2019年02月06日 (水)

【テキストまとめ】プロになれなかった元奨励会員

天才たちが切磋琢磨するプロ棋士養成機関ってどんな世界!?

【山里】むちゃくちゃ難しいわけでしょ、その奨励会に入ってプロになるっていう段取り。
【ケンタロウ】そうですね。全国のトップというか、才能を認められた人たちが集まって、その中で勝ち抜かないといけないということですね。

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【山里】その地域、その地域で天才だと言われた人たちがぶつかる壁っていうことの、
この衝撃たるやですよ。
【YOU】え、だからひふみんとかは、そういうとこに入っている?
【山里】入ってプロになったということですね。
ひふみんって僕ら本当にゆるキャラみたいに扱ってますけど。
【YOU】ごめんなさい。
【山里】むちゃくちゃすごいってことですよね。 
【エイキチ】本当にもう大先生です。神の神です、はい。

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【ケンタロウ】やっぱりいろんな各地から天才と呼ばれる人が集まって、それで合格してるので、またさらにレベルが上がってきてるわけですから、私の地元では自分が強いつもりだったんですけど、上には上がいるといいますか。
【山里】じゃもう、さらにもっとやんなきゃいけないってなるわけですか。
【ケンタロウ】そうですねやっぱ1分1秒、1日っていうのがすごい無駄にできないなっていう気持ちがあって。修学旅行とかも中学校のとき時間を無駄にしたくないと思って行ってないです。
【山里】えーっ!

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【ケンタロウ】そうなんです、やっぱり将棋、一日無駄にするとやっぱ感覚っていうのが
すごい鈍ってしまうのが怖くて。
【YOU】は~
【ケンタロウ】将棋って直感がすごい大事なゲームなんですね。パッと局面を見たときに何が思いつくか、そこがすごい大事な部分で、一日、二日どんどん離れていくと、どんどん感覚が鈍ってくるんですね。だからぱっと見て3秒ぐらい考えないと出てこないときって、
やっぱちょっと将棋から離れてるときなんですね。
【山里】 3秒ですよ?
【ケンタロウ】 やっぱり1つの将棋っていうのは、一手で200通りぐらいの選択肢の中から1番いいと思われる指し手を選ばないといけなくてそれをいかに速く探せるかっていう。

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【山里】 1秒1秒の世界だとしたら、それは修学旅行3泊ぐらい行って、将棋から離れるなんていうのは。
【ケンタロウ】怖いですね。
【YOU】お母さん嫌だったろうな、一緒にいるの。
【山里】ピリピリするから当たったりとかしました? お母さんに。
【ケンタロウ】ピリピリしてます。
【エイキチ】めちゃくちゃ当たりましたよ。

26歳までにプロになれなければ退会

【山里】で、その後ですよ。これが年齢制限というのは来るわけでしょ。どうなってったんですか?徐々に26歳という壁が近づいてくるっていうときは。
【エイキチ】いやもう本当にプロにならなければ、全部そのすべて、高校中退してすべて打ち込んだものが全部なくなってしまうっていう。
【山里】怖いですよね!
【エイキチ】はい。もう恐怖というか、将来のこと考えられなくなってますよね。本当にどんどんどんどん悪い方、悪い方にっていう。
【山里】もう23,4,5歳なんて地獄の年でしょ、もう。
【エイキチ】もう地獄ですね。
【エイキチ】もう本当に寝てるときも食べてるときも将棋のことをずっと考えて、味がしないですよね、何か本当に。
【山里】 そっか~
【エイキチ】もう本当生きるために、何か自分の体を保つために何か物を入れてるというだけの、何かすべてのことが楽しめないっていうか。
【山里】すげぇ追い詰められたときに、気分転換ってどうしてました?
【エイキチ】ちょっと人間らしくしたいなと思ったときに、やっぱ音楽を聞こうと思ったんですけど、そのときにやっぱり尾崎豊とかがリンクしてしまって。シェリーですよね。「いつになれば俺は這い上がれるのだろう~」。

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【山里】あぁ「シェリー」!
【エイキチ】はい、「シェリー」は大合唱してました。もう何かみんなで奨励会員が集まると、「シェリー」ばっかり。

【ケンタロウ】 ずっと心の奥底にこう、常に時限爆弾を抱えてるような感じで、カチカチカチカチ常に動いてるんです。それがふとした瞬間に気づくんです。例えばカラオケ歌ってる最中とかに、年齢制限っていう、将棋やらなきゃっていう気持ちになったりとか、心の片隅に常に時限爆弾があるんですね。だから本当に楽しいときとかでも純粋に楽しめないです。
【山里】そっか。

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【ケンタロウ】そうですね、年齢制限のちょっと手前で辞めたんですけれども、やっぱもうでもその最後の時ですね。この将棋が負けたら辞めるって自分で決めている将棋を、自分が劣勢になったときに、背筋がスーッとしましたね。もう何か…。
【YOU】どういう?
【ケンタロウ】すべて失う何か、スーッて抜けていくような、自分の体が全部なくなるような、本当にスーッとしました。すべて血が何か冷たくなるような、
【山里】はー
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【ケンタロウ】何か、お尻の後ろからスーッていう。
【山里】何もかもがなくなるんだ~っていう。
【YOU】へー

投稿時間:23:20


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