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特集 ニッポンの里山 輝き再び 東北 花と水の絶景を行く

2015年9月22日(火)午後8時00分~8時59分

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東北の里山・里海へ 2人の写真家の旅

BSプレミアムの朝の番組としてこれまで130回を越える放送をお送りしてきた「ニッポンの里山」。2015年10月から、全34回の新シリーズがスタートします。

特集のテーマは東北の里山。東日本大震災から4年が経ち、里山の自然は暮らしに先行して輝きを取り戻し始めています。
震災直前に福島や岩手を中心に東北地方を集中的に撮影していた写真家の今森光彦(いまもり みつひこ)さんと、里海や伝統漁法をテーマに活動する水中写真家で、三陸に多くのダイバー仲間を持つ中村征夫(なかむら いくお)さんは、この夏、中村さんの故郷・秋田で、東北の復興を応援する里山・里海写真展を共同で開催し、対談を行うことになりました。

番組では、写真展にむけて再び東北を撮る2人に同行。各地の風景や人々との出会いを通して、よみがえり始めた里山里海の自然を見つめ、対談も織り込みながら東北の里山の今の息吹をそれぞれの思いと共に描いていきます。

出演者

今森光彦さん、中村征夫さん

みどころFile

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里山をよみがえらせる山と海のつながり

2人の対談がテーマとして注目しているのは「里山と里海のつながり」。
中村さんが潜る大槌湾は、隣の湾より魚の種類や数が多いのが特徴です。海底から涌き出す豊富な湧き水がミネラルを運び、藻場や小魚のゆりかごを創り出しているからです。最近の研究で日本の沿岸では、膨大な量の湧水が陸のミネラル分を運んで海を豊かにしていることが解ってきました。
また、日本有数のヨシの産地だった石巻市の北上川河口のヨシ原も津波や地盤沈下の影響で全体の6割を消失しましたが、人々はヨシ刈りや野焼きを再開させて、かつての広大なヨシ原を取り戻そうと取り組んでいます。海から河口のヨシ原に上ってくるウナギを竹竿に仕掛けた針で釣る、「さし子」漁も再び、行われています。

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今森光彦さん「花の旅」

今森さんが訪ねたのは福島県の花の里山です。田村市では桜の古木を守り、稲作の暦代わりにしてきた農家と再会。原発事故による影響を受けましたが、ずっとサクラの手入れを続け、米作りの暦として大切に育てています。その他にも、花木栽培農家が70年かけて山全体を花咲く木で埋め尽くした福島市の花見山、行き届いた手入れで杉林守りながら貴重なクマガイソウの花園を広げてきた二本松市の愛好家など、人の営みが育んできた桃源郷を巡ります。

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中村征夫さん「海の旅」

中村さんは、震災後のなかなか三陸に足が向かなかったといいます。今回、地元のダイバー仲間と共に、震災後初めて三陸の藻場に潜ります。津波で砂がさらわれ浅瀬を除き、硬い岩盤や深い入り江では藻場の再生が進んでいると聞いたからです。

甚大な被害が出た岩手県大槌湾では、広大なコンブの森が広がり、その周りではウニ漁が再開していました。コンブは、周囲の森から流れ込む豊富なミネラル分を吸収して大きく成長していました。宮城県南三陸町では、川に石積みを作り海から遡上するシロウオを取る伝統漁が再開されました。志津川湾では特産のホヤや牡蠣などの養殖が復活していました。

2015年9月18日(金)中村征夫さんが「BSコンシェルジュ」に出演します。

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