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2008年8月24日放送

王羲之「蘭亭序」
なぜ書の最高峰といわれるのか

出演

石川九楊さん(書家)
柿沼康二さん(書家)

中国・北京故宮博物院が誇る100万点の宮廷コレクションの中で、門外不出とされてきた書の至宝が、日本で初公開されている。「蘭亭序」(らんていじょ)である。流麗な筆さばきで書かれた行書28行324文字。書の最高傑作といわれている。作者は、4世紀の中国で活躍した王羲之(おうぎし)。行書、草書を、洗練された美しい書体に仕上げた最大の功労者で、いまなお“書聖”としてあがめられている。
王羲之は、「蘭亭序」の中で、20回出てくる“之”の字など、繰り返し登場する文字を、文脈に応じて違う形に書き分けた。そして、ところどころで極端に太い文字を書き、平板になりがちな全体の流れに絶妙な立体感を生み出した。さらに、一字一字の大きさを微妙に変えることで、不思議なリズム感を作った。あまたの表現方法が詰まった「蘭亭序」の文字は、空海を通じて、日本の書にも大きな影響を与え、その根幹の一つとなっている。
番組では、「蘭亭序」に心ひかれる書家や研究者たちを訪ね、その魅力はどこにあるのか、なぜ書の最高峰といわれるのかを探った。

関連展覧会

「北京故宮 書の名宝展」

江戸東京博物館(墨田区) 9月15日まで

写真

『蘭亭序』王羲之 北京故宮博物院