

2019年05月17日 (金)
吹き抜ける先には 井上裕貴
その日は、新元号の由来そのままのような情景が広がっていました。
今月4日に行われた、天皇陛下の即位を祝う一般参賀。
暑さの中、早朝から多くの人が列をつくり、皇居周辺は祝賀ムードに包まれていました。
午前の1回目の参賀を終えて出てきた家族に話を聞くと、こんな一言が。
「天皇陛下がベランダに立たれた瞬間、あたりを涼しい風が吹き抜けたんです。とても心地良い風でした」。
実は、この家族だけでなく、取材でお話を聞いた複数の人たちが、口々にこの“風”について語っていました。
まさに「初春の令月にして、気よく、風和らぐ」。
新しい時代の始まりを、みなさん肌で感じているようでした。
ただ、日本をとりまく状況は、連休明けから、やや“強風注意報”ともいえそうです。
アメリカでは、トランプ大統領が中国に対して関税のさらなる引き上げに踏み切りました。
すかさず、中国も報復措置を発表。
貿易摩擦の懸念から、日経平均株価もじわりじわりと値下がり。
朝鮮半島では、ここしばらく耳にしなかった「飛翔体」の動きが、さまざまな見方を呼んでいます。
風といえば、永田町も。
解散風が吹いて、衆参同日選挙となるのかも気になるところです。
幕を開けた令和の時代。
それぞれの風が吹き抜ける先には、何が待っているのでしょうか。
僕も、その風向きと変化を敏感に捉えながら、今年度も「ニュース7」でしっかりお伝えしていきます。
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