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2009年7月26日放送

風吹く荒野で笑っていたい
やなぎみわ 成熟する女性像

出演

やなぎみわさん(美術作家)

美術作家やなぎみわさんは、現在イタリアで開催中の第53回ベネチア・ビエンナーレの日本代表として、今年いちばん注目されるアーティストです。今回、出品作として発表したのは、高さ4メートルに達する、巨大な女性の肖像写真です。5人の女性がそれぞれに風の吹く荒野に立つ姿を表しました。
やなぎさんはこれまで、みずからの体験や心の動きを掘り下げ、女性への共感を込めた作品を作りつづけてきました。代表作「マイ・グランドマザーズ」では、若い女性が想像する50年後をビジュアル化し、さまざまな理想のおばあさんを生み出しています。世界中の童話や小説をもとにした「フェアリーテール」では、少女の体を借りて、老いと若さが、一人の女性のなかでさえ、こともなく入れ替わるものであることをあらわにしました。
そんなやなぎさんの最新作「Windswept Women」。「風に吹かれる女たち」と題したこの作品に、やなぎさんは初めて、自分と同年代の女性のリアルな存在感を込めました。「誰だって、風に吹かれて立っているでしょう」とやなぎさん。その女性たちは、強い風にも後ずさりすることなく、どこか楽しげでさえあります。
ベネチアに向けた創作と同時に、一年半前に誕生したわが子と向き合う日々。「こんなに忙しいのは人生初」と笑うやなぎさんが、最新作に込めた思いを見つめます。

関連展覧会

「やなぎみわ 婆々娘々!」

国立国際美術館 6月20日~9月23日

「第53回ベネチア・ビエンナーレ」

ベネチア・ジャルディーニ地区 ほか 6月7日~11月22日

写真

『Windswept Women』2009 © Miwa Yanagi


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