|
去年がんで亡くなった物理学者・戸塚洋二さん(享年66)。
小柴昌俊博士のもとで、太陽や超新星から飛来する謎の粒子・ニュートリノを研究、めざましい実験結果で宇宙物理の常識を次々と覆してきた世界的な実験物理学者で、小柴博士に次ぐノーベル賞候補と目されていた。実験を通して生涯、宇宙の生と死に向き合った戸塚さんは、晩年、自分のがんを科学論文さながらに分析したブログ(インターネット上の日記)をつづっていた。ブログからは、戸塚さんが闘病に際しても常に新しい治療法や独自の解析に挑み続けた様子、そして客観的な科学の目を持って必死に「死の恐怖」と向き合ってきた様子が伝わってくる。
「生きること、科学者であること」を最後の最後まであきらめなかった戸塚洋二さんの力強いメッセージを伝える。
【語り】広瀬 修子
【朗読】石橋 蓮司
|