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2010年9月12日放送 再放送:9月19日

田中一村 奄美の陰影

出演

小林 忠さん(千葉市美術館館長)
川村不昧さん(一村の親類)

奄美で亜熱帯の植物や鳥などを描いた日本画家の田中一村(1908-77)。生前に作品を公表する機会もなく無名のまま亡くなった画家の過去最大の展覧会が始まった。
幼いときから神童と騒がれ、ずば抜けた画才で周囲を驚かせた一村。東京美術学校(現・東京芸術大学)では、東山魁夷らと同級だったが、中央画壇の公募展で落選を重ね、挫折する。
そして50歳の時、一人奄美大島に渡り、亜熱帯の濃厚な世界を描いた鮮烈な作品を生み出す。
中でも、昭和40年代に描かれた「不喰芋と蘇鉄」(くわずいもとそてつ)は奄美作品の集大成ともいわれ、一村自らも自分の命を削って描いたもので閻魔(えんま)大王への土産品だと語っている。絵にあるクワズイモの実は、花芽から実が朽ちるところまでが順を追って描かれ、生まれてから死ぬまでの時間の流れが現されている。一村は奄美で何を見て、何を描こうとしたのか。ハンセン病患者との交流や、遺品に秘められた謎、新発見のスケッチや関係者の証言も交え、知られざる一村の素顔に迫る。没後33年を経て明らかになる田中一村の真実とは?

関連展覧会

「田中一村 新たなる全貌」

千葉市美術館 8月21日~9月26日
巡回 鹿児島市立美術館 10月5日~11月7日
田中一村記念美術館(鹿児島県奄美市) 11月14日~12月14日

スタジオを彩ったお花はこちら

写真

『不喰芋と蘇鉄(クワズイモとソテツ)』


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