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2009年5月31日放送

“混浴”するアート
別府現代芸術フェスティバル

出演

芹沢高志さん(アート・ディレクター)

大分・別府で開かれている現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」。国際的に第一線で活躍するアーティスト8組が、町の普通の生活空間に溶け込むように作品を展示しています。湯けむりの中にひるがえる、鮮やかな五色の旗。市街地の築百年の長屋で制作された20点のドローイングには、タガログ語の詩が添えられています。フェリー待合所の巨大な壁には、台湾の伝統的な花模様が描かれました。作品が置かれることで、見慣れた町の風景が、どこか新鮮になります。
地元のNPOが発案し、4年がかりで開催にこぎつけました。古くからの港町で移民や引揚者を受け入れてきた歴史もある別府らしい特徴を出そうと、8組のアーティストは洋の東西を超えて多文化を生きてきた人ばかり。ベネチア・ビエンナーレで受賞経験のある若手アデル・アブデスメッド(アルジェリア生まれNY在住)や、今夏フランス国立美術館で回顧展を予定している大御所サルキス(イスタンブール生まれのアルメニア人でパリ在住)らが、別府に触発され「ここでしか作れない作品」を制作しました。
姜尚中さんと中條誠子アナウンサーが別府を訪れ、総合ディレクターの芹沢高志さんの案内で作品をめぐります。タイトルに銘打たれた印象的な言葉“混浴”が意味するものについて語り合ううちに、「自分をさらけ出すコミュニケーションのすすめ」「ひとつの文化に浸りきらない良さ」など、現代を生きるヒントが見えてきます。

関連展覧会

「混浴温泉世界 別府現代芸術フェスティバル2009」

大分県別府市各所(20か所程度) 6月14日まで

写真

『接木』ホセイン・ゴルバ
Grafts, 2009


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