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2009年8月23日放送

緑とおにぎりとアートの里
越後妻有の10年

出演

北川フラムさん(越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター)

新潟県南部、越後妻有で3年に一度、大地の芸術祭が開かれるようになって10年。
この夏で4回目を迎える。350点以上のアート作品が、東京23区を上回る広大な地域一帯を彩る現代アートの祭典は、有数の豪雪地帯で知られ、過疎高齢化が進むこの地に着実に根づこうとしている。
今回特に力を入れているのは廃校を活用するプロジェクト。絵本作家の田島征三が、最後の在校生だった子どもたちから聞いた学校の思い出を元に、流木や木の実を使って、学校全体に物語を展開する。規模が大きい分、作業には集落の人々の協力が欠かせなかった。
当初、芸術祭を人ごとのように思っていた地元の人々は、しだいに手を貸すようになった。自分たちの土地と向き合い、無心に制作するアーティストの姿勢が、地域の人たちの心を動かし、共に作るスタイルを築いたのだ。
 アートによって始まった都会と田舎、お年寄りと若者といった異質な存在同志のコミュニケ-ションが、過疎化が進む越後妻有に活気をもたらしている。ユニークな作品と共に、この10年で、アートを介してどのように人々がつながっていくようになったのか、自然と人とアートが循環することでうまれる"不思議な力"を体感する。

関連展覧会

越後妻有アートトリエンナーレ2009 9月13日まで

写真

『鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館』


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