彼岸の入り 墓参りはリモートで 住職がビデオ通話アプリで撮影

20日は彼岸の入りです。新型コロナウイルスの影響で県をまたいだ移動の自粛が呼びかけられる中、福井市の墓地では県外の人がビデオ通話のアプリを使ってリモートで墓参りをする代行サービスが行われました。

墓参りの代行サービスは寺の住職の高田義紀さんが代表を務める一般社団法人が行っていて、20日は高田住職が福井市の墓地を訪れ、依頼した茨城県牛久市の60代の女性とリモートでやり取りをしながら墓参りを行いました。

墓地では住職と住職の家族が墓の掃除を行い、その様子をスマートフォンのビデオ通話のアプリを使って撮影しました。

最後に住職が読経して、およそ30分で代行の墓参りを終えました。

サービスを利用した女性は「以前は毎年帰省して墓参りをしていましたが、高齢になったことで難しくなりサービスを利用しました。住職みずから墓の管理をしてくれるので安心して任せています」と話していました。

また、高田住職は「新型コロナの影響が長引いていますが、帰省できない事情がある人などより多くの人に利用してもらいたい」と話していました。

この一般社団法人では、宗派に関係なく福井県北部の嶺北地方にある墓を対象に墓参りの代行を請け負っているということです。