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2008年6月15日放送
【アンコール】2009年3月8日放送

酒を飲まぬと、筆をとる事難し
~伝説の書家 三輪田米山~

出演

小池邦夫さん(絵手紙作家)

幕末から明治にかけて、四国、伊予の国で、天衣無縫な書を残した、三輪田米山。
米山の日記には、こう記されている。「酒を飲まぬと、筆をとる事難し」二升、三升と浴びるほど酒を飲み、倒れる寸前で書いたとき、生涯の傑作が生まれたという。
米山は、松山の郊外、久米にある日尾八幡神社の謹厳、実直な神主だった。しかし真面目な性格では、良い字は生まれないと、しこたま酒を飲み、書いた。上手に書きたいという気持ちを捨てたとき、良い字が生まれると米山は思った。一合、二合という単位ではなく升の単位で酒を飲み、まさに命がけで書いた。
酔うほどに文字は横広がりになり、篇(へん)と旁(つくり)の間に大きな透き間が生じる。この透き間に人の心と、さわやかな風が吹き、米山の書に引きつけられていく。
米山の足跡を松山に訪ね、昔からの商家や農家に代々、伝わる米山の書を紹介、又、90箇所にも及ぶ神社の名を記した石文、さらに村人たちが守り続け奇跡的に残った米山の字が書かれた幟(のぼり)も初公開。ゲストは、絵手紙作家の小池邦夫さん。松山出身で米山の文字に出会い、衝撃を受け、暮らしの中で書を生かす絵手紙を考案、普及させた。俳優の苅谷俊介さんが米山に扮(ふん)したドラマも交えながら、伝説の書家、三輪田米山の実像に迫る。

関連展覧会

「没後100年 三輪田米山の世界」

愛媛県美術館 5月24日~6月29日

写真

小池邦夫氏所蔵


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