2009年11月29日放送
セバスチャン・サルガドさん(フォトジャーナリスト)
世界的報道写真家、セバスチャン・サルガド。1944年ブラジルに生まれ、経済学を学んだ後、73年に写真家に転身。アフリカの干ばつや飢餓、世界の労働者の実態、移民や難民などを、経済学者ならではの分析力と地球規模の視点でとらえてきた。
サルガドの作品は、悲惨な状況も、神々しい絵画のような美しさで切り取る。
『私は、どんな過酷な状況の中でも、生きようとする人間の尊厳を撮っているのだ』
被写体と一体となり、寄り添うようにカメラを向けるサルガドは、絶望の果てには必ず希望があることを伝えている。
現在、サルガドは、自ら最後のライフワークと位置づける、「GENESIS(起源)」の撮影に取り組んでいる。地球創生のころと変わらぬような無垢(むく)な自然の姿を探し、生命の起源をたどるという挑戦。環境問題に警鐘を鳴らし、未来に生きる人々へのメッセージでもある。
番組では、30年以上撮り続けてきた、アフリカの作品を中心に、「WORKERS(労働者)」「EXODUS(脱出)」など代表作を紹介。交流のあった、元国連難民高等弁務官事務所・緒方貞子さんのインタビューなどを交えて紹介する。
「セバスチャン・サルガド アフリカ」
| 会場 | 会期 |
|---|---|
| 東京都写真美術館 | 12月13日まで |


エチオピア空軍のミグ戦闘機からの機関銃攻撃を避けるために、夜通し歩き、カレマ・キャンプに到着した何千人もの難民たち。
ティグレ州西部、エチオピア、1985 年
Photographs by Sebastião Salgado / Amazonas images
Organized by Lélia Wanick Salgado,
the exhibition Curator.

ディンカ族のアマク放牧キャンプの夕暮れ。牛の群れが戻ってくるこの時間が、一日の中で最も活気がある。
南部スーダン、2006 年
Photographs by Sebastião Salgado / Amazonas images
Organized by Lélia Wanick Salgado,
the exhibition Curator.