本文へジャンプ


2008年4月20日放送
【アンコール】2008年12月28日よる放送

モディリアーニ ~仮面に秘めた人生~

出演

岸 惠子さん(女優)

長い首、わずかにかしいだ顔、そして瞳のないアーモンド型の目。酒と女を道づれに35歳で燃え尽きたモディリアーニは、個性や感情を超えた人間の奥底にある魂を追い求めた。アフリカなどの原始美術に影響を受けたモディリアーニは、魂の宿る造形を求め、ひたすら古代の女神像を描いては、石に刻んでいった。それは、まるで精霊を宿したかのような石像だった。しかし、モディリアーニは彫刻をあきらめざるをえなかった。彫る時に出る粉じんが、結核にむしばまれた肺を弱め、体力を奪ったからだ。失意の中で止むなくキャンバスに向かった時、画家、モディリアーニが誕生した。
モディリアーニの肖像画には、笑うことも泣くこともない、無の表情が 宿っている。 仮面のようなその顔に込めた彼の想いとは、いったい、何だったのか。そこには16歳で死の宣告を受けた画家の破滅的な人生が重なる。実はモディリアーニ自身も、仮面のようなものをかぶっていたのではないか。よく知られているアルコール中毒のイメージも、実は結核によるせきを抑えるための演技だった・・・・。貧乏のどん底で不治の病をひたすら隠しながら、彫刻、画家へと転身していったモディリアーニの“仮面に秘めた人生”に迫る。

関連展覧会

「モディリアーニ展」

国立新美術館(東京・港区) 6月9日まで
巡回 国立国際美術館(大阪) 7月1日~9月15日