本文へジャンプ


2012年6月10日放送 再放送:6月17日

真に迫れり
~近代洋画の開拓者・高橋由一~

出演

四代目市川猿之助さん(歌舞伎俳優)

誰もが一度は目にした事があるつるされた鮭(さけ)。重要文化財に指定されているこの「鮭」を描いたのは、日本近代洋画の開拓者といわれる高橋由一(1828-94)である。触れたくなるほどリアルな質感描写は、日本洋画史上、唯一無二と評される。
由一は、鎖国まっただ中の江戸時代、剣術を教える武家に生まれたが、偶然目にした洋製石版画の迫真性に強い衝撃を受け、洋画家を志す。しかし「天にも地にも油絵など観る事が無き」時代、手作りした油絵具の代用品、翻訳された技法書だけを頼りに手探りで洋画の技術を獲得していく。
その由一が生涯こだわり続けたのが“質感”の表現だ。もう一つの代表作「花魁(おいらん)」。その細部に目をこらすと、油絵具という未知の画材と格闘する、パイオニア・由一の姿が浮かび上がってくる。
ゲストは、亀治郎改め、四代目・市川猿之助さん。由一の作品に「美に昇華する以前の、産みの苦しみを感じる」という猿之助さんが、独自の視点で由一の魅力を語り尽くす。

関連展覧会

近代洋画の開拓者 高橋由一

東京藝術大学大学美術館 4月28日~6月24日
巡回 山形美術館 7月20日~8月26日
京都国立近代美術館 9月7日~10月21日

写真

「鮭」


※画像をクリックすると、拡大表示します。