毎週月曜日、経済の最新トレンドをお伝えする「先読み ビズチェック」。今日(7日)のテーマは「スマホで読書が激変!?」です。

先読み ビズチェック スマホで読書が激変!?

2018年5月7日(月)

電子書籍をスマホで読むってこと?

スマホで楽しめる、ユニークなサービスが次々と登場しているんです。

スマホ“チャット型小説” 若者に人気

カフェで、スマホの画面に見入っている女性たち。








楽しんでいるのは、「ホラー小説」。文章は、チャットのような会話のスタイル。配信されるやりとりを読んで、楽しみます。

「ワラシ様、ワラシ様、甘いものどうぞ。」

「おいでおいで。」

実はこれ、2分で物語が完結する超短編の“チャット型小説”なんです。

利用者
「本だと開いたときに文字がたくさん並んでいて面倒くさい。短い文章が出てくるので、気軽に読めるのが良い。」

この「チャット型小説」を開発したのは、東京都内のベンチャー企業です。小説の題材は、「恋愛」や「ホラー」が中心。文章は、社員が作ったり、一般の人から投稿されたりしたもので、毎日3,000の小説が投稿されているといいます。サービスは無料で、将来的には、広告収入などを上げたいとしています。



電話がかかってくるシーンでは、実際にスマホが鳴って、登場人物の気分を味わえる仕掛けも。
開始から1年足らずで、ダウンロード数は250万を超えました。

ベンチャー企業『ピックアップ』 宮本拓社長
「2分間で完結するので、通勤通学の合間にサクッと読んで楽しめて、情報が摂取できるところを体験。」

隙間時間に“耳で楽しむ読書”

加藤誠記者(経済部)
「目ではなく、耳で本を楽しむというスタイルも広がっています。それがこちらのオーディオブックです。」

こちらの男性が、通勤の時に利用しているのは、オーディオブック。







小説やビジネス書など、一般の書籍を音源化したもので、文章を音声で読み上げてくれます。

「床には大判の本が、うずたかく積み重ねられ」

自宅では掃除などをしながら、休日はジョギングをしながらと、本を楽しめる機会が増えたといいます。

利用者
「ながら聞きは紙ではできなかった。電子書籍でも難しかったので、ランニングしながら、通勤しながらも聞けるので、ライフスタイルにすごい変化はあった。」

オーディオブックの販売最大手の会社です。ネットを通じて2万冊以上を配信。月額750円で、読み放題ならぬ、聞き放題サービスも始めています。
こだわりは、音声。

声優
「さっき、ワンピースの女が消えた。入り口付近に視線を向けながら返事をした。」

自前の専用スタジオを用意し、人気の声優に依頼し収録しています。

このサービス、新たな層にも利用が広がり始めています。こちらは、3歳までの子どもがいる人を対象にした「聴く読書会」です。

「赤ちゃんの時期には、スキンシップが大切です。」

この日は、子育てのノウハウ本。

参加者
「読みたい本があっても読めない状況。夜、授乳で寝不足で目も疲れてしまうので、耳で聞けるのはいいかなと思う。」

会社には、紙の書籍の販売が減少する中、書籍を音声化してほしいという出版社からの持ち込みが相次いでいるといいます。

販売最大手『オトバンク』 上田渉会長
「オーディオブックを聞くことで、本の良さに気づいてくれると思う。オーディオブックを聞いてよかったら、本も買って読んでくれると思う。今、普及が進んでいるAIスピーカー、耳で楽しむというシチュエーションが当たり前のものになっていく。」

スマホで楽しむ読書 続々と

スマホ経由だと、“ながら読書”も簡単にできますし、忙しい人たちのニーズをとらえているのかもしれませんね。

こちら、去年(2017年)の出版市場の推移です。やはり紙の市場が年々減少しています。一方、電子書籍だけの市場では、前の年より16%伸び、2,215億円まで成長しているんです。今、出版社自身も、電子書籍サービスを相次いで始めていますからね。

スマホの新しいサービスを通じて、再び紙の本にも戻ってもらおうという狙いもあるようですし、注目していきましょう。

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