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2010年8月22日放送 再放送:8月29日
【アンコール】2011年2月27日放送 再放送:3月6日

そして不思議な形だけが残った
世紀の陶芸家 ハンス・コパー

出演

乾 由明さん(兵庫陶芸美術館館長)

ルーシー・リーと出会い、20世紀の陶芸に革新を起こしたといわれるハンス・コパー。
轆轤(ろくろ)で形成した器同士を接合して作り上げられた作品は「彫刻の様だ」とも評され、見たこともない不思議な存在感を放つ。
コパーは近年日本でも大人気のルーシー・リーと運命的に出会い、互いを支え合ったことでも知られる。ユダヤ人だった二人は逃亡したイギリスで出会い、独自の世界を切り拓いていく。もはや陶芸の域を超えたようなコパーの不思議な造形、風合いは古代の土器のような質感を醸し出す。
しかし、コパーは晩年、自らと作品に関する資料の一切を焼却する。まるで自分の存在がなかったかのように・・・。過去の図録にたった一つ残っていた言葉があった。それは? ユダヤ人の父親はナチスの迫害を受けて自殺し、家族は離散。19歳で単身イギリスへ逃れるが敵国人として捕らえられるなど、波乱の時代を生き抜いたコパー。人生を変えた陶芸家ルーシー・リーとの出会い、悠久の時間への果てなき思い・・・。
晩年、筋肉が萎縮(いしゅく)する難病に侵される中で作り続けたのは、わずか1点で立つ不思議な形であった。「なぜ作るのか」を自分に問い続けたコパー。作品に封じ込めた思いを探る。

関連展覧会

「ハンス・コパー」展

岩手県立美術館 12月4日~2011年2月13日
巡回 静岡市美術館 2011年4月9日~6月26日

スタジオを彩ったお花はこちら

写真

ハンス・コパー


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