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負けず嫌いな人物です後編 [井伊万千代役・菅田将暉さん]

主君・家康、そして義母・直虎

徳川家康を演じる阿部サダヲさんとは初共演です。最初は優しそうにも、少し危なくも見える不思議な目をされているなという印象でした。読めないし、憎めないし、怖い・・・飲み込まれるようで、人の上に立つ人の目という感じがしたんです。役を離れて会話すると、すごく面白い方なのですが・・・(笑)。

台本にも書かれていますが、織田信長、武田信玄など名だたる武将が連なるなか、家康は一見、普通のおじさんにしか見えないんですよ。でも、対峙してみると怖さがあって、読めない人物。それが家康の魅力なのかなと思います。

柴咲コウさん演じる直虎は、本当に美しいです。それと同時に力強く、ちょっと甘えるような仕草や泣いているような瞬間など、ふとしたときに女性らしさが見えて柔らかさを感じさせるので、勝手に応援したくなってしまいますね。内に眠るパワーがある人なので、万千代に彼女と同じ血が流れているというのはすごく納得できるなと思います。

そんな直虎を演じる柴咲さんは、猫が大好きでふわふわしていて(笑)、直虎とは全く逆のイメージの方。現場で猫の話になった途端、見たこともないような笑顔になっていて、女子そのものだったんです。直虎としてしか観ていなかったのでギャップでしたね。ただ、柔らかさと自然に人が集まるお人柄からは、やはり1年間現場を引っ張ってこられた座長らしさを感じています。

直虎に認められたい!

万千代は今の時代でいう“負けず嫌い”な人物。時代背景もあるでしょうが、自分が生まれて大きくなってきた過程がずっと“負けた一族”であったことが大きいかもしれません。万福の言葉にもありますが、自分たちは幼かったが故に戦うこともできずに負けを受け入れることしかできなかった。そんな悔しさを抱え続けてきただけに、たとえ自己満足でも勝ちにこだわっているのではないでしょうか。

一方、虎松は男として井伊家を支えていける立派な存在になり、いつか直虎に認めてもらいたいとも思っています。直親、政次、龍雲丸もそうだったでしょうが、直虎は当主となることで、ある種、男として半生を送ってきたようなものなので、女性に戻してあげたいというか・・・。それぞれに関係性も違いますが、万千代の場合は最終的に直虎からすべてを託されるような男となり安心させることが、ひとつ目標になっているような気がしています。
感情豊かで自由な万千代がしっかり者の万福に支えられながら、どのような努力を重ねて出世街道を走るのか。その道のりを楽しみながら演じたいですね。

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