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台風の一生
 
日本に上陸したり、接近したりする台風は主に最盛期と衰弱期の台風です。 台風の一生は、おおよそ次の4つに分類できます。
図1 台風の一生
(1)発生期(A→B)
海面水温が約27℃以上の熱帯の海上で積乱雲が発生し、これがいくつかまとまって熱帯低気圧(「低気圧」の域内の最大風速秒速17m/秒未満)となります。

(2)発達期(B→C)

中心気圧が下がり、風速も強くなると台風(域内の最大風速秒速17m/秒以上)となります。おおむね西進します。

(3)最盛期(C→D)
台風の勢力が最も強い期間です。大平洋高気圧の周辺を吹く一般流に沿って進み、およそ北緯25度付近で向きを北から北東に変えます。転向点Dを過ぎると速度を上げて日本列島に接近します。(D→E)

(4)最盛期または衰弱期(E→F)

強い台風のまま日本列島に上陸したり、地形の影響でやや衰えたりすることもあります。風が弱まって熱帯低気圧に変わることもあります。

(5)衰弱期(F→ )

北日本の近海で、台風の中心に寒気が流れ込み、前線ができて温帯低気圧に変わります。低気圧に変わって、ますます発達することもあるので油断なりません。


台風の名前に「アジア名」が登場

台風は「台風18号」のように、その年の「通番」で呼ばれますが、実は英名の呼び名を持っています。例えば、リンゴを落とすなど大きな風の被害を全国的にもたらした1991年の台風19号は「ミレーレ」という英名の呼び名を持っていました。
この英名の呼び名は、戦後は米国の女性名を用いていましたが、悪役の台風に女性名だけを使うのは不公平だとの声に応え、1979年から男女交互の名前で呼んでいます。命名は、グアム島にある米軍合同台風警報センターが行い、英名は気象庁のファクシミリ天気図や国際間の気象通報に用いられています。

この英名に代って、2000年の台風1号からアジアにふさわしい名前「アジア名」を付けることになりました。すなわち、東アジア地域の太平洋で発生した台風には、東アジア各国の”自国語”のニックネームを付けようというのです。すでにアジアの14カ国(米国を含む)から提出された140の呼び名が用意されています。
イラスト:星座一例を述べると、日本からは「テンビン」「ウサギ」「カンムリ」「クジラ」などの星座名、マレーシアからはジャスミンを意味する「メーロー」、中国からは孫悟空を意味する「ウーコン」、タイからは果物名の「ドリアン」、ミクロネシアからは「ラナニム(こんにちはの意)」などが提出され、採用されました。
2006年8月18日に九州を縦断した台風10号には「ウーコン」(孫悟空の意味、中国提出)と命名されました。台風の発生を確認して、命名するのは日本の気象庁が行うことになっています。
日本では、国内向けの台風情報ではこれまでどおり通番のみで台風を呼びますが、国際向けの気象通報ではアジア名(若干の英名を含む)で呼ぶことになりました。