かき養殖業者が“レストラン” 経営立て直しへ 三重 志摩

新型コロナウイルスの影響で、危機的な状況に陥っている経営を立て直そうと、三重県志摩市のかきの養殖業者が敷地内に直営のレストランを建設し、23日、報道各社に公開されました。

志摩市の的矢湾のかきの養殖場は、新型コロナウイルスの影響で、飲食店との取り引きが激減し、危機的な状況に陥った経営を立て直そうと、敷地内にレストランを建設しました。
26日のオープンを前に、23日は完成を祝うセレモニーを予定していましたが、三重県に「まん延防止等重点措置」が適用されたことから中止し、報道各社を対象に内部が公開されました。
レストランでは、テラスや養殖用のいかだの上に100席余りを設け、生がきやカキフライなど自慢のかきを使った料理を提供する予定でしたが、感染防止のため、当面は席を半分に減らして営業することにしています。

この養殖場では、取引先の飲食店の7割が「まん延防止等重点措置」の対象地域にあるほか、先週の津波でいかだが流される被害も出ていて、再起に向けてレストランの経営に期待を寄せているということです。

養殖場の濱地大規社長は、「レストランの建設には感染防止に最大限、配慮した。三重県をはじめ、東海地方の人たちにブランドのかきを味わってもらいたい」と話していました。