防災もの知りノート

 
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津波の押し・引き

津波の波が押し寄せてくるときを「押し」、潮が引くときを「引き」と呼びます。
「津波は初めに潮が引く」と言われることがありますが、必ずしもそうではありません。
通常、海底面が隆起して津波が起きたときの第1波が「押し」、海底が沈み込んで起きたときの第1波が「引き」になりますが、日本付近で起きる津波のほとんどはこの押し波タイプの津波です。
この場合、海岸にいきなり津波が押し寄せてくることになります。
また、繰り返し襲ってくる津波は、第1波が最大とは限りません。津波予報が解除されるまで警戒が必要です。

津波の遡上

津波が海岸の斜面をかけ上がることをいいます。津波はかなりの高さまで陸上をかけ上がることがあるため、検潮所で測った津波の高さより、かなり大きくなる場合もあります。
1993年7月の北海道南西沖地震では、地震発生後まもなく奥尻島に大津波が押し寄せ、大きいところで30mを超える高さまで津波が到達しました。

津波が起きた際、ここなら安全という場所はありません。
海岸で強い地震を感じたり、津波注意報・警報が発令されたら、すぐに避難することが大切です。

津波予報

写真:津波警報の画面
津波警報の画面
2006年11月に北海道北西部で発生した地震による津波)

現在の津波予報では、全国の海岸を66の予報区に細分化しています。これは都道府県ごとの区分に加え、岬・湾・半島・島などの地形によって分割したものです。
発表される内容は津波の規模に応じて、大津波警報、津波警報、津波注意報の3つ。さらに予想される津波の高さ(メートル単位)とそれぞれの海岸に津波が到達する予想時刻が発表されます。
現在では、地震の発生後3分程度で津波警報を出すシステムが実用化されています。
全国に配置された震度計が観測した内容から、震源の位置や深さ・地震の規模をコンピューターによって自動処理し、津波のあるなしや大きさを判定しています。

こうして気象庁や管区気象台などが出した津波警報/注意報は、自治体や放送局などの防災機関に伝えられ、そこを通じて沿岸住民や船舶に通知する仕組みになっています。
津波警報や注意報は、沿岸地域に確実に伝えるためにいくつかのルートで流れるようになっています。

津波予報の種類

予報の種類
解説
発表される津波の高さ
津波警報 大津波 高いところで3m以上の津波が予想されますので、厳重に注意してください。 3m、4m、6m、8m、10m以上
津波 高いところで2m程度の津波が予想されますので、警戒してください。 1m、2m
津波注意報 津波注意 高いところで0.5mほどの津波が予想されますので、注意してください。 0.5m

注:「津波の高さ」とは、平常の海面から津波によって高くなった高さのこと