井上 裕貴

2017年09月29日 (金)

お土産は語りかける  井上裕貴

 

 

この夏休み、どうしても見てみたい国がありました。

 

大胆な行動で世界を驚かせては、外交の舞台でしたたかに相手を振り回す。

アメリカの前にことごとく立ちふさがり、何かと別の基軸を打ち出してくる、あの国。

 

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ロシアです。

“強い”大統領のもと、いまロシアは国際社会で独特の存在感を示しています。

放送で日々ニュースを伝えているものの、日本のすぐ隣にある割には謎が多く、

どこか遠くに感じていたのが正直なところでした。というわけで…。

 

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行ってきました!まずは、数々の歴史の舞台となったクレムリン!

 

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そして、いました。大統領。

正確には、クレムリン内にある、こちらの大統領府の屋根に

大統領旗が掲げられている日は「大統領在館」を意味するそうです。

この先に、あのプーチン大統領が実際にいる。

想像するだけで、あのなんとも言えない迫力が、建物からもビビビっと伝わってくるようです。

 

さて、今回ロシアを歩いてちょっと意外だった、というか、

ある意味、プーチン大統領以上に迫力があったのが、こちらの皆さん。

 

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「中国人観光客」でした(プーチン大統領のそっくりさんと記念撮影中)。

 

これがとにかく圧倒的な数で、待てども待てども行列は途切れず、

残念ながら僕はプーチン大統領のそっくりさんと握手できませんでした。

各地に中国からの旅行者が押し寄せる光景はもはや当たり前ですが、

ことしは「ロシア革命」からちょうど100年。

中ロのこれまでの“赤い”つながりから、

共産主義の歴史などを感じに訪れる人が

最近増えていると話す中国人ガイドさんもいました。

 

土産店では、こんなものも。

 

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お二方ががっちりシェイクハンドしているマグネット。

 

多くの説明はいりませんね。

なんでもないお土産ですが、世界情勢が反映されていて、見ていると味わいがあります。

欧米との対立が続く中で、ロシアがアジアとの結びつき、

とりわけ中国との関係を重視している姿勢は、

したたかなロシア商人からも垣間見えるのでした。

巷のお土産は、世相が見えたりするので案外侮れません。

 

こちらの、ロシア名物マトリョーシカも。

 

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表は、あのトランプ大統領。

 

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背後には…。

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プーチン大統領、現る。

 

ロシア疑惑で揺れているアメリカですが、

この表裏一体感がいろいろなことを想起させて実に秀逸です。

ちなみに、中には歴代大統領たち。

まさに前任者に“蓋をして”、我が道をばく進中のトランプさんです。

 

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気づいたら文量も多くなり、とりとめのないブログになってしまいました。

 

旅の道中、英語が全く通じなくて久しぶりに日常会話で冷や汗かいたり、

観光地などでいきなり爆破予告騒ぎがあったり(結局何も起きず)、

振り返っても随分濃い時間となりました。

 

いずれにしても、外交も、観光も一筋縄ではいかないこの国は、

この先も世界をあっと驚かせる行動を見せるのでしょう。

欧米、アジア、そして日本はどう付き合っていくのか、

しっかりニュースでお伝えしていけたらと思います。

 

この記事を書いた人

井上 裕貴アナウンサー

2007年入局。松江局を経て2011年からアナウンス室勤務。 「おはよう日本」「ニュースウオッチ9」リポーターとして、 国内外の災害や事件・事故などを取材。 その後「これでわかった! 世界のいま」キャスターを担当した。 兵庫県出身。2歳から18歳までアメリカ・カリフォルニア州で過ごした。

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