画家)
木下亮さん(昭和女子大学教授)

鬼気迫る迫真の描写力によって、画面に漂う独特の神秘性まで描き上げた、磯江毅(1954~2007)。
日本が生んだリアリズム絵画の鬼才であり、近年、スペインと日本を中心に国際的に高い評価を受けた画家だ。昨年は没後初となる本格的な回顧展が開かれ大きな話題となった。
1954年、大阪に生まれた磯江は、19歳の時、スペインに渡り、かの地で約30年に渡り、写実絵画を探求し続けた。その間スペイン最大のコンクールで優勝。89年には、35歳で「14人のリアリズムの巨匠」にも選出される。磯江の特徴の一つは、卓越した色彩感覚、精緻な質感表現など、スペインの写実画家たちも、舌を巻く程の観察眼と技術力の高さだ。磯江にとって写実とは、外観を似せて描くのではなく、「なぜそこに存在するのか?」というところまで、対象を「見て、見つめて、見極める」ことである。それは、突き詰めれば、「なぜ私はここにいるのか?」という、果ての無い問いでもある。磯江は、2007年、ガンで53歳の生涯を閉じた。磯江が写実を通して凝視し続けた「存在すること」の答えは何であったか。リアリズムの神髄を探る。

関連展覧会

「磯江毅 写実考」展

河口湖ミューズ館・与勇輝館 3月24日~9月26日

スタジオを彩ったお花はこちら

写真

「深い眠り」


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