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2008年6月1日放送

喜多川歌麿 美人画に燃やした情熱

出演

浅野秀剛さん(大和文華館館長)

江戸後期、画面いっぱいに女性の表情を描いた美人画で人気を誇った浮世絵師・喜多川歌麿。全身像があたりまえだった美人画に、上半身だけを描くという画期的な“美人大首絵”を登場させ、一大センセーションを巻き起こした。当時は、寛政の改革で、色数の多い華美な浮世絵が禁じられた時代。歌麿は、その中でどのように大首絵を生んだのか、これまでなぞとされてきた。
去年、栃木市で歌麿の幻の肉筆画「女達磨図」が発見された。大首絵誕生の少し前の作品。そこには、女性の半身像で新たな表現を生み出そうとした歌麿の発想をひもとく手がかりが隠されていた。さらに、その絵は、現在行われている修復作業で、竹を原料にした“竹紙”という最高級の紙にかかれていたことも判明。「女達磨図」は、大首絵誕生のなぞを解き明かす重要な作品であることが明らかになった。大首絵の後も、次々とざん新な美人画を描いた歌麿。幕府の禁令をかいくぐりながら、美人画に情熱を燃やし続けた、その生き様に迫る。

写真

『歌撰恋之部 物思恋』


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