一谷組入社3年目。建設現場では妥協を許さない、真っ直ぐな性格。突然畑違いの土木部営業一課に異動となり、談合の実態に愕然とする。会社のためとは言え犯罪に加担すべきか、深い葛藤を抱くが、徐々に談合の必要悪としての側面を知り、やりがいを見出してゆく。
尾形の指示の下、談合の現場を取りさばく。「後ろ指を差されようが会社の業績を支えているのは自分」という強烈なプライドを持ち、平太に談合業務を伝授する。
平太の恋人。結婚を意識し始めていたが、平太が談合に関わっていると知り、関係がギクシャクして行く。心配させまいと口を閉ざす平太に、こういうときこそ心を開いて欲しいと思う。
積算課出身。飲んだくれのお調子者だが、公共事業のコスト計算にかけて右に出る者はいない。
一線を退いた今も、大きな力を持つ稀代のフィクサー。見識が広く、「時代は変わるべきだ」と業界の将来像を説く。
一谷組における談合の元締め。「業界の共栄のため談合は必要」という信念を持つ一方で、利権狙いの政治家や官僚を嫌う、実直な談合主義者。
創業家の五代目。談合に対する世間の眼は気になるものの、脱談合で業績が悪化するのを恐れている。尾形に地下鉄工事獲得を厳命。
建設族のドンと呼ばれる大物。談合が衰退しても業界への影響を保持しようと企んでおり、義弟の三橋を動かして画策する。
談合組織の仕切役=「ボス」。強引な手法を辞さないが、背後に君臨する三橋には逆らえない。
銀行の本部に勤め、一谷組の経営状態をつぶさに知る。
岐阜で美容室を営む平太の母。夫を建設事故で亡くし、女手ひとつで平太を育ててきた。
「談合反対」を明言し、新たな建設業のあり方を説く。大手ゼネコンから圧力を受け、一谷組と激烈なガチンコ勝負入札を繰り広げる。
某公団理事の娘で、コネ入社。一見ドライだが、時折りさりげない気配りを見せる。