特集

インタビューインタビュー

お気に入りに追加

直虎の生き方に憧れます -後編- おとわ / 次郎法師 / 井伊直虎 柴咲コウさん

似ている部分が多いと感じます

直虎は、女性でありながら男性の名を名乗って城主となった人物。思考も行動も戦国時代を生きたほかの女性とはかなり違っていると思います。私自身、いわゆる女性らしい性格ではないので(笑)、似ていると感じるところが多いですね。
考える前に一歩踏み出してしまうような直感的なところは、まさにその似ている部分。直虎は直感だけで勝負するのではなく、行動しながらもその場でグルグルと思考を働かせて機転を利かせていくところが魅力です。

客観的な視点が求められる政治的な局面でも、右脳と左脳をバランスよく使った人なのだろうと想像しています。憤りや怒りを見せるタイプだとは思いますが、その表し方は決して独りよがりな感じではなく、感情的になりすぎない。自分がどう生きるかよりも、周りがどう潤って豊かになるかを考える。そんな風に他者を思いやる気持ちが根底にあるところも素敵だと感じますね。自分を犠牲にしても皆のためにと考える直虎が、城主として様々な困難をどう乗り越えていくのか、興味を持っているところです。

イメージは年齢不詳の人物

奥方になって子を産むのが当たり前だった時代に、城主となった直虎。型にはまらずに生きた人なので、いくつになっても年齢不詳だったのではないかと想像しています。
最初は出家の身ということで白い頭巾をかぶっていて大人っぽく見えるのですが、その後、城主になるとおかっぱ(尼削ぎ)でちょっと若返ったりもする。外見もエイジレスな雰囲気なので、年齢にとらわれずに演じられるといいですね。
見た目で年齢を表現するより、どういう信念や志を持って生きたのかを存在感で映し出したいと思っています。

衣装は袴と着物に打ち掛けを羽織るスタイル。その組み合わせがとても新鮮なんですよ。城主という立場、女性ならではの着眼点、中性的な生き方のすべてが合わさっているような気がしています。動きやすくて、私の性分にもぴったりです。
お芝居でもお姫様らしからぬ行動的な場面が多く、楽しくてしかたがありません。衣装もどんどん汚しをかけられるので、「着物がもったいないな」と思いながらも、とても楽にお芝居させていただいています(笑)。

魅力的な笑顔が共通点

幼いころから培われたおとわ、亀之丞、鶴丸の絆は物語の核となる部分。でも、幼なじみが揃うシーンは実はそう多くないんです。そんななか、浜松ロケで3人の場面が撮影できたのは良かったですね。一緒に時間を過ごすうちに打ち解けてお話もできるようになりました。
亀之丞を演じる三浦春馬くんは、笑顔の似合う好青年。実直な感じが役にぴったりです。あの笑顔があれば何年か生きて行けそうな感じがして(笑)、おとわもそうだったのかなと思わされます。それが見られなくなった絶望よりも、またきっと見られるという希望を繋いで10年待てるほど、そして再会できたときの喜びが違和感なく理解できるほど、すてきな笑顔なんですよ。
高橋一生さんは本当に役柄そのまま。最初は表情が読み取れなかったのですが、実は春馬くん同様、すごくすてきな笑顔をお持ちの方です。その笑顔の効果は絶大! 普段とのギャップも手伝って、一瞬にして癒やされてしまいます。政次役ではなかなか笑顔が見られず、もどかしい所ではありますが、ときどき表情がゆるむのを垣間見られるのでポイントかなと思います。
おふたりが亀之丞、鶴丸を演じてくれることで、彼らとの絆を心の支えに長丁場の撮影を続けていけそうな気がしています。

後編に続く