ゆきねえの名古屋なごやか喫茶 ゆきねえの名古屋なごやか喫茶

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1月18日(水)
午後9:30~9:55
[第26回]『芥川賞作家 名古屋を語る』

諏訪哲史さん(作家)

写真:諏訪哲史さん

写真:諏訪哲史さん

 

お客様は前回に引き続き、名古屋市在住の芥川賞作家の諏訪哲史さんです。11月に短編集『領土』を刊行した諏訪さん。作家の他にも、地元名古屋では様々な活動をしています。今回は角度を変えて、諏訪さんの魅力に迫りました。

はじめにコラムニストとしての一面。諏訪さんは新聞紙上でコラムを連載しています。例えば、全国紙の地元面に掲載されている「スワ氏文集」。名古屋を斜めの視点で分析しています。ある回は、おばあさん同士の会話。名古屋弁丸出しで会話するおばあさん、自分が名古屋弁をしゃべっているという自覚がまったくありません。方言を話していることに無自覚な名古屋の人を皮肉っているのです。他にも「スワ氏版名古屋検定」などもあり、諏訪さんが名古屋に愛着を持っていることがよく伝わってきます。このコラム、去年6月に100回を超え、記念のイベントが開かれるほどの人気ぶりです。

愛情たっぷりに、でも皮肉っぽく名古屋を語る諏訪さんに地元の魅力を伺うと、こんな答えが返ってきました。「新しもの好き」。名古屋の人は新しいものをどんどん取り入れたがるのだとか。例えば、諏訪さんが以前勤めていた名鉄は次々に新型車両を導入し、全国から鉄道ファンを集めたそうです。 なぜ新しもの好きなのか。その理由を諏訪さんと兵藤さんが分析したところ、気候や地理の平坦さにあるのでは、という推測にたどり着きました。無変化に耐えられない、だから新しいものを取り入れる。だけど、結局は無変化が好き。「単純で、愛らしい人たちなのですよ」と諏訪さん。

  写真:愛知淑徳大学にて

写真:愛知淑徳大学にて

写真:右・浅野光成アナウンサー

写真:右・浅野光成アナウンサー

 

諏訪さんのもう一つの顔は大学講師。愛知県の私立大学で授業を受け持っています。芥川賞作家の授業とあって、学生からの人気も高く、教室はほぼ満席でした。中には作家志望の学生もいるのだとか。どんな授業をしているのか、学生に聞いてみると・・・「とにかくたくさんの本を読ませられる」。諏訪さんは言います。「書くためには読むことが必要」。 読んで、読んで、読み尽くして、他に読むものがない。そうした境地にたどりついて、ようやく書くことが待っている。諏訪さんは、新しい表現をする人が生まれることに期待をしています。「外の世界や文学の世界を旅して自分を広げる。想像力を磨くことが勉強なのです」。諏訪さんから、文学を志す人たちへのメッセージです。