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しのと虎松、母子の別れ

亡き直親としのの間に生まれた待望の嫡男・虎松。わずか2歳で父を亡くし、母親であるしのが真綿にくるむように育ててきました。井伊の跡継ぎとして龍潭寺で手習いをはじめましたが、当初は頼りなく泣いてばかり。しのも、そんな虎松をかばい、ささいな困難まで取り除こうと躍起になっていました。
しかし、直虎の叱咤激励で変化していく息子を見るなかで、しのの心境も変化。その成長を影ながら見守る強さを身につけていきます。

そんななかに舞い込んできたしのの縁談。その内情は人質として徳川方に嫁ぐというものでした。井伊家のため、ひいては虎松のために、その申し出をあっさりと受け入れるしの。しかし、虎松には「行きたくない」と話し、婚儀を回避する方法を考えさせます。そこには、やがて当主となる虎松への深い愛情がありました。

しのは虎松のために嫁ぎ先で兄弟を生み、力強い味方をつくってやりたいと話し、虎松はそんな母の思いを受け止めます。やがて別れの日、しのは虎松に直親の笛を託して引間へ旅立ちました。
切ない別れとなったしのと虎松。しのを演じた貫地谷しほりさん、虎松役の寺田心さんのインタビューをご紹介します。

しの

虎松は生きていくためのよりどころ[貫地谷しほりさん]

しのにとって虎松は守らなくてはならない存在であると同時に、自分が生きていくためのよりどころでもあったんだと思います。母から聞いた話なのですが、私が赤ちゃんだったころ父の実家に行ったときに、私が従兄弟たちと楽しく遊んでいて、母を忘れているように見えたそうなんです。そのとき、すごく寂しかったようで…。お嫁さんという立場もあり、子どもの世話をしていることで居場所を得られるような感覚もあったようです。しのも私の母が感じたように「この子がいるから、自分も井伊家の一員でいられる」と思っていたのかもしれないですね。

虎松を演じる寺田心くんは、すごく達者。「よっ!天才子役」って言うと、「そんなこと言わないでくださいよ」って照れ笑いします(笑)。しっかりしていますね。すごく子どもらしい部分があるかと思えば、小さい学者のような雰囲気もあって不思議なかわいさなんですよね。 「見た目は子ども、頭脳は大人」じゃないけれど、“名探偵コナン”を見ているような感じです。

虎松

虎松は優しい男の子になると思います[寺田心さん]

撮影中はいろんな方とお話しをします。みなさん仲が良いけど、やっぱり一番お話するのはしのさん。笑顔がすごく素敵な方で優しくしてくれるし、本当のお母さんみたいに接してくださるのでうれしいです。

第17回で虎松が「虎松は、勝ちたいです! 勝って父上のようになりたいです」と、初めて母上に気持ちを伝えるシーンがありました。それまではあまりしゃべらなかったけれど、そこで思いを全部伝えました。直虎さんは怖かったけれど、やっぱり一番気持ちを分かってくれていたんだと思いました。

虎松はしのさんや直虎さんをはじめ、たくさんの人に愛情を注がれた分、民やみんなを守る優しい男の子になると思います。