赤裸々トークまとめ
【テキストまとめ】戸籍のない人
戸籍がない…なぜ?どうなってしまう???
【山里】 まずですね、お聞きしたいんですけれども、戸籍がないっていうのはどういうこと?
【ショウタ】 はい、日本の中で存在してないとか、この世にいないっていうのと同じなんですね紙の上とか、法律の上では
【山里】 は~
【ショウタ】 なので日本人でも、かといって外国人でもないです。
【YOU】 そうだよね。だって親に当たる方がちゃんと申請をしないといけないこと
【ショウタ】 そうですね。名前とか生年月日もあるんですけど、それを証明する術もないので
【山里】 そもそものことをちょっとお伺いしていきたいんですけれども、なぜ戸籍がないのかっていうのは、まずショウタさんお聞きしていいですか
【ショウタ】 私の場合物心ついたときからずっと義母と暮らしていて、両親には会った
こともなければ、誰なのかも知らない状態なので。
【YOU】 じゃあその一緒に暮らしてた方はなんか
【ショウタ】 義理の母、当時オカンって呼んでたので、そのオカンと2人暮らしで外に出ることは基本的にダメって言われてたので
【山里】 ミユさんは?
【ミユ】 私は30年ぐらいお家の中でずっと過ごしていました。
【YOU】 マジで?
【ミユ】 はい。母親がですね、私の実の血の繋がったお父さんとは違う方と、もともと結婚していたんです。
【山里】 はー。
【ミユ】 それで、母は夫の方からすごい暴力を受けていて、そこから離婚することができないまま、逃げ出しまして、それで私の実の父との間に私が生まれたっていう形になりまして。
【山里】 は~。学校とかってどうしてたんですか?
【ショウタ】 学校行けなかったです。
【ミユ】 (同時にうなずく)
【山里】 えっ!
【YOU】 えっ!
【山里】 行けないんですか?
【ショウタ】 はい。
【YOU】 お母さんって何か聞いたりした?学校ってなーに?
【ショウタ】 行けないの?みたいな話を聞くと、気まずそうな顔をするんで、あっこれはダメなことなんだなっていうふうに
【山里】 ミユさんはどうですか?
【ミユ】 小さい頃は、学校に行っていないということも、両親から、外では言ってはいけないってことになっていて。私立の学校に行っているって話しなさいっていうふうに言われていました。
で、自宅とかには普通にランドセルとかもあって、勉強机もあったし、いかにも学校に行ってるって感じで
【YOU】 うーん
【山里】 学校に行ってるっていう感じをカモフラージュするために?
【ミユ】 そうですね
【山里】 でも学校行きたいってなったでしょう
【ミユ】 それはありました。小さいながらおかしいと思っていて
【山里】 そうだよね
【ミユ】 10歳ぐらいだったと思うんですけど、ごはんをつくっている母のところに寄っていって「お母さん何で私学校行ってないの?」って聞きましたら、母はすごい困った顔して「ちょっとお父さんに聞いてみて」とかって言われてしまって、そしたらお父さんも同じように、困った顔をして「お母さんに聞いて」って言われて、あ~!みたいな
【YOU】 まぁでもね、聞きたいもんね、それは
【山里】 ショウタさんはどうです?
【ショウタ】 一時期すごいあこがれましたね。テレビしか情報源ないので、「中学生日記」とか「さわやか3組」とかで何となくどんな場所なんだみたいなことは知ってて、行ってみたいとかって言っても、また今度ねぐらいな
【YOU】 うーん
【ショウタ】 そうこうしてる間に、自分の中でも行かない組の人と行く組の人がいて、行く組の人たちが行ってることなんだな、学校っていうものはっていう認識を持っちゃってからはそんなに行きたいっていう気持ちにもならないっていう。
【山里】 うーん。子どもの頃、困ったこととか何ですか?
【ショウタ】 保険証がないことが一番
【YOU】 あー
【ショウタ】 なので普段からケガだけはするなっていう
一度だけ骨折しちゃったことがあるんですけど、そのとき骨折の心配よりも、骨折したことにすごい怒られて。
【山里】 へーっ、お母さんから?
【YOU】 困るでしょって。
【ショウタ】 何で折ったん!って。
【山里】 そんな別に折ろうと思って折ってるわけじゃないんだけどね。そうか、でも保険が使えないで外科の手術が入るってなると、むちゃくちゃ高いですもんね
【YOU】 保険証はしんどいな
【山里】 10割負担って結構な金額ですもんね
【YOU】 うーん
【ショウタ】 金銭面もそうなんですけど、それ以外に子の存在が。
【YOU】 そうよ。
【山里】 そっか
【YOU】 変な言い方だけど…え?ってねー。その区にしても市にしても、ショウタさんの存在が…。
【ショウタ】 バレちゃう可能性がそれがきっかけで怪しい子どもが1人いるぞみたいになってしまうと、存在がバレてしまうことも気にしてたんじゃないかなーと思います。
【YOU】 確かにね~
【山里】 ミユさんどうです?
【ミユ】 もう本当保険証はなかったので、すごく困りました。15~16歳だったと思うんですけど、奥歯があまりに痛かったので歯医者さんに行ってみようって自分で思って、小っちゃな個人の歯医者さんのところに行ってみたんですね。それで保険証持ってますか?って言われまして、多分お家にありますよっていうふうに言われて、今度来るときそれ持ってきてくださいって言われたんですね。
【山里】 は~
【ミユ】 で、家に帰ってから母に次、歯医者さんに行く曜日が決まってたので、それまでに保険証を用意しておいてほしいって頼んだんです。その曜日になっても母が用意してくれなくて、えっ何で?みたいな
【YOU】 言ったじゃーんつって。
【ミユ】 初めてそこで自分は証明書みたいなのがないっていうことに…。
【YOU】 感じた?
【ミユ】 に、気がついたっていうか。
【山里】 じゃどうするんすか、虫歯。めっちゃ痛いでしょ?
【ミユ】 痛いですけどそれっきり歯医者行ってないので歯が痛いのが当たり前みたいな感じで
【山里】 えーーー!
【ミユ】 ずっと痛みに耐えていたんです。
【山里】 ただただ我慢?
【ミユ】 はい
【YOU】 たまんないね
どうやれば抜け出せるのか…?
【ミユ】 働くこともできないし、何でほかの子みたいに自由にできないのかっていうのがすごくあって、そういう環境に置いている両親っていうのを、すごく恨んでしまったこともあります。
【山里】 大丈夫でしたか?関係は
【ミユ】 私はどこで生まれたのとか、何で学校行けないの?とか結構激しく両親とは闘ったときもありました。でも両親はもう本当に頑なに、私が戸籍がないことを教えてくれなかったので、どうすることもできなかったんですね、自分の中で両親を責めるしかなかったので。
【山里】 でも、それ投げかけても返ってこないわけでしょう
【ミユ】 そうですね。両親とは完全に距離を置くっていうことしかできなくて、もう自分の部屋に閉じこもって、鍵を閉めて、両親とは会わないように生活してました。
【山里】 閉じこもったままの生活ってどんな感じなんですか?
【ミユ】 両親が寝静まった頃に部屋から出ていってお風呂に入ったり、冷蔵庫から食べ物出してきてごはん食べたりして、両親が起きてくる朝になると部屋に戻って、また閉じこもるみたいな。
【山里】 いやそれはおかしくなっちゃいそうじゃなかったですか、その生活
【ミユ】 そうですね。それが長く続いたので…
【山里】 どれぐらいとかって覚えてます?
【ミユ】 十数年だと思います。
【ミユ】 同じような生活を365日くり返しているのでほとんどもう記憶がないんですよ。で、どんどん精神的にも病んできてしまって、自分には未来がないみたいな感じなので自分を責めるような感じになってしまって、自分はこの世の中にいてはいけないんじゃないかっていう
学校も行ってないし、何もできない人間が、この世の中にいていいのかなっていうのがあって。自分がなくなっていくっていうか、どんどん自分を消していくような感じになってきてしまってごはんも食べれなくって、どんどんやせ細っていっちゃって、体重も30キロ台になってしまって
【山里】 不安がやっぱすごかったでしょ、この先どうなっちゃうんだろうみたいな
【ミユ】 両親がこのまま年を取っていって死んでしまったら戸籍がないので、結婚もできないし、きっとホームレスになってしまってって、そういうふうに思ってました。
たまたまNHKを見ていたら「クローズアップ現代」って番組がありまして、そこで自分と同い年の女性が無戸籍でいて、戸籍を取ろうと一生懸命頑張ってるっていう姿を見まして、全く自分と一緒だ!って思ってすごく勇気を持てて、もしかしたら私もどうにかこの生活を抜け出せるかもしれないっていうふうに思ったんです。
【YOU】 すごい「クローズアップ現代」のおかげ。よかった~
【山里】 それでどうしたんですか?
【ミユ】 「クローズアップ現代」で支援団体の方がいらっしゃるということを知っていたので、連絡を取ってみて、それでようやく裁判を起こすというような手続きになっていったんですけど、30年間ぐらい社会とは全く関わりのない生活を続けなきゃいけなかったっていうことで、両親のことも恨んだこともあったんだけれども、でも私がすごく精神的に病んじゃったときとか支えてくれたのは両親だったので
両親はどんなときでも私のそばにいてくれて、励ましてくれて、私を裏切らず捨てずにいてくれたっていうこと、その両親のためにも頑張りたいって思ったし母もすごく病気がちだったりして、父も結構不安定なこう職業だったりっていうことがあって、自分がやっぱり家族を支えなきゃっていうふうに思うようになって、で、だからこそ戸籍が欲しいっていうふうに思って
【山里】 そっか家族を助けたい、そのためにも証明が欲しいって、また証明が欲しい理由が一つ増えたんですね
それでお母さんも頑張って無事、離婚することができて。
【ミユ】 はい、その後、戸籍をつくることができました
【YOU】 よかったね~
【ミユ】 本当に以前は赤の他人の3人だったんですね。両親も入籍はしていないわけですし、で私も登録はされていないって、赤の他人の3人で暮らしていたんですけど、でもやっぱり世の中で生きていくためには、家族っていう証明っていうのが本当に必要なので
【ミユ】 世の中に私たち家族を認めてほしいっていう、そういう思いがあって。
本当の家族になれたっていうか、誰に言っても家族だよって証明するものがあるっていうのは本当にすごくありがたいものです
【山里】 でショウタさん。何か動いたりとかしてるんですか?戸籍を取るために
【ショウタ】 手続きはしてるんですけど、まだ戸籍は発行されていないのが今現在で。
【山里】 どうして無理なんだろ
【ショウタ】 日本人であることの証明ができないっていうのが、戸籍を取る手続きのときに言われたことで、出生証明とかがあると日本人っていうことが分かるのでいいんですけど、唯一証明できる育ての母親も消息不明で誰も自分を証明できる人がいなくて。でその上でこうやって生きてきましたっていう、自分の人生を陳述書として書いて話をしたんですけど、学校行ってない人間がそんなに流ちょうに話せるかねと。
【山里】 いや、どうしたらいいんだろ?
【YOU】 とにかく諦めないだよね。声上げて諦めないしかないよね。ね、うん。
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【テキストまとめ】プロになれなかった元奨励会員
天才たちが切磋琢磨するプロ棋士養成機関ってどんな世界!?
【山里】むちゃくちゃ難しいわけでしょ、その奨励会に入ってプロになるっていう段取り。
【ケンタロウ】そうですね。全国のトップというか、才能を認められた人たちが集まって、その中で勝ち抜かないといけないということですね。
【山里】その地域、その地域で天才だと言われた人たちがぶつかる壁っていうことの、
この衝撃たるやですよ。
【YOU】え、だからひふみんとかは、そういうとこに入っている?
【山里】入ってプロになったということですね。
ひふみんって僕ら本当にゆるキャラみたいに扱ってますけど。
【YOU】ごめんなさい。
【山里】むちゃくちゃすごいってことですよね。
【エイキチ】本当にもう大先生です。神の神です、はい。
【ケンタロウ】やっぱりいろんな各地から天才と呼ばれる人が集まって、それで合格してるので、またさらにレベルが上がってきてるわけですから、私の地元では自分が強いつもりだったんですけど、上には上がいるといいますか。
【山里】じゃもう、さらにもっとやんなきゃいけないってなるわけですか。
【ケンタロウ】そうですねやっぱ1分1秒、1日っていうのがすごい無駄にできないなっていう気持ちがあって。修学旅行とかも中学校のとき時間を無駄にしたくないと思って行ってないです。
【山里】えーっ!
【ケンタロウ】そうなんです、やっぱり将棋、一日無駄にするとやっぱ感覚っていうのが
すごい鈍ってしまうのが怖くて。
【YOU】は~
【ケンタロウ】将棋って直感がすごい大事なゲームなんですね。パッと局面を見たときに何が思いつくか、そこがすごい大事な部分で、一日、二日どんどん離れていくと、どんどん感覚が鈍ってくるんですね。だからぱっと見て3秒ぐらい考えないと出てこないときって、
やっぱちょっと将棋から離れてるときなんですね。
【山里】 3秒ですよ?
【ケンタロウ】 やっぱり1つの将棋っていうのは、一手で200通りぐらいの選択肢の中から1番いいと思われる指し手を選ばないといけなくてそれをいかに速く探せるかっていう。
【山里】 1秒1秒の世界だとしたら、それは修学旅行3泊ぐらい行って、将棋から離れるなんていうのは。
【ケンタロウ】怖いですね。
【YOU】お母さん嫌だったろうな、一緒にいるの。
【山里】ピリピリするから当たったりとかしました? お母さんに。
【ケンタロウ】ピリピリしてます。
【エイキチ】めちゃくちゃ当たりましたよ。
26歳までにプロになれなければ退会
【山里】で、その後ですよ。これが年齢制限というのは来るわけでしょ。どうなってったんですか?徐々に26歳という壁が近づいてくるっていうときは。
【エイキチ】いやもう本当にプロにならなければ、全部そのすべて、高校中退してすべて打ち込んだものが全部なくなってしまうっていう。
【山里】怖いですよね!
【エイキチ】はい。もう恐怖というか、将来のこと考えられなくなってますよね。本当にどんどんどんどん悪い方、悪い方にっていう。
【山里】もう23,4,5歳なんて地獄の年でしょ、もう。
【エイキチ】もう地獄ですね。
【エイキチ】もう本当に寝てるときも食べてるときも将棋のことをずっと考えて、味がしないですよね、何か本当に。
【山里】 そっか~
【エイキチ】もう本当生きるために、何か自分の体を保つために何か物を入れてるというだけの、何かすべてのことが楽しめないっていうか。
【山里】すげぇ追い詰められたときに、気分転換ってどうしてました?
【エイキチ】ちょっと人間らしくしたいなと思ったときに、やっぱ音楽を聞こうと思ったんですけど、そのときにやっぱり尾崎豊とかがリンクしてしまって。シェリーですよね。「いつになれば俺は這い上がれるのだろう~」。
【山里】あぁ「シェリー」!
【エイキチ】はい、「シェリー」は大合唱してました。もう何かみんなで奨励会員が集まると、「シェリー」ばっかり。
【ケンタロウ】 ずっと心の奥底にこう、常に時限爆弾を抱えてるような感じで、カチカチカチカチ常に動いてるんです。それがふとした瞬間に気づくんです。例えばカラオケ歌ってる最中とかに、年齢制限っていう、将棋やらなきゃっていう気持ちになったりとか、心の片隅に常に時限爆弾があるんですね。だから本当に楽しいときとかでも純粋に楽しめないです。
【山里】そっか。
【ケンタロウ】そうですね、年齢制限のちょっと手前で辞めたんですけれども、やっぱもうでもその最後の時ですね。この将棋が負けたら辞めるって自分で決めている将棋を、自分が劣勢になったときに、背筋がスーッとしましたね。もう何か…。
【YOU】どういう?
【ケンタロウ】すべて失う何か、スーッて抜けていくような、自分の体が全部なくなるような、本当にスーッとしました。すべて血が何か冷たくなるような、
【山里】はー
【ケンタロウ】何か、お尻の後ろからスーッていう。
【山里】何もかもがなくなるんだ~っていう。
【YOU】へー
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【テキストまとめ】仮想通貨投資家
20代 半年で“億り人に~タイヘイさんの場合
【山里】おいくらぐらい稼いだんですか?
【タイヘイ】2018年で言ったら3~4億以上。
【山里】はーっ。
【YOU】やろうかしら。
【山里】いや、でもそうやって…。
【YOU】こういうバカがいっぱいいるんですね。
【山里】そうだと思います。たぶん。
【タイヘイ】資産分かるもの見せた方がいいですよね、
これが多分一番まとまった口座なんで…。今年の利益なんですけど。
【YOU】おわっ。
【山里】この上に書いてあるのが。
【タイヘイ】2億これは1,000万ですけど、これと別でいろんな通貨とか買って増やしたものとかあったりします。
【山里】はーっ。
【YOU】何年前ぐらいから
【タイヘイ】投資を本格的に始めたのは2017年の秋頃なんですよ。
【YOU】えーっ。
【山里】それでもうそんだけ持ってんの?お金。
【タイヘイ】増えました。2017年から2018年にかけて、たまたまビットコインで結果を出せたんですよ。当時の僕はすごい調子乗ってて、ギャンブルみたいに1分1秒でお金がめちゃめちゃ動くみたいな、自分が許容できない範囲ぐらいのお金を動かしてて、ま、失敗して、1回それで資産を全部溶かしたんですよ、あっという間にお金なくなりました。
【YOU】まじで・・・
【タイヘイ】で、本当に一時期死のうかなって思って。40階のこの柵を乗り越えて座って、いつ降りようかな、とんじゃおうかな。
【山里】もうギリギリ前じゃない、柵乗り越えてたんだ。
【タイヘイ】もう生きてる意味ないし、ここまで頑張って稼いだお金がゼロになるってもう何もできないし。
【山里】ギャンブルですね、もう。
【タイヘイ】正直、まぁやめたいと思ってて。
【山里】えっ?
【YOU】なんでよー。
【タイヘイ】仮想通貨し始めてからまともな感覚がやっぱなくなってきてる気がすごいしてて。金銭感覚とかもやっぱおかしいし。
【山里】そらおかしくなるよ。
【タイヘイ】やっぱ僕の周りだと、一日数百万も毎日稼いだり、月1億、2億余裕で稼ぐ人とかもいるんで。飲みに行っても、ポンポン100万、200万使ったりとかしてるから
【山里】はあ
【タイヘイ】毎日のように。見てると、何かもう頭おかしくなってくるなみたいな。
【YOU】それはちょっとそうね。
【タイヘイ】結局どこまで続くかも分かんないし、1回上げたものって戻らないから。
【山里】生活水準ね。
【YOU】うんうんうん。
【タイヘイ】一番言うと彼女がいたんですけど、ずっと。こう、専業になってから別れちゃいましたね。
【山里】えっ何で?
【タイヘイ】やっぱケンカが増えました。ずっとスマホいじったりとかパソコンいじってて、やっぱピリピリしちゃうんですよ。デート行こうって言われても今このおいしい相場なのに本当に行きたくない。
【山里】彼女はだってさ、もうやめてくれない?って言うときなかった?
【タイヘイ】めちゃくちゃ言われました。やってない頃の方が好きだったって。
20代で“自由億”120億円を手に ~フミコさんの場合
【フミコ】今の総資産は全部で40億円ぐらいです。
【山里】え!
【YOU】40億持ってんの?
【山里】すげぇ!MAXどんぐらいいったときあります?
【フミコ】ピークは120億ぐらい。
【山里】何に使うの?そのお金。
【フミコ】ビットコインのままで海外の不動産買ったんですよ。フィリピンとかマレーシアとか、値上がりするんですよね。3,000万だったのが3億とか。
【山里】えーっ。
ほかどんなこと使うの?
【フミコ】ほとんど飲み代?
【山里】いやいや何億杯飲まなきゃいけないのよ?
【フミコ】(笑)。
【YOU】店中におごって歩いてるわけじゃないでしょ?
【フミコ】いや、そんなことはしてないんですけど、この前はクラブで、お金ばらまいたりとか。
【山里】お金をばらまく?
【フミコ】ピストルみたいなんがあるんですよ、ばらまくピストルみたいな。
【山里】そんなもんがまずあるんですか?
【YOU】シュシュシュ出てくんの?
【フミコ】そうです、そうです。1万円ずつシュシュシュシュッて出てきて、それは楽しかったですね(笑)。
【山里】でもさ、もうフミコさんさ、そういう派手な生活してたらさ、むちゃくちゃ金持ってるっていうのは、いろんな人にバレてるわけじゃん。
【フミコ】あっそうなんですよ。
【山里】大丈夫なの?
【フミコ】狙われますね。脅しとかのメールとかはたまに入ったりとかして。
【YOU】誰から脅されるの?
【フミコ】分かんないんですよ。
【山里】てことは流出してんだ。
【フミコ】そうですね、お金がある人たちは、みんな裏でつながってるんで、誰かに何かがあると、すぐにそれも回ってきます。
【山里】噂になるんだ。あいつちょっと連絡つかないけど、こうこうこうじゃないかみたいな。
【フミコ】一日連絡がつかないのは寝てるだけで、二日連絡がつかないのは拉致されてるんじゃないかって。で、三日はもう死んでるんじゃないかって。
【YOU】殺されるってこと?
【フミコ】殺されるとかも、聞いてる話ではありますね。
【山里】対策とかとってる?ちゃんと。
【フミコ】怖いんで、全部移動はタクシーで。
【YOU】もう歩いたりとか…。
【山里】したら危ないんだ。
【フミコ】まずそのつけられるのが怖い。家の場所を知られたくない。家から乗るときも、あえて家の前につけずに、流しのそこら辺にいるタクシーを拾って行きます。だから徒歩10分とかでもタクシー。
【YOU】もうホテルに住みなよ~。
【フミコ】半分くらいはホテルに住んでたりとかはするんですけど。
【山里】そうなんだ。
【フミコ】はい、転々と。
【山里】念願のお金持ちになってどう?
【フミコ】いやぁ、そんなに幸せじゃないですね。
【山里】なぜさ?それね、その答えを知りたいのよ。
【YOU】知りたいのさ。
【フミコ】最初はやっぱり嬉しいとかあったんですけど、で、嬉しいから言っちゃったりすると…。
【YOU】危ない。
【フミコ】いろんな人が近づいてくるんですよね。
【YOU】ああ。
【フミコ】色恋営業じゃないですけど、私のことが好きなふうに見せておいて、お金貸してって言って貸したら返ってこない。普通に友達で投資してって言われたから投資したらお金が返ってこない、お金ないんだなと思って御飯おごったら、そこからずっとおごるようになるとか。
【フミコ】で、まあお金持つことで、人信頼できなくなったっていうのが大きいんで。
何かその「人魚姫」みたい。
【YOU】どういうこと?
【フミコ】憧れてた人間になれたけど、声を失って普通の生活ができない。
【山里】思いを遂げらんないんだよね。
【フミコ】そうです。お金持ちになれたって言えるんですけど代わりに人魚姫の声を失った状態だなって。
【山里】 へーっ。そんな大事なものを失ったような喪失感はあるんだ?
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【テキストまとめ】喪女
“喪女”の悩みって…
【山里】こうやって言うのも何ですけど、喪女というふうにお呼びしてよろしいんですか?
【ミサエ】正真正銘の喪女です。
【サオリ】生まれてこの方、モテ期がなく、男性ウケもなく。
【ミナ】喪女ですね、アハハハハ。どうしよう、アハハハ。
【山里】いいですよ。ご陽気でいいじゃないですか。
【ミナ】まぁ、いろいろあっての陽気みたいな感じですね、アハハハハ。
【山里】じゃ、今までで一番男性に近づいたなっていうのは、どこら辺ですか。
【ミサエ】MAXで言うと満員電車とかそのくらいですね。
【山里】それもカウントに入れちゃう?
【ミサエ】いや、もうそれをカウントしないと、本当にフォークダンスくらいさかのぼらないと、ちょっと何か。
【YOU】本当?
【山里】じゃあミナさんは?
【ミナ】握手会とか、だったら触ったことあるし、アハハハハ。
【山里】悩みとかっていったら何です? みさえさん。
【ミサエ】25歳に入った途端、けっこう30代っていうのが見えてきて。女として一応、一番旬な時期に誰にも言い寄られないってことは、もうこのまま何もなく死んでいくんじゃないかみたいな。焦ったときに、ネットで「25歳 恋愛経験なし ヤバい」とかで検索して同じような質問をしている人を探しました。
【YOU】 何出てくんの、そうすると。
【ミサエ】人としてちょっと、問題があるんじゃないかみたいなふうに言ってる人がいてそういうネガティブな意見だけが、自分の中に蓄積されていって、誰がそういうふうに思ってるか分からないなと思うとコンビニとかで買い物とかしてても、こう何か疑心暗鬼になってしまって、どんどんなんかふさぎ込んでいったって感じですね。
【山里】ミナさんは喪女としての悩みってありますか
【ミナ】自分地方なんで、結婚して子ども産んで、家建ててってやっていくのがスタンダードやぞみたいなのがあるんですよ。近所の人とかとすれ違うと、結婚したの?まだなの? じゃあ誰かいい人いないの?の三段論法で来られると、何かもうすっごい、あぁ~みたいな。
【山里】悩む、焦るし。
【ミナ】よく知らん人に、そんなセンシティブなことをバッシバシ聞かれるみたいな。もしかして自分って異質な存在なのかなみたいな。何であんなこと言われにゃならんのだ、一生懸命生きてんのにみたいな感じになってますね。
【山里】そうだよね。
【YOU】ね。親御さんとか何か言う?
【ミナ】周りがみんな結婚して子ども産んでるから、口に出さなくても何か心配してるっぽい空気とかは感じてその親の期待にも応えてあげられない、あと、お家断絶の申し訳なさとか。なんすか、ミトコンドリアぐらいから続いてきた命の連鎖を自分で止めたみたいなのが、めっちゃあって。
【ミナ】地球に背いたみたいな。すっごい反省しました。
【山里】すごいね!
【ミナ】生命の摂理に反してんじゃねぇかみたいなので頭抱えて夜中泣いたりみたいなのは、ありました。
【山里】ミトコンドリアまで。
中高時代…
【ミサエ】中学入ってから、学校の中のカーストみたいなの感じるようになって、喪女への道が開き始めたみたいな。
【YOU】あー何かその、あんだよね、あれ不思議なんだけど。
【ミサエ】ありますよね
【山里】カーストっていうのはけっこう分かりやすい評価基準だもんね。上の方はやっぱりイケてる軍団、ベタにやっぱりルックスいい子に連れられてる人気者たちが集まってできるものだから。
そこに入るには、相当な何かがなきゃダメですもんね。
【ミサエ】見た目とかは無理だけど、ちょっとキャラ立ちで地位を保ちたいと思ったんですけど
【山里】キャラ枠になるために何をしたんですか。
【ミサエ】不思議系のトークっていうか、面白いことを言おうと努力をしてました。例えば何かちょっとその恋愛っぽい話でデートに行くならどことか、そういう話をしてるときにまぁ普通だったらディズニーランドとか、映画館とか言うところを、うーん、私は裁判の傍聴かなみたいな。
【山里】トリッキーだね。
【ミサエ】いや本当、今から思うと痛過ぎるだろって感じなんですけど。
【山里】でもみさえちゃんはそれで頑張ったんだよね。
【ミサエ】そうですね。
【山里】キャラ枠に入ろうと。
【ミサエ】頑張りました。
【山里】でもトークはちょっとうまいこといかず。
【ミサエ】そうですね。中学校生活って、バラエティ番組みたいな感じっていうか
【ミサエ】超上位の司会者が何かその番組をまわしてて、面白いこと言えた人が前の方にこう座ったり、いっぱい話を振ってもらえるみたいな感じだと思うんですけど、あまり面白いこと言えないから、どんどん後ろの方に下がっていくみたいな。
【YOU】ひな壇だよ。
【山里】もうひな壇を経験してる、あんな恐ろしい。
【ミサエ】中学の頃から
【山里】クラスのスーパーエース、さんまさんがチラッとこっち見て、
【ミサエ】そうそうそう。その質問に答えを間違って。そうそうそう。
【YOU】1回間違えるとねぇ、痛いんだよね~。
【ミサエ】もうどんどん空回りして、もうマイクとかも切られちゃって…
【山里】はは。もう声も届かなくなって?
【ミサエ】もう声も届かない。
【山里】 で、カメラからもフェードアウトして。
【ミサエ】フェードアウト。もう番組に参加できなくなるっていう。
【山里】はぁ~!どうなっちゃうの? その番組に参加できなくなると。
【ミサエ】その時点ですごい自分がもうカーストの最底辺だっていうふうに、毎日こう何か体に染み込まれていくんで自分が人を好きになったりとかしたら、気持ち悪いって思われるとか、迷惑なんじゃないかっていうふうに思って、好き避けっていうものをするようになり。
【山里】好き避け?
【ミサエ】好きなんだけど、アプローチとかしないで、もう全然好きな素振りを全く見せないみたいな。
【山里】じゃあもう恋しようっていう気持ちとかも全然つくらないわけ?
【ミサエ】むしろなんか恋が芽生えそうになったら、その芽を一瞬で摘み取るみたいな。自分で。
【ミサエ】そんな余計な心のノイズにちょっと構ってられないからみたいな。
【山里】いやいや、徳の高いお坊さんだぜ、みさえちゃん。
【YOU】ほんとねー。
【山里】これは根深いですよ、これは。ミナさんはどう?中学時代は。
【ミナ】私そのカーストっていうのはあまり感じたことなくってヲタク同士でめちゃめちゃ楽しく暮らしてるみたいな。
【YOU】いいじゃん。
【山里】サオリさんは?
【サオリ】私はその、頂点でも底辺でもなく、モブ、その他大勢です。
【山里】へぇ~。
【YOU】ふぅ~ん。
【サオリ】その他大勢を保つために頑張ってたので、中学に入った途端、マセてる、もうでき上がりかけてる女の子たちを見てショックを受けて。
自分はまだ、3枚980円のくまパンツとかをはいていたので、どうしようってなって、周りのメス化についていくのがもう精一杯で。
【山里】メス化。
【YOU】メス化ねぇ。
【サオリ】周りの女の子に追いつかなきゃいけない。それにもう必死で、無駄毛も剃る、髪もどうにかする、文房具もかわいくするみたいな。そこにばっかりが必死で。
【YOU】でも頑張ったんだね、じゃあ。
【サオリ】でも、そこから上位の子たちがやっている、男の子たちとお祭りに行くとか、呼び捨てで呼んで、何々やめてよ~とか、絶対無理!みたいな。
【YOU】そうかぁ…
【サオリ】私やっとブラジャーとパンツお揃いになったんだみたいな、そこで自尊心を保つっていう。
【山・Y】あははは。
【サオリ】でも何馬身も離されているんですけど、上位グループの成長には。
【山里】あそこ見て比べて、自分がダメだっていう、この負のスパイラル。みんなお三方ね、結構賢いから、負のスパイラルのスピードを加速させるワードをみんな持っちゃってるんですね。自分が何かミトコンドリアまで戻んなきゃだめだ…自分を卑下するワードをやたら持ってる。
【YOU】頭悪かったらよかったよね。
【山里】そのカッコよさっていうのは、僕らとかから見たら気づくんだけど、めちゃくちゃ面白いな、そのワード紡いで、カッコいいなってなるけど、それは中学生時代の子たちには気づかれないもんねその良さって。
こうやって前向きに生きています
【山里】周りと比べてしんどいっていう、そのね、気持ちを整理つけるときってどうしてんの、皆さん。
【ミサエ】ネットだとなんか意外と喪女の人とか結構いっぱいいたりしたから、自分だけじゃないって思うのと、結婚とか恋愛してる人でも、彼氏が浮気したとか、何かその、すぐ離婚しちゃう人とか。何かネットを見てたら、恋愛とか結婚で思いどおりにならないのは何か自分だけじゃないって思って、こう、心を休めるって感じ
【山里】なるほどね~。ミナさんどう?
【ミナ】いや自分は、それらを経てもう何か抜けちゃったというか
【山里】あら。
【ミナ】結婚もどうでもよくなってしまって。まぁさんざんぱら千本ノックみたいに婚活とかして自分殺して男の人と合わせていくっていうのに、もうほとほと疲れ果ててたんですよ。したら何かそのネット見てたら、SEVENTEENの動画を見てしまって、あ、あぁ…! みたいな、なんか。
彼らって、家族みたいな感じで仲が良くって、ものすごい絆とか信頼関係とかがあるんですね。あれ?もしかして人との関係の築き方って、異性と婚姻関係結ぶとか、性交渉するっていう以外の方法も世の中いっぱいあるんじゃないの?みたいな方向で、ちょっとカルチャーショックを受けたんですよ。したら何か頭の中でバーンみたいな、何かなって、めちゃめちゃ世界めっちゃきれいじゃん! みたいな。朝焼けとかすげぇ感動して泣いちゃうみたいな。
【山里】へぇーーーーーー。
【ミナ】どうせそんな結婚したって誰も助けちゃくれないから、楽しく生きてバーンと死のうっていう感じ、アハハハ!もう、生きててよかったっす。青春してごめんねみたいな感じになってますね(笑)。
【YOU】いや、よかったよ、そうだよ。
【山里】それが言える人生って最高だよ。さおりさんどうですか?
【サオリ】もう自分は40代で、周りの結婚式に出なきゃいけないとかそういう機会も ほぼないので、現実にさらされる機会が少なくなったから、余計そういうふうにシフトしているのかなっていう気があるんですけど、でもやっぱり何もかも諦めて、私もう恋愛終了っていうふうに、閉店ってやってるつもりもないんです。
【山里】結婚の話がひょっとしたら、どっかのタイミングで上がってくるとかもあるかもしれないじゃないですか、例えば。
【サオリ】そう…かもしれないですし。でももし、この自分を知った上で結婚しませんか?って言われても、何か躊躇しちゃうかなっていうか。
【山里】え?
【サオリ】若い子と結婚して、子どもをつくって、幸せな家庭を築いてほしいって断ってしまうかもれしないっていう。
【山里】えぇっ。何で、だって、そんなさおりさんが好きだって言ってくれる人でもですよ?
【サオリ】全然自分に自信がなくて、後々結婚して裏切られて傷つきたくないっていうのもあるんですけど、何かそういうステキな相手だからこそ、周りがもう拍手喝采するようなステキな奥さんをもらってほしいって思うし、でも、どっかでこうドアをちょこっと開けて待っていつつ、まぁそういう人がいなかったとしても、今、自分を大事にしてくれてる家族とか仲間を大事にして、独身で一生生きていくっていうのもアリかなっていう覚悟はあります。
【YOU】だから喪女っちゃ喪女なんだけど、みんな、普通だよね。命名したら、1回も付き合ったことがないからっていうことで来てもらっているけど、まぁ。
【山里】別に卑下する必要もないし。むしろちょっとあれでしょ、恋愛第一主義だってやってる人たちのこと、フン!って思ってるんでしょ。
【ミナ】いやまぁそれはそれですばらしいですけど、なんかもう別にみんな各々好きにやりたいことをやろうぜみたいな。アハハハ。
【YOU】そうなんですよ。大好きな人と寝たからといって、最高ですぅ~ではないですよ。
【山里】先生!
【ゲスト3人】(笑)
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【テキストまとめ】LGBTのカップル
“運命の出会い”をしたふたり
【山里】付き合ってどれぐらいになるんですか?2人は。
【ハルコ】もうすぐ10年。
【カナ】付き合って10年ですけど、1か月後には一緒に住みましょうで住み始めてもう今日まで来てるので、
まぁ夫婦のような家族のような感じできてますね。
【YOU】ねぇもう内縁じゃないけど。
【ハルコ】感覚としては家族。
【山里】でもそうか、日本の法律上、結婚ってのはできない?
【カナ】できないですね。
【山里】そもそもどこで出会われたんですか?
【ハルコ】2人とも保育士してるんですけど、私が保育園に新人で入ったときに、先輩で保育園にいた。
【YOU】職場恋愛。
【ハルコ】職場恋愛。
【山里】でもそれ、結構奇跡的な確率で出会いましたよね2人。
【ハルコ】いや~奇跡ですね。
【カナ】最初分かんなかったんです。…レズビアンっていうのはまだね。
【ハルコ】分からないです。
【YOU】どうやってさ…どういうちょっかいを出したら。
【カナ】いやいやいや。
【YOU】あれ?って分かんのかなと思って。
【カナ】本当、だから奇跡的だったんですけど、
【YOU】うん。
【カナ】私がその職場の5年ぐらい先輩になるのかな?
で、職場で個人的にLGBT講習会みたいなことをやってしまったんですよ。
【YOU】すばらしいですね。
【カナ】やりたいって言って、でやって、その場でカミングアウトもさせてもらって
【YOU】う〜ん!
【カナ】で、講習会をやったところに、新人として何も分からず参加した彼女が、あらまと。
【YOU】キラーンって感じでしょうね。
【ハルコ】いや何かだから、それまでLGBTの人に出会ったこともなくて。
(LGBTだと人に)もう言えなくて、
で、ちょっとそれまで(カナちゃんのことが)気になってたんですよね、実は。
でも、何も言わず心の中に秘めて封印しようと思いで生きてて
そしたら何か、実は私レズビアンなんですとかいって。もう何かもう声に出せないぐらいで、びっくりして。
【YOU】やだ!みたいな。
【山里】これドラマだったら、いい音楽パシンと。
【YOU】トゥクトン!ですよ。
ほんでっ、ほんで?
【ハルコ】ちょっとこれは飲みに行こうと思って
カミングアウトというのをしたことがなかったのでずっと言えなくて、もう終電ギリギリになって、実は…とかいって、すごいしどろもどろで言ったんですよね。
【YOU】おぉ!
【ハルコ】でもう終電間近だから、何で早く言わないの?って言われて。
【山里・YOU】笑
【YOU】それ2時間前言っといてくれたら、そこからの話2時間できたやんっていう。
【カナ・ハルコ】(笑)そう。
【山里】どうでした?でも初めて伝えて。
【ハルコ】今まで何だろう、バレたら本当にもうこの世の終わりというか、死ぬぐらいのレベルで、嘘をちょっとずつ盛り込みながらバレないように生きてたので、やっと何か全部を話してもいいんだっていう人に出会えた。
【山里・YOU】うん。
【ハルコ】っていう感覚。
【YOU】すごい。
思春期の苦悩
【ハルコ】中高一貫の女子高だったんですよ。で、中3のとき、同じクラスの女の子に恋をして、
でも一切誰にも言わず
【YOU】あ、本当~?
【山里】言うの怖いんすね。
【ハルコ】怖いです。例えば友達とかの会話で、何かあの芸能人何か同性愛者みたいだよ、え~キモ~いとかっていうのは、あんた気持ち悪いんだよって言われているのと同じぐらい傷ついて。でも、バレたくないから、そうだよねぇみたいな。
【山里】そうだよねって言う、自分の言ってる口も嫌だよね、それは。
【ハルコ】そうなんですよね。
【ハルコ】うん。何か本心じゃないのに
相づちを打つ?
【カナ】あとテレビのネタとかにもされたりとか、まあ大体お笑いでもそういうの取り上げられてたりとか、とんねるずさんは好きなんですけど、キャラクターで保毛尾田保毛男っていうのがあって、それをまた周りがちゃかすっていうので、どうしても自分の存在とリンクさせて見ちゃうんですよね。そうか自分ってキモい存在なんだ~ってどんどんこうなっていくんですよね。
そうするとどうしてもこう自分がありのままのレズビアンとして公言するんだったら、一生笑われて冗談のネタにされたり、何か人間扱いされないような。
【YOU】気がしちゃうよね。
【山里】また無意識で加害者になっている人たちもたくさんいるんですよね、何かそうやって。
【YOU】うん。
【カナ】でもそれは私たちも同じですよね。違うことに対してはやっぱりあるかもしれないですね、うん。
一大決心 新しい家族の形を作る
【ハルコ】あの、実は子どもがいて。
それぞれ出産してるんですよ。
【カナ】長女は今5歳で私が産んだ子なんですね
次女は3歳で…。
【ハルコ】私が産んでます。
【YOU】それはどっから来た子ぉ~??
【山里】ヤバい。余りの急な情報に、YOUさんが壊れてしまった。
【YOU】はは、ははははははは
【山里】お父さんは?
【ハルコ】お父さんは、精子バンクから。
【YOU】あぁ、おう、おう。
【ハルコ】精子を提供してもらって。
【YOU】うん
【山里】なるほど!でも、子どもを産もうと思ったきっかけって何なんですか。
【カナ】もともとハルコが子ども欲しい願望強くて、
【YOU】なるほど。
【カナ】私は諦めてたというか、でもさって、50、60、70と年を重ねた後に、振り返るとやっぱり産んどきゃよかったって、絶対に絶対に後悔しないのって、ハルコが詰め寄った日があって。
で、1年半から2年弱押し問答が始まるんですよ、2人で。
私たちみたいな一般的じゃない親を持つ子どもって分かったらいじめに遭うんじゃないかとか、パパがね、いないけど、それをどう説明したらいいのかとか、
【YOU】うん。
【カナ】いろんな側面で考えた不安を、毎日、1日1問ずつ個々投げかけるみたいな日々があって。
【YOU】そうするとハルコは…?
【ハルコ】答えはないんですよ。ないけど、いろんなこと考え過ぎると、何か私たち性的マイノリティーは何もできなくなってしまうので、まずは、一歩踏み出そうと決意。
【YOU】進もうよつって。
【ハルコ】そう
【カナ】でも一番思ったのは、彼女と子育てをする営みはすごく幸せだろうなって思えていくんですよ、だんだん。
【YOU】大正解。
【山里】で、2人とも決意したと。年齢的には幾つぐらいの方だったんですか?
【カナ】20代ぐらいでしたね。
喫茶店でちょっと面会させてもらって、第一印象もステキな方で優しそうで、一番何かこう、私たちが大事にしたいポイントが、そのパパに会いたいって子どもが言ったときには、自分がパパだよっていうふうに名乗り出てもいいし、
【山里】へ〜。
【カナ】私たち側のタイミングで会うことも可能だよって、子どもの育つ権利とか、子どもが自分の出自を知ることの権利が一番守られるべきというか、それが大切だと思うからっていう考え方を持ってらっしゃる方で。
【YOU】何か逆にもうそこで抱かれてもいいぐらいな気持ち。
【カナ・ハルコ】笑
【山里】で、その精子の受け渡しとかってどうやるんすか?
【カナ】排卵日の検査をして、月に1回排卵が近づきました、今夜ですって電話とか連絡すると、じゃ、用意しますっていう。
【YOU】お医者さんが注入してくれて。
【カナ】医者は使えないんですよね。私たち結婚してないカップルなんで自分たちでやんなきゃいけないんですよ。
【YOU】はい?
【山里】お医者さんやってくれないんですか?
【カナ】お医者さんはもうダメなんです。
【YOU】えっえっえっえっえっ、えー!ウソでしょ!
【カナ】自分たちでするしか方法がなくて、いただいて、
【YOU】うんうん。
【カナ】その精子が死なないうちに、生きているうちに膣の中に入れるみたいな。
【YOU】えっ自分で入れる?
【カナ】そうなんですよ。
【ハルコ】フィルムケースみたいなのに
入れてもらって
【YOU】うん。
【ハルコ】車で取りに行ったんですけど、
その男性が持って来たのを、
何か人肌に温めないと精子って死んじゃうんですって。
【YOU】うんうんうん。
【ハルコ】だから冬だったので、タオル巻いてホッカイロ当てて。
【カナ】 ホッカイロでしっかり温めて。
1回目は車の中だよね。
【ハルコ】間に合わなくて、家まで。
【カナ】あ~もうダメだって。
【ハルコ】車の中で自分たちで、何かスポイトみたいな専用器具。
入れて。車で。
【山里】へ〜。
【カナ】いやそれがでも、私はね、あっこれが我が子なのねってすごくこう大切な精子。
【ハルコ】あ、思ってたの
【カナ】思ってたよ、だからこんな抱きかかえてたんじゃん!
【YOU】こうヒヨコを抱くようにね。
【カナ】そう、本当そうですよ。あなたねっていう。
【山里】それどれぐらいで妊娠されたんですか?
【カナ】2人とも2回目でしたね、早かったですね。
【ハルコ】運が良かったですよね。
【YOU】すごいね本当に。
【カナ】本当奇跡が重なって、叶ってるんですよね。
【山里】そっかー。ハルコさんの、パパに当たる
その、精子は、またその精子バンク?
【ハルコ】あ、同じ人です。
子どもには、家族として血の繋がりを持たせたいなっていう思いがあったので同じ人にお願いして。
【山里】へー。
【ハルコ】なので子どもたちは異母姉妹?
【YOU】うん。
【ハルコ】血は繋がっているんですよね。だからすごい似てます、顔とか。
【山里】へ〜!
【YOU】すごいな!
将来の心配
【ハルコ】小学校とかに行くと、子ども同士は子ども同士で嫌なこと言われたりするんだろうなって予想はしてるんですけど、何でママ2人なの?とか、変だよとか言われたときに、いろんな人がいるから、変って言ってくる人の方が変っていうか、そういうのは気にしないでっていうことを、何だろう、子どもの心に小っちゃいうちから積み重ねていきたいなと思って、今はそういうふうに伝えていってるんですよね小学校になったときに言われても、自分の心の中に大丈夫っていうのがあれば、うん、何か乗り越えてくれるのかなとか。
【YOU】うん。
【ハルコ】もちろん言ってもらって力になれることはやろうっていう覚悟は決めてるんですけど。
【YOU】そうよ、だって、うちシングルだからさ、
ママ2人とか、得した気分よ?みたいな。
【カナ・ハルコ】笑
【カナ】まぁでも傷つかないでね育っていく子はいないかなって思う部分もあるから、
【YOU】うんうん。
【山里】うん。
【カナ】ま、子どもが悩んで、ちゃんとこう何に悩んだかってことを言ってくれる親子関係をまずつくるっていうのが
【YOU】言える…
【カナ】大事かなぁ。
【YOU】と大分違うよね。
いろんな家庭があるじゃんっていうのの1個じゃん、
【カナ・ハルコ】うんうん。
【YOU】お母さん2人いるっていうのが。
【カナ・ハルコ】うんうん
【YOU】とても個性的ではあることは、楽しいじゃない?っていうことだよね。
【山里】だからね、今から娘さんたちが大きくなっていくときに、ちゃんと周りがこう、どんどんとね、もっといいスピードで変わっていったらね、
【カナ・ハルコ】うん。いいですけど。
【YOU】いいね〜。
【カナ】そうですね。
【YOU】変わっていくさ。
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【テキストまとめ】児童養護施設で育った人
18歳まで児童養護施設で育った
【山里】児童養護施設ってどんなところなの?
【ユウト】見た目は、僕が住んでたところはもう学校に近いです。
【YOU】あぁそう。
【ユウト】大きいグラウンドがあって、まぁ、野球軽くできるぐらいの…。
【山里】え!
【YOU】マジで!
【ユウト】男子と女子でやっぱ寮が、建物分かれてるんです。
【YOU】分かれてるんだよね、うんうんうんうん。
【ユウト】ま、何あるか分からないじゃないですか、一緒に住んでたら。
【YOU】ね、思春期もいるからな。
【ユウト】男女合わせて100人ぐらい。
【山里】そんないるんだ?
【YOU】本当に学校じゃんか。
【ユウト】そうそうそう。お部屋的に言ったら、2段ベッドが並んでて、6人部屋なんで、テレビ、各部屋に1台あるんで。
【山里】やっぱ、いわゆる家で親と暮らすっていう生活と、ここは違うなって思うところっていうのは、どういったとき感じる?
【ユウト】まずは食事。給食みたいな感じで、普通のご家庭やったら、今日何食べたいねんって言ったら、それお母さん、ないしお父さんがつくってくれるけど。
【YOU】なるほど。うん。
【ユウト】僕らはそういうわけにいかなくて、今日カレー食べたい、ハンバーグ食べたいとか思っても食べれないし、出前とかもやっぱ人数が多くてとれないんです。
【山里】それは100人いたら。
【ユウト】ピザもとれないし、寿司とかも。だからもう全然そういうのも食べたこともなくて。
【YOU】は~。
【山里】へーっそっか
【YOU】え、100人…で、新しく入ってきたりする子とか、
【ユウト】はい。
【ユウト】もう結構入れ替わりもあります、やっぱり。
【山里】そうだよね。
【ユウト】1回出て、うまくいかんくて戻ってくる子も、やっぱ絶対いますよね。
【山里】は~。で、また学校と違って、4月に来るとかじゃないもんね。
【ユウト】そうそう。急に。もし僕らが学校行ってて、帰ってきたら部屋に、えっ誰かおるみたいな。
【YOU】「テラスハウス」じゃん。
【山里】いやいや。
【ユウト】(笑)。
学校でのつらい経験
【山里】学校ではどうだったの?
【ユウト】学校では、小学校高学年のときぐらいから、僕個人として見られるんじゃなくて、あ、この子は施設の子って、施設全体のくくりで見られるようになってきたんです。
【ユウト】まぁ施設を悪く言う親も中にはいるんで
【山里】え!
【YOU】はぁ~。
【ユウト】で、それで給食のときとか。並んでたらある男の子が、オレ施設の子に給食渡したくないねんなとか言われたりとか。
【山里】え?
【ユウト】で、同級生の下敷きがなくなったんです。当時、阪神タイガースがすごい人気で、金本選手の下敷きを持ってる子がおって、言われたのが、「どうせ施設の奴やろ」って
【山里】え!
【ユウト】「あいつらみんな下敷き持ってないやん」ってある子が言って。
それで、俺ら誰も盗ってなかったんですけど、結果、生徒指導室みたいなところに連れて行かれてそのなかで同じ施設の子が5人ぐらいいてたんですかね、全員呼ばれて、「自分ら盗ったんやろ?」 みたいな。
【山里】うーわ。
【YOU】最悪。
【ユウト】先生にまで言われて。
【YOU】今だったらもう大変よね。
【ユウト】もうだから、やっぱ自分って世間から見れば、こういう感じに見えるんやと思ってしまったりとか。だから自分で自分を責めるようなところもありました。
養護施設にしかない楽しみ
【山里】施設で楽しかったことって言われたら何?
【ユウト】運動会ってあったんですよ。
【YOU】あ~。
【山里】へ~。
【ユウト】である高校生のお兄ちゃんが、今年の運動会は「じゃあ家族を感じられる運動会にしよう」って言ってくれて借り物競走で兄弟とか、母、父とか書いてるような紙をこう置いてて。
【ユウト】で、取りに行ったら、その取った子が、自分が家族と思ってる子、お兄ちゃんやったらお兄ちゃんと思ってる子を連れてきてとか。あと、親子リレーみたいな感じで、自分の母代わりの職員とか、父代わりの職員とかと一緒にリレーしたりとかして。
【YOU】すばらしいですね。
【ユウト】何か、運動会の日、やっぱあの日初めて家族じゃないんやけど、家族に感じれたというか。
【山里・YOU】はーっ。
【ユウト】あ、俺って1人じゃないんやなと思って。
秘密にした高校時代
【ユウト】中学までって地元に施設があるんで、全員知ってるんですよ。校区外の高校に行ったら、知らない子の方が多いじゃないですか。
【YOU】なるほど。
【ユウト】それで高校入ると同時に、ちょっと言わんとこって決めて、隠すようになりました。もう。
【山里】隠すってどうやって隠すの?
【ユウト】嘘の設定で。たとえば僕が言ってたのは、お母さんがちょっと体悪くておばあちゃんのとこにおるねんって。
【山里】それはうまくいったの?
【ユウト】うまくいって、あと連絡網。みんなってやっぱり保護者の名前と同じじゃないですか、でも僕の場合は施設長が保護者なので、その名前になるんです。で、まぁクラスメートの子が、「あれ?お前名前ちゃうやん」って言われて。そのとき「おばあちゃんと住んでるから、そら名前ちゃうやん」みたいな感じになって、「あぁそうや、なるほどな」ってなって、結構簡単にだませるんやなと思って(笑)。
【山里】うまいことね。
【ユウト】うまいこといって。
【山里】最初に決めた設定が、よかった。
【ユウト】設定がよかったなと。
【山里】バレそうになったときはなかったの? 高校のとき。あれ、今これちょっとヤバイかなみたいな。
【ユウト】あ!ありました。お弁当の時間あって、
【山里・YOU】うん。
【ユウト】一緒の高校に通ってる同じ施設の女の子がおったんです。
【山里・YOU】うん。
【ユウト】あれ?お前ら弁当の中身一緒やん。
【山里・YOU】あぁ~!
【ユウト】って言って。お前ら付き合ってんやんみたいな、つくってきてもらってるんやとか言われて。で、僕らって、調理員さんが用意してくれたお弁当のおかずを、自分で朝、起きたら弁当に詰めて持っていくんですけど、もうそれ以来、ちょっと同じって思われるのが嫌で卵焼きつくってくれてたら、ガーッて潰してスクランブルエッグにしたりとか
【ユウト】あとウインナーとかもタコに切ったりとかすごいだから工夫して。
【山里】そうね。それで、じゃあ高校生活はみんなにこう気づかれることもなく。
【ユウト】なく終わった…
【YOU】え、誰にも?
【ユウト】と、思ってたんですよ。
【山里・YOU】うん。
【ユウト】高校卒業して、仲いい友達同士で集まるときに、御飯行った帰りに、そしたら友達が「施設におるって知ってたよ」って言われて。「でも、俺ら何も態度変わらんかったやろつって。別にお前はお前やから、俺はお前と仲よくしてるねん」って言ってくれて。
【YOU】最高じゃん。
【山里】いい友達だね。
【ユウト】そのときはもうすごい何かホッとしたというか。
施設で育ったからこそ思えること
【ユウト】何か、僕たちの権利って、家族を選べることとも思ってるんですよ。
【ユウト】ま、血縁関係のある家族を家族と思う子もいてるし、やっぱ施設で育った、お世話になった職員の人とか、一緒に育った仲間たちを家族と思う子もおるし。だから、普通の子にはでけへんのが、そういう「家族を選べた」かなと思う。
【YOU】う~ん。そっかぁ~
【ユウト】…僕らってやっぱずっとこう付き合っていかなあかんじゃないですか、呪縛、親という名の呪縛に。
【山里・YOU】うん。
【ユウト】そのときに「あ、俺って捨てられたんじゃなくて、もう自分が親を捨てたと思おう」と思って。
【YOU】なるほど。
【ユウト】かわいそうやなぁって、親に対して。
将来の夢は・・・
【ユウト】施設ってクリスマスのイベントとか、お別れ会とかしたりするような講堂があって、結構大きいホールやから、ここへちょっと友だち、施設の友だちとかにちょっと手づくりで結婚式つくってほしいなと思って。
【山里】えっ何で?
【ユウト】何か、
【YOU】サイコー
【ユウト】普通の結婚式やるときって、僕らってまぁ両親も絶対呼ばないんで、
【山里・YOU】うん。
【ユウト】でも代わりに施設の職員とか
【YOU】みんなね~。
【ユウト】やっぱ呼びたいんですけど、ちょっと気ぃ使われるし、気ぃ使ってしまう部分もあるから、そこはちょっと普通にやって、
【YOU】うん。
【ユウト】で、実際は
【ユウト】2回目の結婚式、こう施設でやりたいなと思ってて、しきたりに縛られへんくて、職員を両親の席とかに座ってもらって、友達がみんな来てくれて、施設の。で、奥さんになってくれる子がいたら、その子に、「これが僕の家族やで」みたいな感じで言いたいなと思って。
【YOU】そうやって来てくれる奥さんがいいよね。
【ユウト】そうです、絶対。みんなに紹介もできるし、結構施設でやるから記録も残ってるんで、スライドショーとか、小さい頃からの写真とか。
【山里・YOU】そうだ!
【ユウト】そうやれば、この子もわかってくれるじゃないですか、あぁこういうステキなとこに住んでたんやと、思ってくれるやろうし。最高の恩返しになるんじゃないかなーと思って。施設に。
【YOU】いや、それはいいわ。
【山里】そうだよ、一気に家族増えるんだもんね、彼女は。
【ユウト】そうっす。
【山里】すごいステキ。
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【テキストまとめ】元極道
私はこうして極道になりました
【山里】 そもそもなぜ極道に?
【タケシ】 最初はまぁ半グレですよ、今で言う言葉で。ああいうような人間たちの感じで、事業して金儲けをしてたわけです。闇金をやったりね、風俗をやったりとか。カジノだとかですね。
【山里】 風俗とか闇金とか始めたら、もともといるそういう人たちからバッと圧かけられたりとかしないんですか?
【タケシ】 結構鋭いところの指摘ですね。
【山里】 あ、まさかの。
【YOU】 クリーンヒット。
【タケシ】 シマっていうのがあってね。
【山里】 縄張りですな。
【タケシ】 地元のヤクザっていうのは面白くないんで。「おいコラ、お前誰に断ってここで店開いてんの」とかって言ってくるんですね。
【山里】 はいはい見たことある、Vシネマで。本当に言うんだ。
【タケシ】 そうそう。それを無視してたんですけどね。無視してると、やっぱりある時従業員の車がパンクさせられたり、アイスピックで刺されてね。
【山里】 は~。嫌がらせが始まるんだ。
【タケシ】 そうなんです。
【山里】 そういう場合ってどうするんですか。もう頭下げるのか、それとも…。
【タケシ】 犯人を見つけたわけです。それをバットで襲ったりしてね。
【山里】 急に来た。
【YOU】 なるほど。…なるほど?
【タケシ】 そうするとね、あいつは何かふざけてるけど、なかなかすごいじゃないかと。
【山里】 はぁ、そっちにいくんですね?
【タケシ】 そうなんですよそれでスカウトが来るわけですよ。
【山里】 へーっ!
【YOU】 ヘッドハンティングですよ。
華やかに見えた極道の世界、実態は・・・
【タケシ】 ヤクザっていうのは下積みがあってね。部屋住みって言うんですよ。
【山里】 どんな感じなんですか、その部屋住みっていうのは何をするんですか。
【タケシ】 まず作法ですね。挨拶とか掃除。あと、お茶は85度で煎れろ。とかね。緑茶だと何度で煎れろと。
【タケシ】 あと、電話かかってきても普通はね、会社だと私なになにですけどって。
【山里・YOU】 はいはい
【タケシ】 あの、誰々さんいますかとか
【YOU】 はい
【タケシ】 そういうことでもないんですね。向こうからかかってくるのは「あぁ、わしだ、
あいつおるか」っていうふうな感じなんです。
【YOU】 なるほど
【タケシ】 親方から電話来たりとか、親分の兄弟分から電話来てるから、向こうからすると、例えばまぁ家族に電話してるような感じなわけですよ。ヤクザっていうのは疑似家族なんで、
【YOU】 はいはい
【タケシ】 例えば、子どもに電話するのに「私、お母さんだけど」とか言わないじゃないですか。
【YOU】 言わない、言わない。
【タケシ】 そうすると声覚えてないと、どちら様ですかって言えない。
【山里】 えーっ。
【タケシ】 そう。で、よく電話で切って、あれ誰だったか、これ誰だったかみんな話になる。
【山里】 へーっ、もし、間違えようもんなら、また大変ですか?
【タケシ】 それは大変ですね。どちら様ですかとか聞いたら、もう最悪ですね。
【YOU】 テレビ電話がいいよね、だから。
【タケシ】 (笑)。
【山里】 でも最初はだって知らない人もいっぱいいるわけじゃないですか。
【タケシ】 そういうのは全然通じないですね。録音して、聞くのとかもやりますから。
【山里】 すっごい!
【YOU】 うわ~企業努力。
【タケシ】 殴られたくないんでね、ヤキ入れられたくないから。
【山里】 他にどんなこと大変でした?
【タケシ】 基本的に自分の自由な時間っちゅうのは、1分もない。
【山里】 え
【タケシ】 だから電話をね、24時間態勢で常に置いてる。寝るときも枕元に置いて、風呂入るときも横に置いて。
【YOU】 いつでも駆けつけなければいけない。
【タケシ】 そうそう、いつでも駆けつける。
【タケシ】 でもね疲れてる時は起きれないじゃないですか、だけどね、またこれも工夫があって着信音変えれるでしょ、電話ってね。例えば兄貴だと「仁義なき戦い」のテーマソング。
【YOU】 なるほど
【タケシ】 組長だと「ゴッドファーザー」の音楽とかね。
【山里】 でも、結構ベタなやつチョイスするんですね。
【タケシ】 そうそうそう、ベタなやつ(笑)。
【YOU】 そこは何か嬉しいですね。
【山里】 でもそれだけの厳しい中でいて、お給料ってどれぐらいもらえるんですか?
【タケシ】 お給料なんか全くないですよ、一銭も。
【山里】 えっ。
【タケシ】 自分なんか十何年やってきたけど、給料なんかもらえるどころか、こっちがお金を上納して。上納金って聞いたことありますよね。
【山里】 あります。
【YOU】 上納金あるの?
【タケシ】 上納金あります、あります。一般の若い衆でも上納金はありますから。
【山里】 へー
【YOU】 どんくらい?
【タケシ】 基本的にだから、若い衆っちゅうのは、3万円ぐらいですよ。
【YOU】 入るときに?
【タケシ】 いや毎月です。
【YOU】 毎月!?
【タケシ】 はい。ニコニコ現金払いですよ。
【山里】 え、それをずっと払い続けるんですか?
【タケシ】 幹部がまぁ15万ぐらいとかね。
【YOU】 結構ですね。
【タケシ】 組長になると、まぁ50万ぐらいとかね
【山里】 でも給料はないんですよね?
【タケシ】 給料はないですけど、ヤクザっちゅうのは、基本的に個人事業主みたいな感じなんです。
【タケシ】 だから自分の才覚で覚醒剤を売ったり、拳銃を売ったり、女をソープに沈めたりとか。
【山里】 じゃあ組長が全部総取りですか?
【タケシ】 ほぼ総取りですね。
【山里】 でも、組長だったわけですよね?
【タケシ】 でも組長は組長の組長にまた。で、組長の組長の組長はまた組長にという。だから一番トップに金が集まる仕組みですね。
【山里】 はーっ
【タケシ】 ヤクザっちゅうのは、もう金、金、という、何が先に来ても金が来る世界ですね。
“現代極道”は人として生きられない!?
【タケシ】 もういまヤクザっていうのは、人として生きられないですよね。
【山里】 といいますと。
【タケシ】 住むところがまずない。というか賃貸契約が交わせない。ヤクザの名義を、身分を隠してやると詐欺罪になる。
【YOU・山里】 ほーー
【タケシ】 口座もダメなんです。
【山里】 えっ口座つくっちゃダメなんですか?
【タケシ】 ダメですね。郵貯口座でもダメです。当然銀行でも何もかも全部ダメです。
レンタカーも借りれません。で、もっと言うと携帯電話も借りれません。
保険も入れません。海外にも行けないでしょ。
【YOU】 パスポートはあるでしょ?
【タケシ】 パスポートはありますけど、
【タケシ】 アメリカってすごい厳しくてね、東南アジア辺り大丈夫なんですけど、アメリカダメですね。
【YOU】 何でバ、バレるの?
【タケシ】 警察がFBIとやり取りしてますね。
【YOU】 え、えふ、えふ、FBIとぉ?
【タケシ】 FBIとやり取りして、特に拳銃のそういうのとかにはすごい厳しい。
【山里】 これ何も契約できないで、どうやって生活するんですか?
【YOU】 そうそうそう
【タケシ】 そうすると、やっぱり「おう山ちゃん、元気にしてんのか。
悪いけど携帯ちょっと名義貸してくれないかな」
とかね、周りがだんだんだんだん犠牲になっていくわけですよ。
【山里】 へーっ。そうか、家も借りてもらったりとか。
【タケシ】 そうそうそうそう。自分の名義で持ってる人なんか誰もいませんよ。
【YOU】 あ、え?元なら平気なの?
【タケシ】 「元」もね、あのー5年間はダメです。
【山里】 そんな厳しいんだ。
足を洗ったいま思うこと
【タケシ】 振り返ると。もう本当に馬鹿馬鹿しいなと、こんなこと本当馬鹿馬鹿しいなと、いつまでこんなことやるんだろうと。何かね、すごい、その自分がね、情けなくなるというかね。ヤクザの世界っていうのは、人殺すっていうことも正しいと思ってますから。
【タケシ】 要するにその、いま考えると洗脳なんですよ、ね。どっかの宗教と一緒で、親のためには体を懸けて当たり前、人を殺して当たり前、組織を成り立たせるためにはこうだというね。ある意味そういったその洗脳から解けたというふうにも言えます。
【山里・YOU】 はーーー
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【テキストまとめ】買い物依存症の女
高級ブランドにつぎ込んだ総額1億円
【山里】一体何を買ってきたんですか? 今までそんなに。
【ケイコ】私はブランド物が好きで。息子たち2人が私立の中高に入ったんですけれども、保護者会とか三者面談とかあるとき、私の目線はお母さんたちの顔ではなくて、常にこうバッグの位置なんですよね。一通り全員のバッグをなめるように見て、よし、私の方が一番勝ってると。値段だったりブランドの威力というのか。私は常に勝たなきゃいけないと思っていたので。
【山里】ちょっと考え方的には、何かアスリートみたいなところあるんですね。
【ケイコ】必ず勝たなければならない思いで毎日。
【山里】日本代表じゃない、もう。絶対に負けられない戦いが、あそこでありました?
【ケイコ】はい。なので、子どもの大学、高校の卒業式とか入学式とかやっぱりバーキン持ちたいと思って、黒のバーキン。
【YOU】バーキン高いですね。
【ケイコ】ただ1回入学式とかに持ったら、普段はあまり使えないんですよ、私の着ているものに合わないし。で、結局売るんですね、すぐ売って。
【YOU】なるほど。
【ケイコ】でも、次の卒業式のときにはやっぱりバーキンを持ちたいと思って、同じものを買うんですよ。また黒のバーキンを買って。だから同じ形の同じサイズのバーキンを3回ぐらい買い直して、そのイベントのときだけに使ってすぐ売ってしまうということをやっていました。
【YOU】あら、ケイコさん、お仕事的には?
【ケイコ】無職でしたね。
【YOU】じゃ、旦那様…。
【ケイコ】生活費とか子どもの養育費とか、そういうものはもらう生活費の中でやっていたんですけれども、 私は父親が経営する会社の役員になっていたので、役員報酬が実はあって。
【YOU】なるほど。
【ケイコ】それが月に30万ぐらいあって、それは使ってもいいんじゃないかと思って買っていました。
【YOU】なるほど、でも30万じゃ足りないもんね。
【ケイコ】足りないですね、バッグ1個買えないですね。
【山里】 そうですよね。で、ローンだ。
【ケイコ】 ローンですね。20年ぐらい前に、クレジットカードというものが世の中に割と普及し出してきて、主婦という肩書でも簡単につくれた時代だったんですよね。で初めてクレジットカードを使ったときが、インポートショップでたまたま近くを通ったら、ステキなシャネルのバッグを見つけてしまって、多分、自分のあるがままの生活をしていたら一生シャネルのバッグは持てないだろうと思っていたところが、そのカードを差し出したら店員さんがくれたんですよね、バッグを私に。
【YOU】いや、くれたっていうか、まぁ…。
【ケイコ】カード見せたら私にバッグをくれたので。これは打出の小槌だっていう、魔法のカードを手に入れてしまった。
【YOU】カードヤバイっすよね。
【ケイコ】何か現実を見ないで済むんですよ、買い物のことを考えてるときは。
【YOU】なるほどね。
【ケイコ】もう毎日ボロボロになってその頃、育児でボロボロ、着ている身なりもボロボロだったんですけども、ちょっとそういう物を持っただけで自分がワンランク上の人になった感じがしたんですよね。なんか自分を持ち上げられるような感じがして。
【YOU】分かるわぁ~。で、そのやっぱ最初に買ったシャネルのバッグは、だいぶ大事に持ってた?
【ケイコ】使ったのは1回か2回ですね。
【山里】えーっ!
【YOU】そこだよ、そこなんだよ。
“買い物依存症”の状態とは
【ケイコ】買い物をしたいがために、ほかのことが頭に入らなくなってくるんですよね。街でステキだなって思うものが見つかってしまうと、パチッて何か頭の中でスイッチが入ったような感じがして買わずにはいられない理由をつくり出す。これに合わせて靴が欲しいとか、いや、この靴買ったらやっぱりバッグもでしょうっていうふうになって、もう子どもに何を食べさせようとかそんなことは考えられなくなって。朝、起きたときから寝るまで、ずーっと何を買おう、お金をどうしようっていうことで頭がいっぱいになっていましたね。
【山・Y】はぁ~。
【ケイコ】なので金額はあまり見なくて、それが例えば500円でも、50万円でも、金額は記号にしかすぎないので、欲しいと思ったらそれが500円でも、50万円でも手に入れるっていう。
【YOU】手に入れられちゃうんだもんなぁ。
【山里】そうですね。
【ケイコ】一番買い物をしていて気持ちがいいっていう瞬間は店員さんとかにおだてられたりしてて、もうじゃあ、いただくわと言って、現金なりカードを出した瞬間が私の一番ピークの気持ち。
【YOU】わかる。
【ケイコ】なので、一日に6時間ぐらいデパートにいる日が1週間ぐらい続けてとかよくやってたんですけど、買った物を手に、紙袋をかけて歩くんですよね。テナント違うお店に行くと、「あっケイコ様、今日もいらっしゃったんですね!」「今日は何をお買いになったの?」って店員さんが。何買ったか分かんないんですよ、今、買ってきたものが。
【山里】えっ。
【ケイコ】私、何を買ったんでしょう?って開けて見て、あぁこういうものを買ってきましたっていうぐらい、
買ってしまうとどうでもよかったり。
高級ブランド店での接客にハマっていく
【ケイコ】お店に用もないのに行くんですけどね、全員が私の顔と名前を覚えていてくれてもう「ようこそいらっしゃいました!」みたいな感じで迎え入れてくれて、奥のソファに座らせてもらって、コーヒーとか出てきたりすると、なんか「私は特別ね、やっぱり」って思っちゃうんですよね。
【YOU】え~~~。
【ケイコ】それで裏から持ってきてくれるんですけれども、「これは一般の店頭には並べないんですけれども、絶対ケイコさんにお似合いになるだろうと思って取っておきました」って、頼んでもいないのに取っておいてくれたのが出てきたりとか。それが80万だったり90万だったりするので。結局買っちゃうんですよね。
【山里】くわー。
【YOU】人がいいんだよ~。
【ケイコ】いや、もう欲しいんですよ。
【山里】へー。
【ケイコ】あとは私シャネルにギターを勧められたことがあるんですけど、エレキギター。
【山里】(笑)。
【YOU】マジで?
【ケイコ】はい。「真っ赤なエレキギターがあるんですけど、いががですか?」 って。
【YOU】ね、ちょっと面白い。
【山里】いや、だからもうケイコさんは、お勧めしたら、結構何でも買ってくださる方だから、ちょっとエレキ1回いってみようか?って。
【YOU】そこミーティングありましたよね。
【山里】ありましたよ、絶対。
【YOU】さすがに!
【ケイコ】要らないです。
【山里】そうですよね。
【YOU】よかったぁ。
【ケイコ】エレキは、人に見せびらかせないですもん。
【山里】なるほど。
【YOU】ね。街で弾き語りとかもできますけど(笑)。
【山・Y】ははは。
【ケイコ】私、家の中に置くものとかに一切興味がなくて。
【YOU】やっぱ外に向けてなんだね。
【ケイコ】身につけて表に出て、人に見られて何ぼだと思っていたので、家の中のお茶碗が欠けていようと、
椅子が壊れていようと、ふすまに穴が開いていようとそれは全然構わなくて、だからギターは要らなかったですね。
【YOU】そうだね。
【ケイコ】一応日常生活は、とりあえずはできたんですけどね。私スーパーマーケットが大嫌いなんですよ。
【YOU】どした?
【山里】何で、お買い物できますよ、いっぱい。
【ケイコ】まずお惣菜買っても嬉しくないんですよね。新しく出た野菜を見てもウキウキもしないし。
【山里】はー。
【YOU】好きでもないキャベツを。値段が90円とか、知るかと。
【ケイコ】バッグの相場は分かるんですよ。でもキャベツとかタマネギの相場が分からないので、高かろうが安かろうが買う。
【YOU】興味がないんだもんね。
【ケイコ】興味がないんです。
【山里】何か根底にあるのが、やっぱこう人にうらやましがられたいとか、認められたいとか。
【ケイコ】そうですね、認められたい。
【山里】承認欲求。
自転車操業から借金地獄へ
【山里】でもね、そのままずっとひた走ってきますよ、依存の道を。お支払いはどうしてたんですか?
【ケイコ】最初の頃は、自分の貯金を崩したり、息子の学資保険もいいかな解約しちゃえって思って、あと自分の生命保険とかも解約して、だけどカードを、7~8枚の返済が毎月40~50万になってきちゃったときに、もう払えなくなったんですよね。
【YOU】払えないよね。
【山里】どうするんですか?
【ケイコ】消費者金融で借りたりとか。あとは、買った物はすぐ売ってたんです、基本的に。ただし、買った金額では全然売れないので、カードからカードへ自転車操業になっていってましたね。
【山里】わぁ悪循環だ。
【ケイコ】自転車操業になって、買い始めてから3~4年で借金400万円になったときに、もう全然自分では払えないと思って、母親に頭を下げて、全額肩代わりをしてもらったんですね。
【山里】はーっ。
【YOU】あ、そう。
【山里】お母さん出してくれました?
【ケイコ】出してくれましたね。ただ、もう借金一切しませんって言って土下座をして、泣いて謝ってお金を出してもらったんですけれども、1か月後にはまた買い物が始まってるんですけどね。
【YOU】ケイコ?
【山里】いや、だってさ、お母さんだってその400万も払ってくれたんでしょ?
【ケイコ】そうですね。払ってくれたのでね、カード会社には全く痛手がないんですよね、恐らく。
【YOU】え?
【ケイコ】私、よいお客さん扱いになってしまってカードの限度額が倍になったりとか、
【山里】えーっ!!
【ケイコ】するんですよ。
【山里】いや、「するんですよ」じゃなしに、それをラッキーと?
【ケイコ】はい。
【山里】じゃ…行けちゃいましたよね、行くとこまで結構。
【ケイコ】そうなんです。
【山里】結局、いくらぐらいまでいきました?
【ケイコ】えっと、そこから3~4年で借金800万円ぐらいまで。
【YOU】倍ですよ。
【山里】はーっ。
【ケイコ】本当に買っちゃいけないって分かってるんですよ、もうこれ以上どうにもならないって分かってるんですけども、やっぱりね、お店から電話がかかってきたり、DMが来たり、あとは通販番組とかっていうのもよく見てたんですけれども、あれもかなりハマって。すてき!って思ったら、やっぱり電話しないではいられなかったりとか。貴金属とかにハマり出して、一時期、指輪が150個ぐらいあったときがあったんですね。
【山里】えーっ。
【ケイコ】でも指が10本しかないのに
【山里】そうだよね。
【ケイコ】150個はどうしようって思って、毎日眺めてはいたんですけど。
【山里】でも、お金がないじゃないですか。
【ケイコ】お金がないです。
【山里】どうするんですか?
【YOU】どうすんの?
【ケイコ】本当に生活費の中から削るしかなくて、例えば、明日落ちる家賃みたいなものを握り締めながら、でもこれ買い物に使っちゃうと、明日これ払えないんだよなって思いながらも、何か半泣きしながら車運転していくんですよ。
【YOU】泣きながらシャネル行くみたいな。
【ケイコ】そう、もう泣きながら買い物してたんですね。
【山里】そっか、自分でも分かってるんですもんね、これは買っちゃダメなんだと。
【ケイコ】でも、止められないんですよ。自分で道、車に乗って運転していく。誰か止めてくれって思って反対車線に何回か飛び込もうとしたことはあったんですけど。自分でも止められないと思って。
【山里】これが依存症っていうことなんですね。物欲が強いとか、そんなレベルじゃないですもんね。
【YOU】違うね。
【山里】借金はね、それがどんどんどんどん膨らんでいくじゃないですか。
【YOU】それはどう…。
【山里】どうしたんですか。
【ケイコ】その800万の支払いの途中に父親が亡くなって遺産が入ってきちゃったんですよね。
【YOU】パパぁ~。
【ケイコ】で、その金額が割と大きかったので、6,000万円の遺産が入ってきたんですけれども。
【YOU】やっば。
【山里】これはヤバイなぁ。
【ケイコ】頭の中では、それは使ってはいけないのは重々承知してるんですよ。で、2~3か月は手をつけずにいたんです。
【YOU】頑張ったね、じゃない。
【山里】確かに、うん、すごいすごいじゃない、そうじゃない、そうじゃない。
【ケイコ】あの父親は最後は肺がんで亡くなったんですけれどもね、亡くなる3日前にきょうだい枕元に呼ばれて、父親が泣いてるのを初めて見たんですよ。私のお金の問題を知っていたので、大丈夫か、大丈夫かって泣いているんですね。で、それを見ながら、大丈夫っては言ったんですけどもね。
【山里】え、でも、まあとりあえずその遺産から借金は返した?
【ケイコ】返してないです。
【山里】え…?
【YOU】え?
【ケイコ】あれぐらいあるんだから6万ぐらい使ってもいいかなと思って、6万いいんなら、あと10万ぐらいいいだろう。と思ったら2年ぐらいでなくなったんですね。
【YOU】えっ! 6,000万円?
【山里】えっ何したんですか、そんなに。買い物?
【ケイコ】多分。
【山里】覚えてないんですもんね。
【ケイコ】多分バッグとか貴金属とか。
【山里】すごいねぇ。お父さんは浮かばれないでしょう、それは。
【ケイコ】そうですよね。本当に私、父親のことが大好きだったんですね。本当に尊敬してたし、好きだったんですけど、それでもやっぱりやめられなかったですね。
【山里】そっか、すごいことですね。
【ケイコ】で父親の遺産を使い果たした上に、また借金が…。
【YOU】えっ…。
【山里】え…?
【YOU】ちょっとどうしよう~。
【ケイコ】すっごい高いところから坂道を転がったら、止まれなくてそのままの勢いで突き刺さっていくイメージ?
【山里】はぁ~。え、借金…。
【ケイコ】結局、その後、700万円をいろんなところから借りて。離婚してね、住所も名字も変わったらカードがつくれちゃったんですよね。
【山里】あっブラックリストに載ってる人と別人扱いになったんだ?
【ケイコ】はい。
【山里】へーっ。
【ケイコ】なので仕方がないので自分の名義となったマンションを抵当に入れて、銀行から700万を借りたんですね。
【山里】それで借金を返して?
【ケイコ】いえいえ。
【山里】えっ?
【ケイコ】あのそれ、家に帰るまでに何百万か使っちゃったんですよね。
【山里】えぇ!
【YOU】お化け出た~。
【山里】お化け出た、急に消えた、お金。
【YOU】あ、そう。
【ケイコ】何か本当にそれを返せば700万の借金だけで済んだんですけれども、結局、700+700で1,400万に最終的になって。
【山里】えーっ。
【YOU】それってどう、それができる日本の仕組みは大丈夫かしら?
【山里】いや、本当心配になりますね。
【ケイコ】本当に、その当時思ったのはバッグは欲しいけど、家は別に要らないって思ってたんですよね。
【YOU】困ったな、でもさ…。
【山里】そうなっちゃうんだ。
【ケイコ】家は要らないけれどもシャネルは持っていたいって思ってましたね、本気で。
高級品を買い続けた本当の理由
【ケイコ】最近思ったんですけれども、私、高校を裏口入学してるんですよね。
【YOU】で、で、衝撃的。
【山里】 えっ!
【ケイコ】あの、40年以上前なんですけれども、高校の受験をするときに、父親から「お前は〇〇高校に行けるようになってるので、大丈夫だ」というふうに言われて。
【山里】はー。
【YOU】あぁもうだからお金持ちだから。
【ケイコ】前の日に問題を手渡されて、これをやっとくようにって言われて。
【YOU】やっば…。
【山里】うわ、すげ、あるんすね、そんなこと。
【ケイコ】本当に次の日同じ問題が出たので、ちょっとびっくりしたんですけど。
【YOU】やっば! そっちで来てもらってもよかった。
【山里】そうですね、裏口入学経験者。
【YOU】初めてのダブルの。
【ケイコ】私もま、ラッキーぐらいにしか思わなかったんですね。でも学校に入学してみたら、自分の持ってる偏差値より10ぐらい上の学校だったので、全く勉強についていけないんですよね。勉強についていけないのはまだしも、自分はとてもズルをしてここにいるっていうのが私は何より分かっているんですよ。で、自分がそこにいること自体がすごく罪なようになって、この時計なんですけど(腕時計を見せる)、40年前、父親が高校入学のときに買ってくれたんですけど、当時ロレックスをしている高校生はあまりいなくて。
【YOU】いなかったでしょうね。
【ケイコ】学校にしていっても、誰も気がつかなかったんですけど、私は唯一ロレックスをしているということだけで、その学校にいてもいいような気がしてきたんですね。
【山里】はーっ。
【YOU】うわ、根深っ!
【ケイコ】唯一、何かこれがすごい私を救ってくれた。
【YOU】助けてもらったんだね、ブランド物に。
【ケイコ】そうなんです。なので、この時計はすごい宝物で、お風呂に入るとき以外は、ずっと寝るときも
つけてたぐらい、何か自分を持ち上げてくれる。
【山里】はーっ、高価なものが自分の価値を上げてくれる、そのおかげで助かったっていう経験が。
【ケイコ】あの頃から何か、物で自分を底上げするっていうことを経験してたんだなって思って。
【YOU】なるほどね~…。
借金問題の相談先
・国民生活センター
・消費生活センター
・財務局
・法テラス
・日本貸金業協会
・日本クレジットカウンセリング協会 など
詳しくは、金融庁のホームページ https://www.fsa.go.jp/soudan/index.html
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【テキストまとめ】マッチングアプリにハマる人
プロフィールを読み解き出会う!
【サトシ】僕が普段使ってるアプリですと。こういう風に
【山里】 あっいきなり写真出てきた、女の子の。
【サトシ】このアプリの場合は、1人ずつしか見れない形で
【YOU】ぴゅんぴゅん見てる。
【山里】 真面目そうな子ですよね、この子。左にやると?
【サトシ】こう、いいねとか。
【山里】 こっちにやったらイマイチ。
【サトシ】 はい。
【山里】 でもトーントーントンって判断されるんだったら...。
【サトシ】わりともう直感的にわかったりだとか、この写真の撮り方はちょっと危ないぞとか
【山里】 はぁ~、見えてくるんだ
【サトシ】見えてきます
【山里】 この子は?
【サトシ】この、あープリクラでちょっと...。
【山里】 加工してるね。
【サトシ】加工してるかもしんないけど、可能性にかけていいねしてみよっかなとか。
【YOU】結構いいねしてんな
【山里】 あー、高そうなすし載せてる。
【サトシ】すし食いてぇなみたいなアピールか? おごってほしいのか? みたいなのがちょっと違うなと思ったら、もうイマイチ。
【山里】 うわ~怖いっ。
【クルミ】私お酒すごい好きで、飲めない人NGなんですよね。せっかく焼き肉食べてんのに、持ってるのウーロン茶? みたいな。これはちょっと。
【YOU】厳しめだな。
【山里】 細かいとこ見てるね~。
【クルミ】あと自撮りをする人って自分の顔に自信がある人が多いから、ナルシストっぽくて嫌かなって思います。
【山里】 今のだってちょっとしたプロフィールからもすごい読み取るじゃないですか。
【サトシ】あーそうですね。
【YOU】すごい
【山里】 何か変わろうとしてんのかな、人の出会いってもんが。
アピール戦略 「いいね」を押したくなるコツ
【山里】 相手がいいねって押したくなるようなさ、そのコツみたいなのとかってあったりすんの?
【サトシ】コツそうですね、プロフィールの書き方というものがありまして。まず名前が自分の本名を漢字でちゃんと載せてます。それがまぁ相手にとっての安心感というところになる。
【山里】 うん
【サトシ】変なニックネームじゃないというか。
【山里】 今の世の中検索、名前入れれば、Facebookであったりとか、必ず本人の身元確認するところにたどり着けるから。
【サトシ】 そうです。あと写真を3枚載せてて。1枚目は自分が今まで撮った写真の中で一番優しく写ったやつを。
【YOU】ファーストインパクト
【サトシ】そうです
【サトシ】で、2枚目のやつは自分の横顔を見せつつ、ちょっと白黒でアーティスティックな感じというのを匂わせ...。3枚目がシュールな写真で、おすしと自分の真顔みたいなところの...。突込みどころを作ってあげるという
一方のクルミさんは、ハードルを下げておく作戦。1枚目は実物よりやや不細工に加工されたプリクラ。会ったときに「意外とかわいいじゃん」と思わせる効果を狙う。
さらにメッセージでも...
【クルミ】なんかもう全然かわいくないし、ぽっちゃりだから、絶対期待しないでっていうふうに。
【YOU】もう下げて、下げて、下げといて。
【クルミ】下げて、下げて、下げて、下げて。
【YOU】何だよ、かわいいじゃんかよ!つって
【山里】 あー、会った時に「全然大丈夫じゃん!」って
【クルミ】それが欲しいです(笑)。
マッチングアプリの出会いは〇〇
【山里】 合コンはもう限られた人数、5人とかだけどマッチングアプリは
【クルミ】無限にメニューあるんで大丈夫、いくらでも取り寄せ可能って感じなので。
【山里】 逆にじゃあ合コンはどうだろう?
【クルミ】給食です。
【クルミ】もう決まり切ったメニューから、「しょうがねぇか、これ食べるか」が、合コンです。
【サトシ】マッチングアプリっていうのは宝探し的な感覚でやってましてたまにこう財宝がそこにあって、朝、起きたら即アプリを開いて何か「自分の目を覚ましてくれるようなすごいお宝はないか」ということで探し、そして出会い、恋をしたりとか、騙されたりとか。
危険な目にあいそうになったことは?
【山里】これね、ここだけ見せちゃうと、「あっマッチングアプリすごい推奨してくるじゃん。やりたいやりたいやってみたい」ってなっちゃうと思う。
【YOU】うん
【山里】 これあったでしょ?危険なこととかも。
【クルミ】そうですね。始めたばっかりのときぐらいにドライブ行こうって言われて。
【YOU】あぁ・・・
【クルミ】乗って...夜景見に行こうって言ったのに暗!みたいな
【山里】え!
【クルミ】どんどん電気なくなっていくんですよね。
【YOU】 怖~い。
【クルミ】 「どこ行くの?」って聞いたんですけど、なかなか答えてくれないから、
【YOU】あーこわいこわい
【クルミ】これはヤバイと思って急に停められて、すごい早業でサイドシート...。
【YOU】もうグワッ倒されて。
【クルミ】倒れさてドーンってなって、えーってなってる間に何かが始まろうとしてて。
【山里】 うわっ怖っ!
【クルミ】いや本当にやめてください、本当に、本当にマジでって言い続けて帰りました。
【YOU】車はダメだね、乗っちゃ。
【クルミ】それ以来、1回目のデートで絶対車には乗らない。
【山里】 サトシ君もありますよね、危険なこととかも。
【サトシ】ストーカー的な人ができてしまって。ある日、自分の家に帰ったら、家のそのドアの前にうずくまってる女の子がいて、あれ? と思って、声かけたら自然消滅させようと思ってた子が、僕が仕事から帰ってくるまでの5時間ぐらいずっとそこにうずくまっていて。
【山里】 う~わ。
【サトシ】でまぁ、ごめんと。その場ではいったん帰ってもらったんですが、僕の誕生日がその後すぐにあって、誕生日の日に、僕のそのとき付き合ってた彼女と家出たらドアノブのところにプレゼントがかけられてて、5枚ぐらい手紙が入ってて「もうあなたなしじゃ生きていけない」というような内容がびっちりと書いてあり彼女にそれ何?って言われて、「そんな人だったんだ、あなた」みたいな感じで言われてしまいお別れするっていうような。
【YOU】でもまぁマッチングアプリだからってわけな恐怖ではないけどね。
【山里】 ただ打席数がね、多分ほかの出会いよりもはるかに多くなった分、そういうことになってしまう人も多いかもしんない。
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【テキストまとめ】その後を知りたい!リクエストSP
その後を知りたい!1人目「ナンパ教室に通う男」
●ナンパ引退!?その理由とは・・・?
【山里】どうなんですか、相変わらずナンパの方はされてるんですか?
【タカノリ】もうやってません。引退しました。
【山里】えっ!
【YOU】嘘でしょ?
【タカノリ】まず地球温暖化の影響がね、モロにありましてね。
【YOU】え?今からお帰りいただいても大丈夫?
【山里】そうですね僕らが聞いてんのは、ナンパ引退の理由ですよ?
【タカノリ】そうです。ナンパのベストシーズンって春と秋なんですよ。でも最近の温暖化のせいで、春が来たと思ったら、猛暑だ!熱帯夜だ!っていってすぐに夏になっちゃうじゃないですか。
【YOU】なるなるなる。
【タカノリ】で、やっと暑い日々が終わって秋になったと思ったら、もう台風ばっかり来て。
もう温暖化のせいでナンパなんてもうやってられないですね。
【山里】ついに地球からのストップが入りましたね。
【YOU】地球からの。
【山里】今のところちょっとすごい壮大な話してる空気出てますけども、おじさんがナンパをやめたよ?
っていう話なんですけど。
【タカノリ】あのね若い頃はね、暑くて寒くても平気でやってたんですよ。
【YOU】加齢。
【タカノリ】そう。加齢ですね。昔はね、遠くにいるターゲットをね、ダッシュで追っかけてたんですけど、今はね、汗をかけば体力も消耗するし、寒いとろれつが回んないんですよ。
【YOU】ぜぇぜぇした挙げ句の、噛み倒してたらもう、帰るよね。
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