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直虎の生き方に憧れます 前編 [おとわ/次郎法師/井伊直虎 柴咲コウさん]

意識が変化!

大河ドラマで主演させていただけるなんて想像もしていなかったので、はじめて出演のお話を聞いたときは「本当に素晴らしい機会を与えられた」という気持ちでした。さまざまな年代の方が観てくださるドラマに出演でき、本当に光栄です。
それだけに、これまで意識してこなかった部分も含め、いろいろな物事を総ざらいして、改めるべきところは改めなくてはいけないと気を引き締めて撮影に臨んでいます。また、せっかくこんな仕事ができるのだから生かさないと、あまり謙虚で引っ込み思案では逆に失礼だなと思うようにもなりました。いまはそんな風に意識が変化している時期だと感じます。
撮影が始まってから最初の1週間くらいは現場で猫をかぶっていたのですが、ず〜っと気を張っているわけにはいかず、2週間目くらいから素を現した感じです(笑)。本番にすべてを注ぐために空き時間はリラックスを心がけています。

物事の真髄が描かれた物語

『おんな城主 直虎』では、新たな大河ドラマの一面を作れる気がしています。有り難いことに、努力しなくても言葉が頭に入ってくるほど台本が面白いんですよ。感情の揺さぶりもきちんと伝わるので、何回でも読み返したくなってしまう。ですから、歴史ドラマに興味のなかった同年代の人にも受け入れてもらえるのではないでしょうか。
登場人物の感情や行動がシンプルに描かれているのも魅力のひとつ。「守りたい」とか「そうあるべきこと」に理由はないですよね。良いものは良いし、ない方がよいことはない方がいい。そんな物事の真髄というか、純粋なものがきちっと描かれています。

群雄割拠の戦国時代を舞台に描かれるドラマですが、井伊家はそのなかでも本当に小さな領主でしかありません。現代に置き換えてみれば中小企業のようなものです。小国だからこそ芽生える狭間のつらさや、乗り越えなくてはいけない壁にぶつかる場面は、現代社会で働く私たちにとっても共感できる部分です。直虎は、自分の信念や本心だけでは生きていけない局面でも、信念を曲げずに生きていける潔い人。その生き方に憧れ、私もそうありたいと思って演じています。

子ども時代のおとわを引き継ぐ

ドラマは直虎の子ども時代からスタートしましたが、なんと言っても序盤は新井美羽ちゃん演じるおとわの、かわいらしさと朗らかさが魅力的に映るのではないでしょうか。私も同じ人物を演じるので、おとわとしてのあり方をリハーサルなどで見せてもらい、お芝居に生かそうと思っています。 相手がどんな人物でも真っ向から立ち向かっていく姿勢は、引き継いでいきたいポイント。また、泣いたり、叫んだり、驚いたりとリアクションが大きいところも、踏襲していくつもりです。大人になってもそんなちょっとかわいい部分を持っていられたらいいですよね。

それぞれの心情がきちっととらえられた脚本ですので、登場人物たちの心の内を感じていただけると思います。直虎も「こういうリーダーがいたらいいな」と思わせてくれる人物になっていますので、楽しんでご覧いただければと思います。

後編に続く