平太の部屋
平太の部屋(全景)
平太のマンションは東京の私鉄沿線にある設定です。
外観は名古屋でロケ収録、玄関から内側はスタジオで収録しています。部屋の中でまず目に入るのが、ステンドグラスの丸い窓。大学を卒業したばかりで業界に希望を抱いていた頃の平太が、この丸い窓を気に入って入居を決めたという窓です。設計分野に憧れる平太にとって「建築設計の自由と創造の象徴」としてこの窓を作りました。
ドラマの中で揺れ動く平太の心情を、雨、雷、月光、朝の光など、ステンドグラスの光の変化で表現するという重要な装置として活躍します。
平太の部屋・インテリア(本、小物)
平太の部屋は、ちょっと乱雑な男の部屋っぽい飾りにしています。
設計分野に憧れる平太が読んでいる本は「設計空間」。平太は毎月定期購読をして建築の世界に想いを巡らせています。そして日頃から勉強している本は「建築現場の掟」「一級建築士になるために」「デザイン建築」「建築士の使命」「おはよう!現場監督さん」など。
部屋の中をよく見ると、さりげなく「萌グッズ」も置かれています。部屋の中に女性のセンス?と思わせる部分を作ることで、萌さんの存在をさりげなく主張させています。平太と萌の距離感を表現するという狙いがあります。
一谷組
営業課(全景・社訓)
「一谷組」は、土木建築業界のゼネコントップ6社(架空)のうち、第6位という設定です。
最大手でもなく最先端でもない、実直で無骨な社風を想定しています。
かつて「地下鉄の一谷」と言われて有名だった一谷組は、社屋も昔ながらの無骨なビルです。社内の雰囲気も乱雑で、少し堅いイメージ。おじさん達が活躍する職場という感じでしょうか。
社旗、社章、ロゴのデザインなど、どちらかというと「ややダサ」な印象を与えるCIデザインを心がけました。社訓は、とあるゼネコンの役員室を取材した時の実物を参考にさせて頂きました。
一谷組キャラクター
「一谷組」のマスコットキャラクターは「一谷くん」。はたして男の子なのか女の子なのか?現場看板にも、社内ポスターにも、あちこちに顔を出しています。
実直で無骨な一谷組の社風にふさわしい、きりりとした印象のキャラクターです。デザインは、松田社長の孫娘が幼稚園で描いた絵をもとにしているそうです。いろんなポーズがあります。
社長室(全景・銅像&ポスター)
松田社長は一谷組の五代目社長。ゴルフ好きの一面はありますが、一谷組の業界内の地位を上げることについては並々ならぬ情熱を持っています。ポスターは「クリーンで明るい一谷組」のイメージをアピールするために作らせたもの。本人の胸像はバブル時代に造らせたものですが、本当は金ムクで作りたかったようです。
入札会場
「鉄の骨」は「入札」を描くドラマでもあります。一見地味な「入札」という場面の中に、緊迫感が隠されています。会社のプライドと、何十億という金額の責任を背負って入札に臨む気持ちはどんなものでしょうか。
全5回のうち入札シーンは3シーン。どのシーンにも緊張の糸が張り詰めています。入札会場のイメージは、1回目より2回目、2回目より3回目に、よりドラマチックに見せるよう段階を追ってデザインしています。3回目の入札会場は照明をつくり込み、じっくり芝居を撮るという狙いでスタジオ収録にしました。会場の古い洋館の印象も、シーンの緊迫感をより強調するという意図があります。入札会場では必ず用意される「時計」を、入札の象徴として強調したデザインになっています。
常務室 インテリア・尾形の机
尾形常務室は実際に取材した、とある大手ゼネコンの役員室のいくつかを参考にしています。
特に印象に残ったのは「現場の記念品」です。土木建築の現場には、「竣工記念」「開通記念」「トンネル貫通記念」というものがあるそうです。現場の石にプレートを付けたもの。鉄道レールの一部を切り取って置き物に加工したもの。いろいろな記念品があります。
現場第一主義の尾形は、常務の立場になってもそうした現場の思い出を持っているのでは?そのイメージから、尾形の机には何点か記念品を並べることにしました。部屋には神棚も飾ってあります。神棚は安全祈願のため、土木建築業界ではあちこちの現場で見ることができます。
保養地
保養地
3話で登場する、伊豆にあるという設定の山関組保養所。
人目を避け、長い時間をかけてお互いの意見や立場を述べるという、実際の談合現場を再現することに挑戦しています。
時間が経過するにつれて、ほとんどケンカごしに近い迫真のシーンを撮影することができました。じっくりと撮影する目的でスタジオに大きなセットを組んで収録しています。
ロケでは途中で雨が降ってしまったので、ロケシーンより後に撮影するスタジオ収録では、窓外に雨を再現しています。
三橋邸
三橋邸
談合の闇のフィクサー三橋萬造。三橋家は東京郊外にある一軒家です。
豪邸というわけではなく、ごく普通の和風住宅で、バブル期以前に購入したという設定です。
立場上、政治家や談合グループなどの来客が多いので、改装して洋風の応接間などを設えています。
小道具
平太の名刺
一谷組の名刺は、実際に取材した土木建設業界の方の名刺を参考にしています。
たくさんの名刺の中から、文字組みや印象など、特に「堅いイメージ」ものを参考にさせて頂きました。営業の仕事は名刺を配ることから始まると言われています。
2005年頃は、役所が業者側と接触しないということが増えてきた時期です。名刺は箱に入れるだけという状態も多かったと聞きます。ドラマでは、冷たい対応をされるという表現も繰り返し描いています。
設計図
参考資料として実際の現場で使われている図面もお借りしたのですが、ドラマ内で使用したものについては、全て架空で用意しました。
特にドラマと密接に関わる地下鉄工事関係の図面や、シールドマシンの図面については、接写に耐えるよう本物そっくりに製作しています。
ロケ地
建設現場
建設現場での収録は危険が伴なうということもあり、ロケ現場のご協力がなかなか得られず苦労しました。
ロケでは撮影スタッフ全員が、長袖でヘルメット着用をして安全第一です。一谷組の工事現場であることを、さりげない美術の飾りで表現しています。