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2010年10月17日放送 再放送:10月24日

碌山と“女”
それは愛と悲しみから生まれた

出演

仁科惇さん(元碌山美術館館長・信州大学名誉教授)
原田マハさん(小説家・キュレーター)

百年前、30歳で世を去った彫刻家、碌山(ろくざん)こと荻原守衛(おぎはらもりえ)。(1879~1910)。日本の近代彫刻に革命をもたらした碌山の芸術には、一人の女性が深くかかわっていた。
新宿中村屋の創業者の妻、相馬黒光(本名 星良)。
信州の農家に生まれた碌山は、東京の女学校を卒業し安曇野に嫁に来た黒光に、油絵を見せてもらい、初めて西洋美術に出会い芸術の道へ進むことになる。
19歳で上京し、ニューヨーク、そしてパリへ留学。帰国後、新宿中村屋の近くにアトリエを構えた碌山は黒光と再会し、二人の関係は深まっていく。
碌山と黒光。しかし、二人の愛情は、やがてすれ違いを生む。黒光への思いを募らせる碌山だが、愛が実ることは決してなかった。死の直前まで彫刻に打ち込んだ碌山の絶作「女」、そこには黒光への思いが色濃く写し出されている。そして碌山の死後、黒光は碌山の日記を焼き、中村屋サロンの女王へと登りつめていく。
果たして黒光は希代の女プロデューサーか?それとも碌山を手玉に取った魔性の女なのか?これまで語られてきた純愛物語とは違った視点から、家族や関係者を取材、安曇野の碌山美術館を舞台に、没後百年を迎えた碌山芸術の真髄に迫る。

関連展覧会

碌山美術館 (長野県安曇野市)※常設展示

「明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山」

東京藝術大学大学美術館(東京都台東区) 10月23日~12月5日

写真

『女』(1910年 碌山美術館蔵)


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