特集

PICK UPPICK UP

お気に入りに追加

ズームアップ信長

念願の駿河を手に入れ喜びに沸く徳川家、そこに織田信長が浜松を訪れるとの報がもたらされたのです。宴席の空気が張り詰め、徳川家中に緊張が走った瞬間でした。家康が初めて謁見したときから圧倒的な存在感を放ってきた信長にズームイン。これまでの登場シーンを華麗な衣装とともに振り返ります。また、信長を演じる市川海老蔵さん、明智光秀役の光石研さんのコメントもご紹介します。

登場シーンで振り返る信長の足跡

岡崎城にて謁見した家康に
「わかったか!この豆ダヌキ」

長篠の戦いで手柄を上げた直之と六左衛門、
無言の信長に震撼

信康に嫁いだ娘・徳姫からの手紙が
悲劇の引き金に

酒井忠次を追い詰め…

家康が瀬名の首を差し出した

安土城下を見下ろし一人思うのは…

浜松城での家康の接待に満足して安土へ

[織田信長] 尾張を拠点に覇権を広げ、「桶狭間の戦い」で今川義元を討ち取る。その後、徳川家と同盟を組み、武家による天下統一を目指す。

信長の鋭角的な魅力を [市川海老蔵さん]

信長はいつか演じてみたいと思っていた役でした。かつて映画『利休にたずねよ』で利休を演じたときにも、「織田信長と二役は無理ですか」と監督に相談したほど。それほど信長という人物に魅力を感じていたのです。
三英傑にはそれぞれ魅力がありますが、秀吉は言ってみればファニーな人。下からはい上がり、天下人にまでなった人ですから、楽しむことに関してはゼロから一、一から百までを知っている豊かさを感じます。家康は、信長も秀吉も見てきた人なので総合力に長けた男性で、いま一番理想的な人物かも知れない。
両者と比較したら、信長の魅力はかなり鋭角的で、おそらく現代社会ではもっとも受け入れられない人物だと思います。彼の倫理観などは週刊誌の絶好の標的になりそうです。だけど、その破天荒さも含めて、今の日本人が忘れてはいけない部分があると思います。カリスマ性、強さ、明快な頭脳、そして情熱。強くてカッコいいけど少し優しい。僕にとって信長はそんな“いい男”の典型であってほしい存在なのです。
今回は、そんな僕の中の信長像や衣装のイメージなどもお話ししながら撮影に臨みました。素晴らしい衣装やセットの中で周囲がみな着物姿の中、一人洋装だったことも気分が上がり、楽しみながら信長を演じることができました。

[明智光秀] 織田信長の重臣。今川氏真、徳川家康らを巻き込み、「本能寺の変」で信長に反旗を翻すことを決意する。

その日まで信長だけを見て… [光石研さん]

まさか、僕が明智光秀?お話を聞いたときは思わず「無理、無理」と言ってしまったほど(笑)。それでも「大丈夫ですから」と言っていただいて演じさせていただくことになりました。
僕はあまり歴史に詳しくないので、友人たちに「光秀のことをどう思う?」なんて聞いてみたんです。すると、「真面目」「律儀」「策士」「腹黒い」「実は天下を狙っていた」など、人それぞれで印象がまったく違う。そこまで有名な人物だということがよくわかりました(笑)。
今回の明智は、とにかく信長との関係性がポイントだと思いながら演じさせていただいています。信長に対峙し、信長だけを見て、あの「敵は本能寺にあり」の有名なセリフにつなげたい。相当な覚悟があったので、どういう心境でいうのか。監督と相談しながらも印象的な場面になればと考えています。
信長役の市川海老蔵さんとは、彼が主演した大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』以来の共演となりました。あれからいっそうカリスマ性が増し、器の大きさ、ダイナミックさともに、信長そのものだと感じました。