2008年5月4日放送
舘野 泉さん(ピアニスト)
今年生誕100年を迎える日本画家・東山魁夷は、生涯に1260点を残した。40歳に手が届く年齢になってやっと世に認められた作品『残照』を描いたころからは、作品のほとんどが風景画。そして、その半数近くが「青」を基調としている。
「青は心の奥に秘められて達することのできない願望の色」と語った画家は、生涯「青」を深め続け、それが画業の大きな転換点となった。「心のゆとりを見失い」「間もなく心身共に疲れ切ってしまう」と焦っていた50代で旅行した“北欧”では、白夜に青く染まる風景に魅せられ、作品『白夜行』など新境地を開いた。川端康成のすすめにより描いた“京都”では、日本ならではの湿潤な空気感を「青」によってあらわし、作品『花明り』『年暮る』など代表作をものした。
東山魁夷の生涯の仕事を「青」の変遷をキーワードとしてたどる。
「生誕100年 東山魁夷展」
| 会場 | 会期 |
|---|---|
| 東京国立近代美術館(北の丸公園) |
5月18日(日)まで |
| 長野県信濃美術館 |
7月12日(土)〜8月31日(日) |

『花明り』

『白夜光』

パネルふかん