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2010年7月25日放送 再放送:8月1日

夢の光琳 傑作10選

出演

佐藤可士和さん(アート・ディレクター)

絵画をはじめ蒔絵(まきえ)、染織などあらゆる分野で傑作を次々と生み出した尾形光琳(1658-1716)。光琳が時代を越えて愛され続けるのは、その卓越したデザイン力による。代表作「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」(国宝)は、伊勢物語の八橋の段を描いたとされるが、画面に橋はなく、一面の金地に青と緑の二色で燕子花だけが描かれている。色と形を極限までそぎ落とした表現と独自の構図によって、観る者の心を鋭く突き刺す。
さらに光琳デザインの真骨頂は水の表現にある。ニューヨークのメトロポリタン美術館が誇る「波濤(はとう)図屏風」では、二本の筆を同時に使って荒れる波というモチーフを荘厳な画面に仕立て、「流水図乱箱(りゅうすいずみだればこ)」では、ゆがんだ円を重ねることで、動き続けているかのような紋様を生み出した。最晩年の作品「紅白梅図屏風」(国宝)では写実的に描写した紅白梅に対して、抽象化された川面を、画面中央に配することで底知れぬ深みをもたらした。
独自の手法を光琳はどうつかみ取ったのか。3点の国宝から外国に流出した名品をも含む10の傑作を紹介。気鋭のアート・ディレクター佐藤可士和さんと天才・尾形光琳の創造の秘密を探る。

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写真

尾形光琳『燕子花図屏風』(国宝)根津美術館蔵


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