第85回 課題曲

小学校の部「出発」作詞:工藤 直子、作曲:松下 耕「きみはだれ? ときかれたら 誇(ほこ)りをもって答えよう 「こども」という日を生きています と 「こども」という日の 今だからこそ まぶしくひかるアンテナを持っています と オトナになったら わかること たくさんあると思うけど 若(わか)いたましいの「いま」しか わからないものも ある! あおぞらみたいに 笑った日 くちびる噛(か)んだ くやしい日 いろんな日々が あったよね うれしいときは 天まではばたき くやしいときは 手をにぎりしめ いろんな時間を つみかさね きみの「あした」へ 向かって出発! きみはだれ? ときかれたら 誇りをもって答えよう 「こども」という日を生きています と わかい「こども」の魂(たましい)よ 歩幅( ほ はば)は小さい道は遠い わかい「こども」の魂よ 不安だらけの心よ ……だけど…… 東西南北 上下左右 360度 歩きだせば それこそが きみの輝(かがや)く「第一歩」!」

それぞれの
パート近くで
収録された音源
動画 演奏のポイント
同声二部 音源を再生 動画サムネイル NEW
動画サムネイル
音源を再生 PDF

課題曲「出発」のテンポについて

●曲のテンポについて(作曲:松下 耕)

♩=144というテンポでの演奏が難しい場合、126程度でもしっかり疾走感は出せる曲になっています。そのため、♩=126程度~144程度まで、テンポ設定の幅を認めます。

ossia(オシア)について

今回の課題曲の楽譜では、3カ所、「★ossia:高音が出ない場合は小音符を歌ってもよい」というところがあります。合唱団のみなさんの状況によって、ossiaを選んで歌っていただければと思います。

(1)5ページ
46~47小節 ossia 確認用音源
音源を再生
(2)6ページ
58~60小節 ossia 確認用音源
音源を再生
(2)8ページ
81~82小節 ossia 確認用音源
音源を再生

※ossiaとは、イタリア語で「あるいは」「または」の意味。
音楽用語としては、より簡易な演奏法を示す際に用いられることが多い。

作詞:工藤 直子さん

作詞:工藤 直子さん

1935年生まれ。詩人、童話作家。著書に詩集『てつがくのライオン』、『のはらうた』、絵本『おいで、もんしろ蝶』(絵・佐野洋子)、『「いる」じゃん』(絵・松本大洋)、エッセイ集『まるごと好きです』など多数。
1983年に『てつがくのライオン』で日本児童文学者協会新人賞、1985年『ともだちは海のにおい』で産経児童出版文化賞、1990年『ともだちは緑のにおい』で芸術選奨新人賞、2008年『のはらうたⅤ 』で野間児童文芸賞を受賞。子ども向けの詩を多く執筆し、国語の教科書に掲載されている作品も多い。Nコン課題曲の作詞は第66回小学校の部「ほほう!」、第73回「まいにち「おはつ」」に続いて3回目となる。

工藤さんによる朗読「出発」

NEW
工藤さんによる朗読「出発」

工藤 直子さんからのメッセージ

工藤 直子さんからのメッセージ

作曲:松下 耕さん

作曲:松下 耕さん(作曲家)

1962年生まれ。東京都出身。国立音楽大学作曲学科首席卒業。その後、ハンガリーで合唱指揮を学ぶ。現在、作曲・指揮の両分野から、合唱研究を多角的に行っており、その作品は国内のみならず世界各国で広く演奏されている。これまでに国内および諸外国にて個展が開催された。合唱作品以外の楽曲でも、中国・深圳でオーケストラ作品が世界初演され、2017年にはバンド維新の委嘱により、吹奏楽作品が初演された。同時に、東京合唱アライアンス〈耕友会〉芸術総監督として12団体の音楽監督を務め、各合唱団はヨーロッパの数々の国際合唱コンクールでグランプリ等の優秀な成績をあげている。2005年、合唱音楽における国際的かつ優れた活動が認められ、「ロバート・エドラー合唱音楽賞」をアジア人で初めて受賞。現在、国際的に名を知られる合唱の祭典「軽井沢国際合唱フェスティバル」および作曲コンクール「日本国際合唱作曲コンクール」の芸術監督を務めるほか、合唱音楽を発展させ、国際交流の場としても盛り上げたいと「東京国際合唱コンクール」を企画、その総合プロデューサー・芸術監督を担当している。
これまで制作したNコン課題曲に、65回(平成10年)中学校の部「タンポポ」、67回(平成12年)高等学校の部「はじめに・・・・・・」、71回(平成16年)中学校の部「信じる」、74回(平成19年)高等学校の部「言葉にすれば」(ゴスペラーズとの共同制作)がある。小学校の部の作曲は今回が初。

NEW 曲への思い

曲への思い

PDF

NEW 練習のポイントについて

練習のポイントについて

PDF

松下 耕さんからのメッセージ

音楽を奏(かな)でる時、私たちは大きく二つの関わりを意識(いしき)します。ひとつは、時間軸(じかんじく)。もうひとつは空間軸です。《出発》というモーメントを表現(ひょうげん)する時、その二つの要素(ようそ)の中でやはり『時間軸の支配(しはい)』が重要になります。
この曲は、畳(たた)み掛(か)けるような、活発で明るいリズムを使って出来ていますから、演奏(えんそう)する皆さんには、この曲の持つ《疾走感(しっそうかん)》を十分に表現していただきたいと思います。同じテンポでも、歌い方、感じ方、発語の仕方で、疾走感は変わってきます。また、ピアノパートも、この《疾走感》の表出に重要な役割(やくわり)を果たしていますので、臆(おく)することなく、自由に、生き生きと表現してください。

課題曲の演奏(敬称略)

指揮:野本 立人   ピアノ:石野 真穂
合唱:NHK東京児童合唱団

ページトップへ