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2008年8月31日放送

写実の果て
孤高の画家・髙島野十郎

出演

林英哲さん(太鼓奏者)
西本匡伸さん(福岡県教育委員会・学芸員)

髙島野十郎(1890-1975)は85年の生涯を、ただ一事にささげた。「写実」画を究めることである。福岡・久留米の裕福な家に生まれ、東京帝国大学の水産学科を首席で卒業。将来を嘱望されていたにもかかわらず、独学で絵を学び、すべてを捨ててただ独り描くことに専心した。家族も持たず、画壇とも一切関わることなく、一つの作品を10年、20年かけて制作。その異様なまでに濃密な作品が注目されたのは死後のことである。自給自足の営みの中で、隠者のように生きながら野十郎は何を描こうとしたのか。近年公開された直筆ノートや、修復過程で明らかになった野十郎ならではの技法を紹介しながら、髙島野十郎の孤高の人生と作品に迫る。

写真

『蝋燭』福岡県立美術館蔵


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