2010年2月14日放送
林屋晴三さん(菊池寛実記念智美術館館長)
加藤登紀子さん(歌手)
書家、陶芸家、そして美食家として、独自の芸術を生み出した、北大路魯山人(1882〜1959)。生前から倣岸不遜(ごうがんふそん)、大言壮語(たいげんそうご)と、悪評が付いて回った。
何必館・京都現代美術館館長 梶川芳友は、20代のころ、魯山人の器と出会い、悪漢、魯山人の正体に興味を覚え、半世紀にわたり作品を収集してきた。そして実際に使っていく中で、魯山人の器は、「使う人間の器量を測る器」と思うようになった。
どのようなものを乗せ、取り合わせるか、使う人間の感性が問われると言う。それは魯山人から与えられた宿題のようであり、それを解くために50年の歳月が費やされた。
ひとつの器が、取り合わせによって表情を変える一器多様の面白さ、これしかないという一器一様の使い方。魯山人に梶川が美の真剣勝負を挑んでいく。
生前魯山人は、「高みを行く人間は、大衆には決して理解されない」と言っていた。
大衆に受け入れられ、ほめられるものは、低級の美に過ぎない。
没後50年、既成の概念を打ち破り、毒をはらんだ作品の魅力と、その人物に迫る。
美の異端児 魯山人を使う 展
| 会場 | 会期 |
|---|---|
| 何必館・京都現代美術館 | 2月14日〜3月28日 |

『つばき鉢』1938 何必館・京都現代美術館蔵

『刻字屏風 赤壁賦』1914 何必館・京都現代美術館蔵

撮影 田沼武能