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公家のお姫様であることを意識して演じています 寿桂尼(じゅけいに)役・浅丘ルリ子さん

あの昇太さんとの親子役!?

舞台「桜の園」(三谷幸喜さん翻訳・演出)でラネーフスカヤ夫人を演じたとき、舞台をご覧になった岡本チーフ・プロデューサーから「どうしても出演してほしい」とオファーをいただきました。大河ドラマというと長丁場で大変ですから、「1年出るのは嫌です」って申し上げたの(笑)。そうしたら、「今川家は割と早くに滅亡する」とお聞きして。息子の義元が桶狭間で討たれた後、寿桂尼は今川家の主導権を握って大変らしいのですが、お引き受けすることにしました。

春風亭昇太さんが義元役を演じられて。いつも大笑いをして見ている「笑点」の昇太さんが、まさか私の息子になるとは夢にも思いませんでした。こんなに大きな子どもを持ったのも初めてですしね。でも、メイクをして衣装を着た昇太さんを見て驚きました。すごくステキな義元公になっていらして、いつも拝見している「笑点」の昇太さんとは全くの別人。ご覧になった皆さんもきっと驚かれましたでしょうね。

寿桂尼と直虎の共通点

私が演じる寿桂尼はもともと公家のお姫様なんですよ。今川家に嫁いだ後、早くにご主人を亡くされて、今川家をさまざまな面からとり仕切ってきた。家中の皆をまとめる大変な役ですから、演じるにあたっては姿勢を正して心をきれいに保つことを心がけております。

女性でありながら政治に関わるという意味では、寿桂尼と直虎には共通する部分があります。直虎と初めて対面したのは、まだ幼くおとわと呼ばれていたころ。おとわが井伊の人質として駿府の今川館を訪れたときです。おとわが蹴鞠をするシーンでは、そのいじらしさがいとおしく、愛を持って接しました。あんなに小さいのにかわいそうですものね。ですから人質から解放されたときには「あぁ良かったわね」と自然と優しい表情が出ました。

寿桂尼はこの時、どこかで自分と同じものをおとわに感じていたのかもしれません。そして、寿桂尼のそうしたまなざしが、これからの直虎に反映されていくと面白いなと思っております。