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2010年12月12日放送 再放送:12月19日

沖縄 母たちの神
―写真家・比嘉康雄のメッセージ―

出演

安里英子さん(沖縄大学非常勤講師)

神の島と呼ばれた沖縄・久高島をはじめ、島々に息づく“まつり”の世界。人々は昔から、海のかなたから神がやってくると信じ、神とのつながりを大切に生きてきた。そんな島の精神を記録し続けた人がいる。 10年前に世を去った沖縄の写真家・比嘉康雄(1934-2000)。久高島・イザイホーや宮古島のウヤガンなど、いまでは失われた祭祀(さいし)を撮影、えもいわれぬ神々しさで、沖縄の心のルーツに深く迫ろうとした。
フィリピン生まれで終戦すぐ沖縄に引き揚げてきた比嘉は、高校卒業で警察官に。そこで民衆のデモに対峙(たいじ)、激動の沖縄を体感する。基地の島がもつ不条理と向き合うため、報道写真を目指す。しかし沖縄の人間として何を見つめなければいけないか、模索の末に、内的な写真世界を構築していく。独特の黒を使った陰影、写真集「生まれ島・沖縄」が出来上がった。
そんな比嘉の没後初の回顧展が沖縄で始まった。展示される「母たちの神」という162枚のシリーズ。比嘉が写真集にするため、亡くなる直前まで構想を練ったが、日の目を見ず封印されていたものだ。沖縄の不条理に向き合い、島々の祭祀にたどり着いた比嘉康雄。
沖縄に生きるとは何か、写真を読み解く作業がはじまった。

関連展覧会

母たちの神―比嘉康雄展

沖縄県立博物館・美術館 11月2日~1月10日
巡回 IZU PHOTO MUSEUM(静岡県長泉町) 1月23日~5月8日

スタジオを彩ったお花はこちら

写真

久高島 フバワク


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