[第5回]
『名古屋は語源の宝庫 〜泥棒からべっぴんまで〜 』
ラジオ第1 9月9日(水) 午後9:30〜9:55

今回の話題は、名古屋で生まれたもの第二弾。以前、本格的な缶コーヒーや冷温式の自動販売機が名古屋で生まれた、とお伝えしましたが、今回のテーマは言葉です。今では全国で当たり前のように使われている言葉の中に、その源をたどると、実は名古屋やその周辺で生まれたものが多いってご存知でしたか?番組では、お客様に放送作家で語源ハンターのわぐりたかしさんをお迎えしました。いろいろな言葉の語源を探して全国を旅している方で、『地団駄は島根で踏め』という著作もあります。わぐりさんは、特に多くの言葉を生み出している東海地方に注目されているそうです。
例えばどんな言葉があるか。わぐりさんが教えてくれた言葉その1「泥棒」。泥棒という言葉は、戦国時代、徳川家康と対立した愛知県岡崎市の寺「土呂坊」に由来するそうです。家康方が「この土呂坊め!」とののしったのが始まりだとか・・・これには兵藤さんも驚きでした。わぐりさんが教えてくれた言葉その2「べっぴん」。きれいな人を指すときに使いますね。これはもともとは明治時代に名古屋のうなぎ屋さんが、特上のうなぎを「別品=べっぴん」と呼んだことに由来するそうです。ただ、名古屋のどのうなぎ屋さんが呼び始めたかは定かではないということ。もしご存知の方がいたら、連絡ください。お待ちしております!
その他にも、「しゃちほこばる」が名古屋で、「あこぎ」は三重で生まれたという説があります。なぜ、たくさんの言葉がこの地方から生まれるのか、その理由をわぐりさんにたずねると・・・戦国時代から多くの人材を生み出すなど歴史豊かなことに加え、地理的にも日本の中心に位置し古くから人の往来が盛んなためコミュニケーション能力がついたからでは、ということでした。例えば、「縁の下の力持ち」という言葉があります。これはもともと大阪のある寺の儀式から生まれた言葉で、はじめは「縁の下の舞」と言ったらしいのですが、この言葉が江戸に伝わる途中に名古屋周辺で、より分かりやすい表現である「縁の下の力持ち」に変わったのだそうです。
語源から名古屋人の気質が分かるとは。それにしても「コミュニケーション能力が高い」なんて褒められると、うれしくなっちゃいますよね。
