2008年9月28日放送

現代のたくみ 技と美
第55回日本伝統工芸展

出演

金子賢治さん(東京国立近代美術館 工芸課長)
室瀬和美さん(漆芸家)

戦後、急激な生活様式の変化により、存続の危機にさらされた日本の伝統工芸。各地に伝わる工芸技術の保護・育成のために、昭和29年、重要無形文化財(人間国宝)の指定制度とともに誕生したのが、日本伝統工芸展である。陶芸、漆芸、金工、木竹細工、染織、人形、諸工芸(ガラス、七宝など)の7部門で、現代の匠たちが、最高の素材で、もてる技の限りを尽くして競う、“工芸界の日本一決定戦”となる。その第55回展が、9月23日から開かれる。
伝統工芸といっても、たんに古くからの技を継承するだけではない。先人たちが営々と築いてきた伝統をふまえながらも、今という時代にふさわしい美のありかたが求められる。技と美は不断に追求される。
弱冠31歳で日本工芸会総裁賞を受賞した陶芸家、奥能登の風土を斬新な技法で表した漆芸家、人間国宝である父親の脇で切さたく磨し続ける金工家など、受賞作家の工房を訪ね、現代の匠たちの技と美、制作にこめた情熱を探る。

関連展覧会

「第55回 日本伝統工芸展」

会場 会期
日本橋三越 9月23日〜10月5日
以下、全国巡回  

松川和弘 作 青白磁菱角鉢「緋」
(日本工芸会総裁賞)

根本曠子 作 切絵文冊子箱「花筐(はながたみ)」
(日本工芸会奨励賞)

水谷内修 作 沈金箱「間垣の里」