お母さん、娘をやめていいですか?

みどころ

その娘と母は一番の親友であり、まるで恋人のようだった。しかし、その蜜月は、娘がある男と出会うことで、一変していく。母娘の関係に目をそむけてきた父が、最後の希望を託したマイホーム。家族は、その中にひそむパンドラの箱を開けてしまう。

複雑に絡んだ母娘の物語をサスペンスフルに描くモンスターホームドラマ!

娘 波瑠 母 斉藤由貴 母の呪縛から逃れようとする娘と、暴走していく母の火花の散るようなバトル。 男 柳楽優弥 父 寺脇康文 さらに、娘の恋人をめぐる三角関係。二人を止められない父。誰もがうらやむ家族のはずだった…娘と母は泥沼のバトルの先に新たな希望を見つけることができるのか。

2017年1月13日(金)スタート!

あらすじ

娘、早瀬美月(波瑠)25歳。母、早瀬顕子(斉藤由貴)50歳。美月の中学受験や大学受験、就職の時もいつも二人三脚で頑張ってきた。
美月は完璧な母のサポートで順調に育ち、今は女子高の英語教師となり、母であり一番の親友である顕子を全面的に信頼していた。
二人はまるで恋人同士のように仲の良い母娘だった。この母娘の密着を父、浩司(寺脇康文)は気にかけていたものの、仕事一筋で二人の関係に踏み込むことができないでいた。そんなとき、新築中の早瀬家を担当するハウスメーカーの松島(柳楽優弥)が、不思議な人懐っこさで二人と親しくなる。顕子は彼を気に入り、美月とつきあうように背中を押すが、美月は松島と会うことで、自分が無意識に母親の顔色を見て生きてきたことを自覚していく。顕子は娘が次第に変わり、自分から離れて行くことに動揺し、自分の一番大切なものを奪われたくない、と次第に心の奥の危険なスイッチが入っていく。そして、ついに松島を誘惑してしまう―

メッセージ

娘
早瀬美月 役
波瑠

このドラマは、“母と娘”という誰にでもあてはまることがテーマになっています。ただ、美月のお母さんの行動はとにかく想像を超えてくるので、なかなか自分の身に置きかえづらい、ホラーに近い感覚があるかもしれません。
家庭内の問題を抱えながら、教師という仕事や、松島という男性との出会いなどを通して成長していく美月ですが、少し前進したと思ったら、また同じような状況で逆戻りしてしまったりして、その過程が演じていてとてもリアルでもどかしくもあります。変わりたいけれど思うようにいかない美月の気持ちを、視聴者の皆さんももどかしく感じてしまうくらいに演じられていたらうれしいです。

母
早瀬顕子 役
斉藤由貴

美月の母、顕子を演じていると、「こんなこと、ありえないでしょ!?」と思うことがたくさん起こります。自分自身と役との共通項を探すというよりも、役を作る、構築していくという感覚で、演じることに真正面から向き合わなければ演じられない作品だと感じています。すごく難しくて精神的に厳しい役ですが、井上由美子さんの脚本の織りなすドラマだからこそのドラマチックな展開を大切にしながら、日々演じることに油断しないようにと思っています。さまざまな喜怒哀楽と、ある意味での過剰さを楽しみながら、ご覧いただけたら幸いです。

制作者からのことば

脚本
井上由美子

娘にとって、母は最も大切で、最もうっとうしい存在。母にとって、娘は最も愛しく、最も思い通りにならない存在。誰よりも密接な関係だから、うまくいっている時は心地いいけれど、ひとつ間違うと息苦しくなってしまいます。
娘として生まれ、母との関係に悩んだことのない人はいないのではないでしょうか。そして、娘を持った母たちも同じだと思います。この物語の「美月」と「ママ」も、そんなどこにでもいる母娘です。ちょっと娘を愛しすぎているだけ、ちょっと母を大事にしすぎているだけ、そして、ちょっと仲がよすぎるだけ。お互いが大好きゆえに悲喜劇は起こります。
二人の関係にハッピーエンドは訪れるのか? それとも破滅に終わるのか? 母と娘の一筋縄ではいかない「ラブストーリー」を見守っていただければと思います。

演出
笠浦友愛

愛ゆえの闇を描く

「母は意に沿わないと能面になった」30年以上母親と双子のように仲良しだったある女性が、今振り返って気づいたこと。彼女はずっと“五感を研ぎ澄まして”母の気持ちを窺うことが日常だった。
だから、このドラマは愛そのものが持つ闇を描く物語になった。
早瀬家のリビングには光があふれ、娘(波瑠)も母(斉藤由貴)も美しく、その密着ぶりは限りなく甘い。そして、“あふれる愛”そのものが二人を傷つけ追いこんでいく姿が、怖くて切ない。
波瑠さんと斉藤さんの息詰まる対決や、二人の間にするりと踏み込む柳楽さんの不思議な存在感、苦悩する寺脇さんの意外な決断など、「人の心にこそモンスターはいる」ことをドキドキしながら実感できるスリリングな心理サスペンスです。

制作統括
櫻井 壮一

少し刺激的なタイトルになりましたが、このドラマは仲の良すぎる、密着した母と娘の物語です。あまりに近過ぎる関係だからこそ、ドラマチックに展開するスリリングな脚本を井上由美子さんに書いていただきました。そして、美しさと危うさが同居する波瑠さんと斉藤由貴さん、ひょうきんな魅力を振りまく柳楽優弥さん、不甲斐ない夫を演じる寺脇康文さん、など魅力的なキャストのみなさんが見事なコラボレーションを見せてくれています。
これは、ユーモア、サスペンス、ホラーの要素がたっぷり詰まった、モンスターホームドラマです。母と娘がバトルの果てに行きつく先がどこなのか、男たちが何を決断するのか、そしてこの家族はどうなっていくのか、最後まで見届けていただけたら幸いです。

番組情報

【放送予定】平成29(2017)年1月13日(金)~3月3日(金)
午後10時00分~10時49分
毎週金曜<総合・全国放送・全8回>
【作】井上由美子
【音楽】富貴晴美
【主題歌】サラ・オレイン「Little Doll」
【出演】波瑠 柳楽優弥 麻生祐未 大空眞弓 壇蜜 石井杏奈 寺脇康文 斉藤由貴 ほか
【収録】平成28年9月18日~12月下旬 NHK名古屋スタジオ、名古屋近郊などで撮影
【演出】笠浦友愛、佐藤譲、大橋守(NHK名古屋放送局)
【制作統括】櫻井壮一(NHK名古屋放送局)