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マラソンとSNS融合

(2014年11月25日放送)

「シャルソン」という言葉を聞いたことはありますか?
ツイッターやFacebookなどのSNS=ソーシャルネットワーキングサービスと、マラソンを掛け合わせた造語です。
マラソンは決められたコースを走り、タイムを競います。
一方シャルソンでは、コースは自由でタイムも競いません。
シャルソンの目的は、ランナーに “寄り道” をしてもらうことです。
まちの魅力を発見し体験したことなどをSNSで発信するのがシャルソンなのです。
このシャルソンが、11月23日に愛知県で初めて開催されました。
名古屋放送局の浅岡理紗リポーターが取材しました。

市民の協力で大会準備

シャルソンの舞台になった愛知県西尾市は、人口17万人で、日本有数の抹茶の産地です。
しかし、街一番の大通りも行き交う人はまばらです。
そこでほかの地域からたくさんの人に来てもらおうと、西尾青年会議所が中心になって、シャルソンを開くことになりました。
発足した実行委員会のメンバーは、神主や、デザイナー、運送業の人など街の若手メンバーです。
ランナーを迎えるためには地元の人たちの協力が必要です。
ランナーが寄り道して地元の人と交流する場所を設けていかなければなりません。
シャルソンと聞いても今ひとつピンとこない街の人たちに趣旨を説明し、おもてなしの協力を仰ぎます。

お茶を販売する店では、ランナーをグリーンティーでもてなしてもらえることになりました。
洋菓子店では、スマートフォンを充電する場所として使わせてもらいます。
こうして、名鉄西尾駅周辺の約40の店や施設が力を貸してくれました。

いよいよ大会当日

大会当日、神戸や長野など全国から約100人の参加者が集まりました。
そしてスタートの合図とともに、実行委員会が用意した市内の立ち寄りポイント地図を手に、思い思いの場所を目指して出発しました。
シャルソンでは移動手段は自由なので、ベビーカーを押しても、自転車でもOKです。
ある若者グループが向かった先は三河名物のみそ蔵でした。
ここでは蔵を見学したり製品を試食したりできます。
特産のみそを味わうと、「豆の味がする」と大喜びで、さっそく体験したことをSNSにアップしました。

SNSで西尾を発信

街の中では、西尾市特産の抹茶を自分でたてて味わったり、伝統工芸の三河仏壇の店では、金ぱくを貼る作業に挑戦したり、参加者たちが西尾市の魅力をどんどん体験していきます。
そうした様子が次々にSNSに発信され、この日、西尾シャルソンに関するSNSの投稿数は、約250件にのぼりました。
西尾市の魅力が世界に向けて発信されたのです。

参加した人たちは、「細い道に入らないと分からないことも見つけることができた」とか、「地元の人のあたたかさが分かって参加して良かった」と口々に感想を述べ、大満足の一日だったようです。
シャルソンを開いた西尾青年会議所の伊藤賢一さんは「まちを好きになるにはまちを知らなければならない。そういう意味ではこの事業は大成功でした」と手応えをつかんだようでした。

シャルソンの主催者などで作る「シャルソン協会」によれば、2年前に東京で始まり、これまでに全国50か所で開催されているそうです。
最近では東日本大震災の被災地でも盛んに行われていて、復興の現状を広く発信していく活動に一役買っているということです。

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